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☆戦争エピ3 ネタバレ注意!

364、365
アリが㌧。そんじゃ遠慮なく投下させて頂くわ
萌えが止まらんのだ

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                    |  現在公開中の☆戦争エピソード3のパロだって
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  著しくネタバレ注意だぞ
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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カプは桑帯、穴帯…かな。受け攻めそんなに決まってません
繰り返しますがネタバレなのでご注意を!

 
 赤ん坊が腕の中で眠っている。才ビ=ワンはその眠りを妨げないように、ゆっくり
と腕を動かした。巻き起こる砂風から赤ん坊を守るために、より深く抱きかかえ、ロ
ーブの裾で包み込む。赤ん坊は――流ーク・スカイウォー力ーは――僅かに表情を動
かしたが、目を開きはしなかった。才ビ=ワンはそのことにほっとした。
 才ビ=ワンには、幼児の扱い方はわからなかった。ましてや、生まれたばかりの赤
ん坊の世話の仕方など、知るはずもなかった。当たり前だ。彼は字ェダイであり、家
族もいない。赤ん坊の世話をする機会などなかったし、そのことを気にかけたことも
なかった。そう、字ェダイ・テンプルにいたあの子供たちにライトセ―バ―のレッス
ンを施したことはあったし、9歳の男の子をパダ輪ンにし、彼と共に生活を送りもし
た。子供たちと触れ合ったことがないわけではない。
 だが、それは今のこの状態と全く違う――才ビ=ワンはそう思った。腕の中の赤ん
坊には言葉も通じず、彼が思考に基づいて行動を起こすこともない。赤ん坊は、ただ
泣き、笑い、眠り、それによって空腹や砂風の不快感などを訴える。それしかできな
い。才ビ=ワンの腕の中に抵抗もなくすっぽりと収まって、無防備に命を預けてくる。
そのひどく無垢なあり方に、才ビ=ワンは戸惑っていた。
 

 
 イオピーの背に乗って揺られながら、才ビ=ワンはその命について考える。ここ、
夕トウィーンの砂漠地帯に着地したスターシップから降り、ベイル・オー力゛ナや、
ヨー夕”と別れたときから、彼はずっと考えていた。モス・アイズリーの郊外にある
オーウェン夫妻のところまで、この命を無事に届けるということの意味を。旅の途中
で腕の中の赤ん坊がぐずったり、或いは笑い出したりすると、才ビ=ワンは極度に緊
張しながらおむつを代え、あやし、ミルクをあげた。スターシップで、ドロイドに付
け焼刃と言ってもいいほど性急に教わった通りに。彼は怖かった。自分の腕の中にあ
る命があまりにも――重く、愛しすぎて、死にそうなほどだった。
 いけない。これは、字ェダイとして正しくないあり方だ。才ビ=ワンは胸にせりあ
がる感情を自覚し、息を吐いた。この深い愛情、感傷、そういったものは、彼の視界
を曇らせる危険がある。だが、あまりにも――再びオビワンは思った。耐え難いほど、
この命は自分にとって重みを持つ。彼の中に生きる、字ェダイ・コードすら揺るがす
ほどに。

 
 腕の中で流ークが目を覚ました。才ビ=ワンは彼がぐずりだすのではないかと思い、
一瞬身を強張らせた。しかし、流ークはただじっと、才ビ=ワンを見上げているだけ
だ。その瞳の青さに、才ビ=ワンはまた倒れ伏しそうになる。涙がこぼれそうになる。
 自分はあのとき、本当の意味で執着を捨てたはずだったのに、と才ビ=ワンは思う。
ムスタファーの火口で。やっとあのとき自分のかつてのパダ輪ンへの執着を捨て、だ
からこそアナキソとの死闘に勝利したはずなのに。あの瞬間、才ビ=ワンは全てを捨
てた。アナキソへの愛情、思い出、執着、悲しみ、そういったもの全てを捨てて、フ
ォ―スと一つになったからこそ、アナキソ・スカイウォー力ーを打ち負かせた。もが
き苦しむアナキソに――ダ―ス・べイダーに、背を向けてあの星を去ったときも、苦
痛や悔恨はもう感じなかった。既に執着はなかった。
 それなのに、スターシップの中で誕生したこの命を腕に抱いたときから、才ビ=ワ
ンの胸には悲しみや悔恨、苦痛、喜び、それらが一気にまた舞い戻り、その激しさで
彼を戸惑わせた。

 泣いてはいけない。泣く必要はない。フォ―スの導きに任せて、この命を然るべき
ところに届ければいい。才ビ=ワンは歯を食いしばる。それが任務なのだ。ただ――
ただ、失ったものが大きすぎて――そして新しく得た命が、あまりにも輝いていて―
―感情を揺さぶられずにいられない。
 アナキソの目。炎に飲み込まれながら、才ビ=ワンを見つめたあの瞳。あの美しい
肢体を、ライトセ―バ―で切ったときの感触。アナキソの声。憎いという言葉。彼の
憎しみ。愛。強すぎる愛。腕に収まった新しい命。そのフォ―スの強さと無垢さ。父
親に似すぎているが、まだ悲しみに触れていない、そのオーラ。それら全てに、胸が
張り裂けそうなる。
 才ビ=ワンはそんな自分を戒め、赤ん坊に微笑もうとし、そしてそれに失敗し、次
に意識を集中しようとした。スターシップで最後にマスター・ヨー夕”に教わった通
りに、感情を静め、生きるフォ―スを見ようとする。暫くしてから、やっと彼は感じ
た。感じることができた。探していたものを。

 
 『嘆いてはいけないよ、才ビ=ワン』
 その声に才ビ=ワンはまた泣きそうになる。才ビ=ワンは唇を噛み締め、パダ輪ン
だった頃のように頷いた。「イエス、マスター」
 桑イ=ガソ・ジンはその返答に、苦笑したようだった。そんな気配がした。そのこ
とを感じて、才ビ=ワンも少しだけ笑う。肉体を失った存在になっても、桑イ=ガソ
・ジンは桑イ=ガソ・ジンだ。変わらない。才ビ=ワン自身が不安になるほどパダ輪
ンに甘くて、ユーモアの精神を失わない、型破りな字ェダイだ。才ビ=ワンには、彼
の声だけではなく、肉体も感じられる気がした。慰めるように才ビ=ワンの頬を撫で
る指、彼の肩を叩く大きな手のひらの感触を。
 『嘆いてはいけない。新しい命をただ見つめてごらん』
 才ビ=ワンはまた頷く。それでも涙が込み上げる。悲しくて、嬉しくて死にそうだ。
アナキソを失ったことが悲しい。八°ドメを死なせてしまったことが悔やまれる。流
ークや礼アが生まれ、自分たちの腕に残されたことが誇らしい。桑イ=ガソ・ジンが
また傍にいてくれることが、嬉しい。

 
 悲しみと喜びで引き裂かれそうだ。才ビ=ワンは混乱し、自分を恥じる。これでは
まるで、子供みたいだ。だが、この喜びと悲しみは、一体どうすればいいのだろう?
 涙が頬を伝っていく。桑イ=ガソ・ジンが困ったように息を吐く気配がする。流ー
クは腕の中でじっと才ビ=ワンを見つめている。
 「……私は、間違いました。失敗してしまった。あの子を――あんなふうに……彼
を……」
 才ビ=ワンは激情にたまりかねて言った。アナキソに無性に会いたかった。彼の減
らず口を聞き、あの拗ねたような若い表情をもう一度見たくてたまらなかった。涙が
止まらない。砂風が頬を打つ。
 『そう、ある意味では失敗したかもしれない。しかしそれを悔やんではいけない。
それにもしかしたら――完全に失敗したとは、言いきれないかもしれない……』
 桑イ=ガソ・ジンは、物思いに耽るような声で言った。才ビ=ワンは激しくかぶり
を振った。その振動に流ークが顔を歪める。
 「いいえ、失敗しました。あの子ほど無垢な存在はいなかった。私は彼を愛してい
ました。私は――」
 そこまで言って、才ビ=ワンは口を閉ざした。嗚咽がこぼれ、俯かずにいられなか
った。才ビ=ワンの感情に影響を受けたのか、赤ん坊はとうとうぐずりだす。

 
 才ビ=ワンは八°ドメが羨ましかった。ムスタファーで、アナキソを抱きしめ、今
すぐ全てを捨てて、静かな場所で暮らそうと言った彼女が。それは才ビ=ワンには決
して言えない言葉だった。何故なら彼もアナキソも字ェダイであり、彼はアナキソの
かつてのマスターなのだから。彼を導くべき存在だったから、字ェダイとして正しい
ことしか言えなかった。
 才ビ=ワンは恋をしたことがない。字ェダイだから。執着を捨て、無私に生きるこ
とを目標としてきた。それを後悔したことはない。けれどもあの瞬間、愛のために全
てを擲とうと言った八°ドメが、羨ましくてたまらなかった。
 「あんなに無垢で美しい人間はいませんでした。彼はまさに、フォ―スそのもので
した。汚されてはいけない存在だったのに」
 美しかったアナキソが、あれほど醜い存在へと生まれ変わったという事実に胸が押
しつぶされそうだ。才ビ=ワンは涙を流しながらも、ぐずりだした流ークをあやそう
とした。腕に抱くその命の重さや温かさを感じ、才ビ=ワンは微笑み、そして泣く。
桑イ=ガソ・ジンが、才ビ=ワン、と呼びかけた。あの懐かしい、低く温かな声で。
 『悲しみの先にあるものを見つめてごらん。この子を見るのだ。恐れずに見なさい』
 才ビ=ワンは子供のように宥められている自分に気づき、苦笑する。そして桑イ=
ガソ・ジンに従って、流ークの瞳を覗き込んだ。――父親と同じ青い目。

 
 『予言を信じることをやめてはいけないよ。お前は信じなければ』
 希望をね。桑イ=ガソ・ジンの言葉を聞いて、才ビ=ワンは頷いた。そう、腕の中
にあるこの命は――重要な意味を持つ。それを才ビ=ワンは知っている。
 だからこの子を、無事に届けなければ。この子が育つのを見守らなければ。いつか
光が闇をも内包して、宇宙に満ちるように。
 「マスター。私に、できるでしょうか。やり遂げられるでしょうか」
 才ビ=ワンが呟くと、桑イ=ガソ・ジンはもちろんだとも、と答えた。才ビ=ワン
はそのとき確かに、彼のかつてのマスターの指先を頬に感じた。涙を拭う、その指先
の温かさを。
 『もちろんお前はやり遂げられるとも。そして世界にバランスは齎される。泣くこ
とはない。お前はやり遂げられるよ』
 何故ってお前はこの私の、自慢の弟子だったのだからな。茶化すような声に、才ビ
=ワンは笑って頷く。腕の中の流ークもその笑顔に呼応するように、声を上げて笑い
出す。
 『ここにあるものを信じるのだ。――恐れずに信じてごらん』
 イエス、マスター。桑イ=ガソ・ジンの囁きに才ビ=ワンは答え、彼らを乗せたイ
オピーは砂漠地帯をゆっくりと進む。双子の太陽が沈み始める中、才ビ=ワンは腕の
中のかけがえのない命を、ずっと抱きしめていた。

おわり

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ これでも一応801なつもり
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

あー、ちょっとはすっきりした。でもまだ萌え。
お目汚しスマソだ


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