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ねらーをガチ告訴した実績をお持ちのあのお方が怖いですが、やります。 
ねらーをガチ告訴した実績をお持ちのあのお方が怖いですが、やります。府民として!
生、黒化、暴力表現NGの姐さん、スルーどうぞ。 
前二作とは別次元でお願いします。 

大沢○昌の代表作、シリーズ四作目のラスト辺りを無意味にパロっています。 
なんでそんなアホなことをするのかというと、単におちょくりたいからです。 

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 
*行列のできへん府民相談所 [#ie15fb72]
 ちょっとばかり頭がよくて、ちょっとばかり顔がきれいで、またちょっとばかり道案内が得意だからといって、たかが漫才師だ。 
 それが、こともあろうに大阪府の最高権力者であり、有能な法律家であり政治家であり、芸能人としての人気も知名度も圧倒的に上の自分に向かって、真っ向から牙を剥いた。 
 泣かせたい。捩じ伏せたい。取り澄ました白い面を屈辱と、それを上回る快感に歪めさせて、謝らせたい。許しを乞わせたい。ぼくが間違っていました、正しいのは知事閣下です、と、その生意気な口に喚かせたい。 
 執務机の上に置いた書類をぐしゃり、と握りしめたその手の関節が白く浮き上がる。 
 「何遍も言う通り、ぼくは反対です。幾ら財政難やからって、府立大学をスケープゴートにするようなことは。しかも、いずれは廃止も考えてはるんでしょ?卒業生として――いや、ほんまは中退なんですけど――、黙って見過ごすわけにはいかへんのです」 
 誰に説明してんねん、とツッコミたくなるような台詞を吐いて、来客は煙草に火を点けようとする。その左手がなかなか決まっている。 
 「おっと、庁舎は全面禁煙だよ」 
 「あ、すんませんでした」 
 「君、喫煙マナーがなってないって前に誰かに言われてただろ。誰だったかな」 
 本当は覚えているのだが、わざと考えるふりをして、相手の反応を見る。案の定、彼はちょっと顔を強張らせて、話を元に戻そうとする。 
 「とにかく、知事は何から何までやり方が強引すぎます。ぼくは子供の時から本が好きやったから、児童文学館の件も、他人事や思えません」 
 「そんな愚にもつかない、青臭いスピーチをする為に、一人でわざわざここまで来たのかい?漫才師って随分暇なんだね」 
 立ち上がり、窓から一望できる大阪市の景色を見るふりをして、さりげなく彼の後ろに回る。 
 「知事かて、就任してからも何やかやとよう出て来はるやないですか。仕事せえよ、てみんな思てますよ」 
 なかなか口の達者な男だ。あの相方、うすらでかい方、何といったっけ。京大法学部卒か知らないが、ろくに喋りもできない、何に出てもただオロオロしてるだけの、使えない男。あいつとは違う。最近は全国区のクイズ番組に出演したり、こいつの書いた伝記が出版されたりしてえーカッコさせてもろてるようだが、近畿圏ではダメっ子ドジっ子キャラで通っているという事実を知る者は意外と少ない。 
 「君は記憶違いしている。それは宮崎県知事だろ?ぼくはタレント業の方は殆どやってないよ。どちらにしても、君たちより人気があるのは確かだけどね。君たちには、リュックサックからポンと現金一億円出して渡してくれるファンなんていないだろ?」 
 そう言うと、いきなり後ろから相手を抱き竦め、襟元から手を差し入れた。 
 「な、何しはるんですか!?」 
 驚く相手に、低く笑って囁く。 
 「この淫乱、おまえこういうの好きなんだろ?相方のあの奥目と毎晩ヤリまくってるんだろ?」 
 知事選に出馬して以来、トレードマークのサングラスも外し、髪も黒くした。こうしてみると案外ベビーフェイスだったりするのだ。時には泣きべそ顔も披露したりしていい子ぶっては、「府議会やお役人にイジメ抜かれても、府民の皆さんの為に一生懸命頑張る健気なボク」を演出しようと必死になっていた。 
 しかし、今はもう完全に、トーク番組でのヒールだったあのイカレ鷹派極悪キャラを取り戻している。来客の耳に息を吹きかけ、首筋を舐め回す。 
 「な、なんでそれを・・・・あっ・・・・ああっ」 
 乳首を探り当て、きつく摘まんで捻り上げると、相手が悲鳴を上げた。 
 「痛っ!」 
 独特の、甲高いその声に、背筋がぞくぞくする。ますます嗜虐心がそそられる。 
 「おまえが相方を見るあの目つき、あの寄り添い方、あれを見てりゃ誰だってわかるよ。完全に女の目、女の仕草だもんな」 
 言いながら、執拗に胸を撫で回す。赤ん坊のようにすべすべした、柔らかな質感の肌だ。三十過ぎとはとても思えない。 
 「や・・・・やめて」 
 来客は身を捩り、思わず、ここにはいない相方の名を呼んで助けを求めた。 
 「そうそう、宇治原だったな、あの能なし芸なしのぼんくら」 
 思い出してにやりとする。 
 「い、嫌や・・・・うーちゃん以外の男にヤラれたない」 
 来客は知事の腕から逃れようともがくが、あまりに突発的な出来事で気が動転しているのか、意識的に、もしくは無意識に手加減をしているのか、どうも力が入らない様子だ。 
 知事は冷笑して、無慈悲にこう言い放った。 
 「よく言うよ小悪魔。おまえはうちの『相方』も喰い散らかしてくれたんだろ?法曹界でも噂になってるよ。堅物で有名なあいつをよくたらしこんだものだって、感心したぜ」 
 「や・・・・八代さんとのことは・・・・もう・・・・」 
 瞳を潤ませ、来客は呟く。花のかんばせに、ツーッと苦い悔恨の涙が流れる。 
 Wind is blowing from the Aegean~ 女は海~ 好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るうう~ ハァァ~♪と歌ったのはジュディ・オングだったか。曾て、相方であり、恋人でもある男の存在がありながら、別の男との情事に溺れたことがあった。 
 男には家庭があった。どこにも漕ぎ着かない、カタストロフが待っているとわかりきっていながら――、下手をすれば、お互い全てを失うかも知れないと予測していながら――、それでも求めあわずにはいられなかった。 
 一時は心中すら考えるほど思いつめたが、結局、散々傷つけあった挙げ句に、男は妻の元に、自分は相方の胸に戻った。心の底から、自分が悪かったと思った。罵られても殴られても、去られても仕方ないと思いながら、相方の涼しい眼差しの、きれいな心の前に、自分の過ちを洗いざらい晒け出して、詫びた。 
 そして、相方は無限の包容力を以て、二人の男に一生の深手を負わせた彼を許したのだ。 
 「そら嬉しくはないよ。せやけど、もう済んだことや。なんぼ言うてもしゃないやろ。おまえの十字架は俺も一緒に背負たる。そうやって、これからも二人で生きていったらええやんけ」 
 何の罪もないのに、そう言って。 
 「言ってみろよ。宇治原や八代にここを、こうされたのか?」 
 知事の手が衣服の上から下半身をまさぐる。 
 「嫌や!やめろ!」 
 来客は拒否の声を上げて、知事の手に噛みついた。 
 「・・・・やってくれるな」 
 血の滴る手を押さえて、知事が言う。 
 「ぼく、帰らしてもらいます。折角来たのにお茶も出えへんみたいやし」 
 立ち上がった来客の肩を、知事の手が掴んだ。こちらに向き直らせ、予告なしにいきなり頬を打った。 
 「俺はおまえの人形みたいな顔をしばくことくらい、何とも思わへんのやからな」 
 知事の言葉つきが変わったことが、不気味な迫力を醸し出していた。 
 「それが法律家で政治家のしはることなんですか?」 
 口の端から血を流しながらも、来客は毅然として問うた。言い終わるより早く、今度は逆手をも使って、両の頬を張られた。 
 目から火花が飛び、体勢を崩した所を、髪の毛を掴んで引きずり回され、ソファの上に仰向けに投げ出された。知事の手がカッターシャツの胸元に掛かる。釦が幾つか弾け飛び、床に当たって高い音を立てた。 
 相方がいつも、「おまえの肌は最高や」「ぽよぽよで、もちもちしとって、阿闍梨餅みたいで気持ちええな」と愛でてくれるきめ細かな白い肌が、今はこの冷酷無比な男の、欲望にぎらつく視線に晒されている。悔しさと羞恥のあまり、抵抗する気力もなくして目を閉じ、息をついた。 
 知事の方は、とりあえず剥いてはみたものの、予想を上回るその体の美しさに、ただ目を奪われていた。この年になるまで、いや、ついさっきまで、そっちのケはないと思っていたのだ。まさか、男相手にあらぬ気を起こすとは思わなかった。皆、この男の天使のような顔と、甘ったるい声と、組み敷きやすそうな小柄な体躯のせいだ。そして、それらのものと全く見合わない、大阪人らしい強かな気質のせいか。 
 くそっ。なんでこんなきれいで若々しくておまけに才気煥発で、変に倒錯的な魅力のある男が漫才師なんや、と、わけのわからないことに腹が立ってくる。実は、漫才師であるという点も、「変に倒錯的な魅力」の中に含まれているのだが。 
 乳房がないことが少し不満だったが、あったらびっくりするので仕方ない。寧ろ、ないならないなりに、妖しげで危うい、新鮮な美を感じる。 
 知事は来客の両手首を片手で掴んで拘束すると、なだらかな腹に顔を寄せ、つ、と舌を滑らせた。 
 「あっ・・・・やっ」 
 来客がびくっと身を震わせ、悶える。知事の舌が、鳩尾から胸へと這い上がり、乳首の周囲をなぞる。 
 ふと、腹の辺りにある感覚を覚え、知事は手を伸ばした。嘲笑う。 
 「何や、嫌がるふりして、しっかりおっ勃てとるやんか。やらしい体やな」 
 「いやっ・・・・違っ」 
 「違わへん。やっぱりおまえは根っからの売女や」 
 知事の手が充血した部分を握りしめ、上下に扱く。そうしながら、乳首を口に含み、舌先で転がし、強く吸い立てる。来客は顔を背け、頬を赤らめて、真珠の涙をはらはらと落とす。 
 唇が頻りに動いて、何か言っている。最初は聞き取れなかったが、よく耳を傾けてみると、 
 「うーちゃん・・・・ごめんな」 
 と繰り返し呟いているのがわかった。 
 「そいつと違て、俺のこと呼んでみいや。『徹、はよ、徹の大っきいのちょうだい』って、あの京大法学部にいつも聞かしてるような、かわいい声で鳴いてみ」 
 なぜか京大法学部に拘る知事であった。ちなみに早稲田大学政治経済学部卒業。 
 「お断りや」 
 来客は愛らしい顔を精いっぱい憎々しげに歪め、知事の顔に唾を吐きかけた。 
 知事は顔を拭い、冷たく言い捨てた。 
 「おまえは俺が誰やわかっとるんか?今に見とれよ。おまえのそのチンケなプライドも、後生大事な府大も、俺が叩き潰したるさかいな」 
 身を起こし、上着を脱ぎ捨てる。呼吸を荒くしながら、来客の上に伸し掛かる。 
 頭をクッションに押しつけられながらも、来客も負けてはいない。舌戦ならお手のものだ。目の前の男も色々な意味でそうだが、こっちだって、この口一つで飯を喰い、また相方を喰わせているのだ。軽蔑の笑みを浮かべて言う。 
 「こんなド外道が法律家や政治家じゃな、そら世の中腐りきっとる筈やわ。こう言うたかて、べつに名誉毀損にはならんよな。自分で自分のこと、悪徳弁護士やて得意そうに言うてたもんな。知事になったからいうて、そんな簡単に性根が変わる思えへんわ。 
 長いものには巻かれまい、これが俺ら上方芸人の心意気や、よう覚えとき!」 
 知事は血相を変える。 
 「何やと!?われ、調子乗っとったら、突っこんでよがり泣きさすぞ!」 
 「やってみいや、この三百代言!おまえのちゃっちいモノで俺をどうにかできる思たら大間違いや!」 
 そう啖呵を切るなり、来客は一瞬の隙を衝いた。知事を突きのけ、素早くその体の下から滑り出す。上半身裸のまま、扉に向かって全力疾走する。 
 廊下に出た。転がるように走った。走った。後ろから、追いかけて来る足音と怒号が聞こえる。振り向かずにただ、ひた走った。 

 「いい天気やなあ」 
 と、京大は呟く。こんなに気持ちよく晴れた、風も爽やかな休日には、相方であり、恋人でもある大阪府大と二人きりで、どこぞへ遠乗りでもしたいものだ。 
 しかし、生真面目で政治意識も高い大阪府大は、今日は府知事に面会を申しこんであるとか言って、府庁へ行ってしまった。折角の二人揃っての休みを、よくそんな退屈な行事で潰そうと思うものだ。 
 尤も、京大は大阪府大がしようとしていることに異議を唱えたことはない。 
 面会はもう終わる頃だろうか。ふとした悪戯心が湧き、府庁の近くまでやって来た。ちょっと驚かせようと思って、携帯電話に連絡も入れていない。果たして会えるかどうかは時の運だが、二人の間には並々ならぬ強い縁があるのか、だいたいこういう時には巧く落ちあえると相場が決まっている。 
 確かにその通りだったのだが、その時の相方との会い方は、さしも聡明な京大も全く予想し得ないものだった。べつに洒落を言っているわけではない。 
 建物の入り口から、こちらに向かって一目散に走って来る人影が見える。小柄なその姿は大阪府大だと一目でわかった。しかし、何という格好だろう。腰から上は何も身に着けていない。京大の愛するあのハイジパンみたいな裸身を人目に晒している。「愛する」はハイジパンではなく裸身にかかるので注意。 
 「うじ!」 
 京大が立っているのを見つけて、この腕に飛びこんで来た。京大は勢いのついた不意打ちにも全くよろけることなく、しっかりと抱きとめる。 
 「菅!何や裸で。どないしたんや」 
 「知事に・・・・最後まではされてへんけど」 
 それ以上は言葉にならなかった。そのまま、京大の腕の中でワーッと激しく泣きじゃくった。 
 京大は息を呑んで、相方の頭や背中をさすってやった。よく見ると、その体のそこかしこには、ぶつけたり引っ掻かれたり、噛まれたりしたような痛々しい生傷がある。普段、あまり激情に囚われない質である彼の内にも、ふつふつと怒りが煮え滾ってきた。 
 大阪府大の逃げて来た方から、怒鳴り声がした。 
 「待てや、このクソ教育委員会、やない、クソ芸人!なめた真似しくさって、このままで済まされる思うなよ!」 
 しぶとくここまで追って来た知事の顔面に、京大の鉄拳がクリーンヒットを決めた。細身ではあるが、バスケットで鍛えている上にコンパスが長いから、意外と強いのだ。 
 「なあ、こんな話にしてええん?」 
 路上に伸びている知事を見下ろして、京大が呆れたように言う。 
 「ええんちゃう?何でもありやで、ネタなんやから」 
 京大が貸し与えた上着に腕を通しながら、大阪府大がケタケタケタ、と笑う。今泣いた烏が何ちゃらとはこのことである。服はちょっと大きすぎるが、そのぶかぶか具合がまたかわいらしい。 
 「せやなあ。そしたら、今から二人でどっか出かけて、その後お清めエッチといこか」 
 京大も嬉しそうに表情を緩ませ、大阪府大の肩を抱く。 
 大阪府大はポンと京大の頭を叩いた。 
 「あんなあ、おまえ、ちょっとは気遣いとか繊細さとかないの?俺、たった今レイプされかけたんやで。ほんま、俺の体を貪ることしか頭にないんやな」 
 「何や。嫌なんか」 
 「そんなことないけど」 
 と、婀娜っぽい流し目で答えた相方の気丈さに、京大の胸は愛おしさと誇らしさでいっぱいになる。 
 「よっしゃ、決まり。どこ行こ?宇治の源氏物語ミュージアムでも行って、あの辺の宿にでもしけこもか」 
 「・・・・何なん、その渋めのチョイス。自分の名前とひっかけてるつもりなん?」 
 全然おもんない、と言いたげな大阪府大の冷めた視線に、京大は慌てる。 
 「ちゃうよ。最後くらい、教育的配慮ってやつを行き届かせとこかな~思てん」 
 宿にしけこもか、のどこが教育的配慮を行き届かせているのか知らないが、大阪府大は目を輝かせて手を打つ。 
 「そうか!俺ら、よい子のお手本の廬山やもんな!やっぱり、うじは賢いこと言うわ」 
 「・・・・寧ろ、こうなったらアカンってお手本や思うけど。進研ゼミのCMも持ってかれてもーたし」 

 「くしゅん」 
 「風邪?」 
 と慶応に尋ねた拍子に、明治も派手にクシャミをした。 
 「伝染ったかな?」 

ども、ありがとうございましたー。
* [#e05c33d4]
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 

青空有罪×大阪府大芸人でした。 
府立大学廃止問題と、保管庫21、24の青空無罪×大阪府大から着想を得ました。 
両姐さん(別人だそーな)と、読者諸姉に、敬礼! 

アーンド京大誕生日おめでとう♪ 
#comment
そして筆者、府民は府民でも実は府民違いなんどす。
ホンマすんません、音羽の滝のきよみづに打たれてきます。

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