Top/S-109

特訓

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  日曜朝8時からのの闘うお兄さんだモナー
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  兼崎×立花さんだからな
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 兼崎某度入社時の
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 完全脳内ストーリーだゴルァ
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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俺、兼崎はちょっと前に某度って会社に仮/面ラ/イダーとしてスカウトされ、
今、寮に泊まって二ヶ月の研修中。一人前のラ/イダーになる為に特訓の毎日だ。
俺に闘い方やラ/イダーシステムの扱い方を教えてくれているのは
先輩ラ/イダーである立花さん。
立花さんは俺が来る前は一人でア/ンデッドから人類を守っていたすごい人だ!
そんな立花さんは普段はとても厳しく、鬼教官。
この間なんかちょっとニヤニヤしてただけで本当に撃つんだもんな~
変/身しているとはいえやっぱり痛かった。怪我はしなかったけどね。

何でニヤニヤしていたかと言うと、思い出しニヤニヤだ。
何を思いだしたかというと、夜の立花さんだ。
夜の立花さんは、昼間と違って、とーってもかわいいんだ。
でも、立花さん本人はそんな事知らない。
なんでかっていうと、そのー…寝てるから…。
いや、俺、そういうのいけないってわかってるんだけど!
だって立花さんが寝ている時って、すごくかわいいんだよ!

「もしもし?立花さん?」
「…」
「今日、撃ちましたね。痛かったですよ。」
「いたくない…」
「俺は痛かったですよ。」
「どこ?」
「ふふ…立花さんが撃ったとこ。左胸ですよ。めちゃめちゃ殺す気まんまんじゃない
ですか」
「ア/ンデッド?」
「違いますよ。俺人間だから撃ったら死にますよ。もう撃たないでくださいね」
「ん」
「今度撃ったら俺はどうなるかわかりませんよ。」
「ん?」
「撃たないでくださいね」
「…アイス…?」ガチャツーツーツー
切れた。
夜、寮の中での内線電話。
寝ぼけた立花さんの対応があまりにかわいいので、やめようやめようと思いつつ
なんだかんだ毎日かけちゃってる。
電話の内容はおろか、電話に出た事すら立花さんは忘れてしまうのをいい事に
俺は相変わらず欲望に負け続けちゃってる…
あっでも俺、夜勝手に寝てる立花さんの部屋に入るのはやめたんだ!
寝てても立花さん俺の事殺せそうだし。危ないからさ。
それに、好きだって気付いちゃったからさ。立花さんの事。
さ、日課の電話も終わったことだし、明日の特訓に備えて俺も寝よう…

昨日、早めに寝て良かった。
今日はとんでもない事が起こった。
俺は今、立花さんの太ももを触っている。
別に立花さんが気を失っている隙にとかじゃない。
橘さんは正気で、パッチリ目を開けてて、俺の手を太ももに乗せたまま空を蹴り上げている。
意味わかる?俺の手、今立花さんの太もも掴んでるんだよ。
本人公認で!俺の手が!立花さんの太もも触っちゃってるんだよ!!
署長!弘瀬さん!今日はなんて良い日なんだろう!
俺は今ものすごい笑ってるけど、立花さんの後ろから太ももを触っているので
立花さんからは俺の顔が見えない!
まるで痴漢気分だ!ここが、満員電車でさ!橘さんは、サラリー
「…か?兼崎」
「ウェ?」
「大腿筋の動きがわかったか?」
「すいません、もう一…数回やってくれませんか?」
「一回で覚えろ!」
「は、はいっ」
えっと…
今日は蹴りの特訓で、俺の動きがあまりに鈍いからって事で、
主要な筋肉の動き方を教えてくれる為にこうなったってわけなんだ。
で、なるほど大腿筋の動きがよくわかった。
よくわかってしまった。ので、仕方なく手を離した。
残念だけど立花さんの手を煩わせるわけにはいかないからさ。
俺は必死で今の動きを真似て蹴りを繰り出してみた。

「…」
「どうですか?」
「すごい」
「え?」
「ちゃんと再現できてるじゃないか。これからはこのやり方で行こう。」
笑った!!立花さんが!!
立花さんが笑ってる!!
起きてる立花さんが俺に微笑みかけた!!
「た、立花さん!!俺っ!ありがとうございます!!」
あまりに嬉しくて、立花さんの手を掴んで両手で握ってしまった。
俺はこの蹴りと太ももの感触を一生忘れない!
「ああ。この調子で頑張ってくれ。蹴り終わった後の状態で止まっていれば使っている筋肉が緊張して
どこを鍛えるのが必要かわかるからそこを重点的に筋力を付けるんだ。わかったな?」
「はいっ!」
「よし、じゃあ次は、ここだ」
そう言って立花さんは俺の手をそのまま自分のお腹に持っていった。

「いいか兼崎。キックに必要なのは脚力よりむしろ腹筋と背筋なんだ。
あとお前は相手の顔の位置まで足はあがるが柔軟性はまだまだ足りないからストレッチはまいに……」
立花さんの声がフェードアウトしていく。
だって今それどころじゃないじゃないか。立花さん。
何だこの状況。立花さん!
どちかっていうと立花さんの方が変態っぽくないか?
俺にこんなとこ触らせて、どうしようってんだ!じゃなくて
ダメだ。ダメだ。ちゃんと聞かないとダメだ。
今は真面目な特訓中。
俺は仮/面ラ/イダー。彼は先輩。俺の手は
俺の手は…お、俺の手が!俺の手がっ!!
瞬間、この間の夜の事を思い出してしまった。

夜、寝ている立花さんの部屋にこっそり入って、背中とお腹を撫で回した事を。

無防備で、暖かくて、柔らかい肉の感触がフラッシュバックする。
起きている立花さんのお腹はやっぱりあったかいけど、
無防備じゃない分引き締まっていた。
「キックを繰り出した時の反動でバランスを…」
すいません、すいません立花さん。話がよく聞こえないんです。
頭がぼうっとして、俺、なんだかあなたの事しか見えないんです。
知らず、俺の手が立花さんのお腹を撫でた。

「なんだ兼崎」
「…いえ、すごい腹筋だな~とか」
「当たり前だ。…でももう少し鍛えないとな。…やめろ。」
「くすぐったいですか?」
「ああ。真面目にやれ。いくぞ」
そう言うや否や立花さんの足が綺麗に空を蹴り上げた。
蹴りあげると反動でバランスが崩れるんだけど、
腹筋と背筋がしっかりしていれば大丈夫なんだ。
きっとさっきはその事を話していたんだと思う。前も言ってたから、俺は覚えてましたよ、立花さん。
一回で覚えろとか、一回しかやらないとか言って、結局いつも何度も教えてくれるんだから。
優しいんだ。立花さんは。
蹴り上げた立花さんのお腹がグッと引き締まる。
だけど俺はとっさに「危ない!」って思って、お腹を持っていた手で立花さんを抱き寄せてしまった。
そのせいでバランスを崩した立花さんが俺にもたれかかる。
俺より少し背の低い立花さんの髪の毛が鼻をくすぐる。
やっぱり石けんの匂い。今はリンスinシャンプーなんてのもあるんですよ立花さん。
いくら忙しいからって石けんだけじゃ、髪の毛カチカチになりませんか?そうでもないか…

「兼崎」
「はいっすいません。つい…」
つい…でも、なんかもう離したくない。
俺はこの手を離せない。
ぴったりくっついているこの時が幸せすぎて、
できればこのままギュッと抱きしめたいくらいなのに
…どうしよう。
「兼崎?離せ」
「はい…」
離したくない。でもこれオカシイ。どうしよ、どうしよう立花さん。
離せって言われているのに、余計手に力が入る。
触れてなかった方の手も回して、
俺はとうとう、立花さんを抱きしめてしまった。
だって、我慢できなかったんだ
だって好きなんだよ、大好きなんだ立花さん!
どうしよう。俺、今、どうしよう!
「兼崎」
「嫌です!!」
「何がだ」
離れたくないの!俺は!
違うんだ!わかってくれ立花さん!
好きなんです!大好きなんです俺は!
「…こんな時どうしますか?」
「何を言ってる?」
「立花さんなら…立花さんならこんな時、どうします?」
オカシイ事言ってる。わかってる。でも、止まらなかった。
立花さんを離したくなくて、なんだかもうこのまま、立花さん!
「立花さん!」
「…ふん。こうする。」
瞬間、立花さんは突然俺の足のつま先をかかとで踏み、前屈みになったと思ったら
おもいっきりのけぞって俺の鼻とあごに後頭部を打ちつけた。

「!!!!い、イタ…??!!」
当然、俺と立花さんはいとも簡単に離れてしまった。
「後ろから羽交い締めにされた時の護身術だ。結構効くだろう?」
効くとか効かないとか痛すぎてどうでもいいです
羽交い締め?俺、今、羽交い締めたのか?
もっとこうふわあっとしてた…はずなんだけど…なんかスゲー痛い…
俺鼻曲がってそう。アゴ割れてそう。外人じゃないんだから…ていうか!!
「立花さん!!ひどいですよ!!」
「お前がこんな時どうするって聞くから」
「立花さん…立花さん…「こんな時どうします」の意味違ってます!」
「?じゃあどういう意味だ?」
「それはっ……もういいです…」
「変な奴だ」
羽交い締めか…
そりゃそうだよなぁ…
俺、むくわれねぇなぁ…
ああでも、これで良かったのかもなぁ…
気持ち悪がられずに済んだし。…そうだ。
そうだそうだ。よく考えたら、ラッキーだ。
堂々と太もも触れたし、お腹触れたし、…抱きしめちゃったし!
「何笑ってる」
「いやー立花さんはかっこいいな~と思って」
「…」
「それとー、かわいいです。」
「…人おちょくってるとbtbsz…」
なんかをボソボソ言いながら、立花さんは下唇を噛んで行ってしまった。
ほら、かわいいじゃないか。
よーし、俺、なんか元気出てきた!やるぞ!
立花さんが帰ってくるまでに蹴りの練習だ!!

その後、また触れるのかな~と期待してたのに
帰ってきて俺の蹴り方を見た立花さんの、
「だいぶよくなったな、蹴りの練習は個人で何度もしておけ。」
の一言で終わってしまった。
いい事は続かないんだよなぁ

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「兼崎く~ん、見たわよ~」
「弘瀬さん!な、なんの事ですか?」
「ふーん。まあいいわ。…いいこと教えてあげようか?」
「なんです?」
「立花さんが下唇噛む時ってね、…照れてるのよ。」
「!」
「あとは、悲しい時よ。」
「うぇええええ?!ど、どっちだろ…」
「馬鹿ね~…」

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                    |   明日の放送前に見たかったモナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|   立花さん…
 | |                | |            \
 | | □ STOP.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・l|l)(゚Д゚;) ダ、ダイジョウブダッテ…
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ__
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