Top/S-100

流石兄弟、3

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 | __________  |     まとまったらウェブに晒しても
 | |                | |     いいと思う?
 | | |> PLAY.       | |     ――――――v――――――――――
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 揺れている。小さな揺れを繰り返している。
 キスをしながら、兄者が起きないかと期待しているのを感じる。それに気づいた瞬間慌
てて絶対に起きないで欲しいと願う。
 中学生の頃にしたいくつかの恋なんかと比べ物にならないぐらい衝動の数は多く、それ
ぞれの感情が強くて、向かう方法がバラバラすぎて苦しい。
 今の関係を壊したくて破綻が近いなんて思っていたけど、それは期待の裏返しなんだと
気づいた。本当はいまの仮の安定を壊すようなことは未来永劫出来ないのかもしれない。
 怖いから。兄者に嫌われるのが怖いから。
 この恋をしてから、自分の中の色んな顔に気づいた。
 こうして眠っている兄者にキスを繰り返す無謀で図々しい行為は、嫌われる怖さに勝てな
い気の弱さが根っこにあるんだと解っている。
 だって、言っても無理だと思うから。男同士の兄弟で、俺は弟で、なのに兄者を抱きたい。
他人が同じことを言ったら俺はきっと変だと思う。
 兄者はヲタで二次元に萌えるけど、きっと俺よりは変じゃない。好きだから抱かせてくれと
言っても、きっと兄者は受け入れたりしない。わかっているのに、ココロのどっかに期待があ
る。もしかしたら、もしかしたら。
 グルグルと回る感情と思考はもう俺の手には負えない。重くて、苦しくて、なのにこうしてキ
スをしている瞬間はありえないぐらいの幸福感に酔う。

 二人でブラクラをゲットしても、笑いながら見上げる兄者と話していても、目が覚めて
隣に兄者が寝ているのを確認するときも、震えるような幸せを感じる。
 逃げたいのに、逃げられない。壊したいのに、壊せない。
 ふと、自分のあまりに重たい思考に気づいて、首をふる。考える度に俺は妙に楽天的
だったり、やりきれないぐらい悲観的だったりする。悲観的な方に身を任せるのは簡単
だけど、精神衛生上良くないのはわかっているので、気づいたら止めることにしている。
 関係を壊す以前に俺が壊れたんじゃしょうがない。
 気を取り直して、今日は顔を眺めるだけにしてみる。欲望を野放しにしているから悲観
的になってしまうのだ。欲望を突き詰めれば、行き着く先なんて見えているから。
「あーにじゃ」
 小声で呼んで見る。いまなら兄者がおきても心配は要らない。そっと髪を撫でてみる。
母者のお陰で風呂だけは毎日入っているから、さらさらと指に気持ちいい。まだ、起きて
も心配ない。ここからがグレーゾーン。手を滑らせて瞼を撫でる。鼻筋を指先で辿って、
唇へ。もう、言い訳が苦しい。でも、俺は気持ちいい。
 ふうっと呼吸が乱れて、瞼が小さく痙攣する。手を離して、目覚める瞬間を眺める。
 まるで、恋人の目覚めを待っている気分だ。楽しくて、切ない。2,3度瞬いた睫毛が羽
を広げるように開く。黒目が覗いて、焦点が合わないぼんやりとした視線が辺りをさまよう。
俺を認識する。焦点が合って、意志が込められる。そして、俺を呼ぶ声。
「おと・・じゃ?」

「おはよう」
 壊さなくてもいいか、と思う。今のこの幸福を未来永劫味わえるのならば。
「なん・・だよ」
「別に。間抜け面を観察してただけ」
「うるせー・・・今、何時?」
「わかんない、でも、まだ寝れる」
「ああ」
 俺を見ていた瞳が閉じられる。
 俺の視線に顔を晒したまま、眠りについてくれる。これ以上の何を望むのか。

――――キスをするようになって、俺は欲張りになっている。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |                
 | |                | |           ∧_∧  教えてクレクレ君。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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