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恋の課題1

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                    |  日曜朝の闘う船体 金黄(光×シバサ)だモナー
                    |  
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  エロ無しだカラナ
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ シリキレ ッポイゾゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
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「うーん…」
晴れた夏の日、小図家の魔/法部屋から光の声がする。
五/色の魔/法使い達の成績簿を付けている最中なのだ。

「やっぱりシバサは想像力が足りないかなぁ」
僕、光が小図家に魔/法の先生として居候をするようになってから
毎日様々なテストを繰り返して5人の生徒達の適正を計ってきた。
次男のシバサは頭脳明晰、魔/法力もそこそこあったけど、
どうにも性格が現実的な為か想像力が足りないようだね。
小図家唯一のツッコミ役で、その冷静な判断力は必要不可欠なものなんだけど、
魔法で物事を思い描く通りに動かす為には想像力ってものが逐一付いてくるんだよね。
「さて、どうやって想像させようかな。」
想像力、か。
…恋でもしてくれれば話は早いんだけどねぇ…
人を好きになった人間の想像力って、凄まじいじゃない。
物を見ては考え、言えば考え、聞いては考え、触れては考える。
小図家のほかの4人はそれぞれに恋の話がチラホラ見えるけど、
シバサと来たら「女にうつつ抜かしてんじゃねぇよ」なんて一蹴してしまうもんだから。
「お年頃なのにねぇ…」

「今日のメインディッシュはーーーー!!ぁ兄/貴サラダだっ!!!」
「今日のっつーかいつもだろ。」
朝食を取る小図家の面々をジッと見つめる。
朝からハイテンションの一家の大黒柱、巻都お兄ちゃん。
やっぱり朝はビタミン取らなきゃねーと持ってきた側からつまみ食いの放課。
お母さんの代わりを勤めようと皆にご飯を配る働き者の裏羅。
今起きたばかりと言わんばかりの寝ぼけ顔の貝。
そして…
「なんだよ。」
ジッと見つめる僕の視線に気付いたシバサが怪訝な表情になった。
んー、一応、聞いておこうかな。
「シバサ、君には好きな子とか居ないのかい?」
途端、お兄ちゃんと貝が盛大に牛乳を吹き出した。
慣れている女性軍は器用にサッとご飯を避難させたようだ。
僕は少し席が遠かったから無事で良かった。
「いきなり何言ってんだよ光先生っ!!」
「そ、そうですよ先生、物事には順序ってものが」
「順序的にはあってるよ巻都兄ちゃん」
「そ、そうか。じゃなくて、つまりだな、」
なんでそんなに焦るかなこの兄弟は。
「きったねぇな!!っていうかほんといきなりすぎっだろ!」
「それで…居るのかい?」
一斉にほかの兄弟と僕の5人の視線を浴びたシバサは居心地が悪くなったみたいで
「んなもんどうだっていいだろ!」
と苦し紛れにそう吐き捨てると、やや牛乳のかぶったサラダにかじりついた。

「僕ちんも知らないでござりますです~」
「そうか…」
5人の様子を普段から見ている万ドラ棒やに探りを入れてみたけれど、ネタはあがらない。
やはりシバサはまだ恋をした事が無いのかもねぇ
じゃあ、してもらいましょうか。恋!

「シバサ、君に宿題だよ。…僕に恋をして。」
「「「「「はあああああああああああああああああああ???!!!」」」」」
兄弟5人の声は綺麗に揃った。やっぱり兄弟だねぇ。

「ったく何考えてんだあの人!」
「ていうか目的がわかんねーよなーチィニィが先生に恋って…」
「でも宿題はちゃんとやらなきゃダメよ、シバサ。貝、夏休みの宿題やってるの?毎日やらなきゃダメなんだからね。」
「あーーー毎日なんかやってられるかよ!!夏休みの前半は遊ぶためにあるんだってチィ姉!」
一度姿を消し、5人の様子を見ていた。
お兄ちゃんは錯乱気味に畑に出て行ってしまった。
放課は楽しそうに出掛けていった。デートかな?
しばらくすると、裏羅と貝もドタバタと各々ほかの部屋へと行ってしまった。
一人魔/法部屋に残ったシバサから溜息が聞こえる。
少し、説明してあげた方が良さそうかな。

「悩んでいるようだね。シバサ。」
気配も無く突然響く声にびっくりしたんだろう、まん丸の目でシバサが振り返った。
「光先生…ていうか誰のせいだよ」
まん丸の目はすぐにすわった目に変わった。
ふん…怒ってるねぇ。
「別に本当に恋しなくていいんだよ。恋しているつもりになってみるんだ。」
「つもり~?…ていうか男同士でそんな事つもりでもできっかよ。」
「それもね、それなら僕か君が女性だと思ってみればいいんだよ。」
「なこと余計できっかよ」
「それができるようになるための宿題なんだよ、シバサ。」
「意味わかんねぇよ…なんで恋なんだ?」
「恋っていうのは一番想像力が働くものだからね。」
「ふーん……あっ想像力?あー、そういう事ッスか?」
頭の良いシバサは全てを理解したようだ。
僕への尊敬度があがると語尾が少し丁寧になるのかなぁ?
答える代わりにシバサを見て微笑した。
「ふーん!そういう事なら。じゃあ、今からスタートします。」
そう言った後、シバサの顔がだんだん朱に染まる。おや~?
「あのさ、今からスタートとか言っちまったけど…まだ全然無理だから。」
言った後でハッとしたんだね。
なるべく無表情に頷いておいた。
今笑ったりしたらきっとこの子は機嫌を損ねてしまうからね。

「少しづつね。僕に何かして欲しい事があったら遠慮なく言うんだよ?」
ああ、と言いながらシバサは目を泳がせた。
もう目をあまり合わせようとしない。
なんだ、素質はあるじゃない。まあまだ照れてるだけだろうけど。
皮肉屋だけど、シバサはかわいい所があるよね。
つい、ポンポンと頭を撫でると、シバサは下を向いた。
うん、この雰囲気は結構いいと思うな。
よし、じゃあもう少しお膳立てしておいてあげようかな。
シバサの手を取って、そのまま握った。
「あ、ありえねぇ」
「恋人繋ぎの方がいいかい?」
「全然無理。」
シバサはうつむいたままだけど手はほどこうとはしなかった。
頑張ってねシバサ。
…僕も少し楽しみだな。

その後一時間ほど、二人何を話すでもなく手を繋いでいた。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 中途半端で悪かったカラナ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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