Top/S-42

ss

この前の31056の続きです。またまた書き捨てって感じ
なので推敲してないです。軽い感じで読み飛ばしてくださいませ。

  1. ++++++++++++++++++++++++++++++

「先生、お揃いですね」
楊原が少し冗談めいた顔で囁いてきた。
なんだか朝からニヤニヤして気味の悪いヤツだなと思っていたのだが。
「なにがだ?」
無視する理由もないので、材前はことさら興味なさげに聞いてみた。
材前が反応したのが嬉しかったのか、若い医局員は目をキラキラさせた。
「なにがってネクタイですよ。偶然でしょうが、面白いですね。
看護士達も噂してますよ」
「ネクタイがなんだって?」
「郷実先生とお揃いなんですよ。色も柄も全く同じ」
材前は一瞬固まって自身のネクタイをみつめた。
なんてことはない紺地に小紋柄のごくごく一般的なデザイン。
楊原は笑いを堪えているようだ。犬猿の仲と噂される二人が
よりによってお揃いなんていい笑い話ではないか。
「偶然ですよね?まさか一緒に買われたとか」
「当たり前だろう。よくある柄だ。くだらないことばっかりいってないで
仕事に戻りなさい」いつもよりやや早口でまくしたてると
楊原はまだ笑いすぎて涙目になっていたが、そそくさと医局をでていった。

シンとなった部屋でまじまじとネクタイをみつめる。
郷実の細君とうちの妻の趣味がたまたま同じだったというだけだ。
「くだらない」
くだらない…が、なんとなく一日中お揃いで過ごすというのも
微妙な話だ。こそばゆいというか。
替えを買いに行こうか。
しかし午後から違うものを着けるというのも馬鹿らしい話だ。
しかも楊原達に気付かれたらなんといわれるか。
材前はさすがに頭を抱えた。
そうだ、郷実は気付いているのだろうか。
あいつは気付いていないだろうな。なんとなく。
もし知らずに二人が並んだ姿を想像して材前は青くなった。
「冗談じゃないぞ」

やはり替えを買いに行こう。誰かに行かせるかとも
思ったが、自分で動いたほうが早そうである。
材前は勢いよく医局をでると廊下を早足で歩いていった。
郷実にだけは会いませんように。
柄にも無く祈ってみたり。

「おい材前。ちょうどよかった」

こういう時こそタイミング悪く張本人から声をかけられる。
うしろから近付いてきた。
材前は聞こえない振りを決め込んで歩を緩めず進む。
「おい、待てって」
やはり、おめでたい郷実は気付いていないようだ。
だとしたら絶対に郷実にだけは気付かれたくない。
こうなったら意地である。

「今、急いでいるんだ。後にしてくれないか」
「少しの時間でいいんだ。診てもらいたいものが…」
どこまでも追い掛けてきそうな勢いだ。
これ以上シラをきるのも無理か。
ネクタイを手で隠すように庇うと、材前は手近のドアをあけ
空いている診察室に入った。
カルテを抱えてついてきた郷実の首あたりと
ちらっと確認する。
ああ…。本当に揃いのネクタイをしめていやがる。

「廊下で話すのはダメなのか?」
いきなり部屋に二人きりになると、郷実は急に居心地が悪そうに言った。
「別に…。」
材前も早くこの場を切り抜けたくてきもそぞろである。
郷実もなんとなくさっきまでとは違い、変に緊張している感じが伝わってきた。
そういえば、最近こうやって二人で落ち着いて話す機会が
なかったような…。
正確には、避けられている?そんな感じである。
まぁ心当たりはあり過ぎるくらいなので特に気にはしないが。
「おい、いつまでも固まっていないで話したらどうだ?用件を」
材前は急かすようにきりだした。
「ああ…」
下を見つめていた郷実が顔をあげる。相変わらず目をみようとしない。
しかし、ふと気付いたように
「さっきからなんで両手でネクタイを掴んでるんだ?」真顔で聞いてきた。
「特に理由はないよ」
ぎょっとしながらも材前はシラを切ってみた。
「変なヤツだな。ネクタイがどうかしたのか?」
「どうもしないよ」
気になったのかジリジロと郷実は材前の首辺りを凝視した。
もはやこれまでか。

材前はいきなり思い付くと、勢い良くネクタイを引き抜いた。
急に訳のわからない行動にでた材前に郷実は驚く。
ネクタイを素早くポケットにしまうと、「暑い暑い」と
わざとらしく呟きながら材前はシャツのボタンを二つまで開けてみせた。
「なにやってんだよ」郷実は不自然なほどに狼狽えると顔を背けてしまった。
「暑くないか?この部屋」
「試してるのか?俺を」
「はぁ?」
上手く切り抜けたと思ったのに、逆にとんちんかんな答えが返ってきた。
郷実が怒った顔で振り向いた。
そしてシャツから覗く材前の白い胸元を見つめる。
なんだか尋常でない雰囲気にわざと材前は茶化すように
「おい、どうした。目がエロいぞ」と笑ってみせた。
郷実は悲しそうにうつむくと
「君は…何もわかっちゃいない」
足早に部屋をでていってしまった。

カルテの話はどこへやら。
なんだかヤツを傷つけてしまったような気持ちになり後味が悪い。
「てゆうか、僕が何をわかってないって…?」
もしかして、ネクタイのこと知ってて、わざとからかったのだろうか。
そんな器用なことができる男でもないし。
「謎だ…」
材前はまた頭を抱えた。

  1. ++++++++++++++++++++++++++++

ギョエーーー。くだらないうえに長かった。しかも意味なし。
おつき合い有り難うございました。


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