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仮面ライダー剣(ブレイド) 剣崎×橘

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  仮/面ラ/イダー無礼℃兼崎×立華だモナー
                    |  某度時代から一気に最終回後の話だモナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  エピローグのプロローグだカラナ
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧     元ネタ知らない姐さんたち向けに
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )      最初のほとんどはあらすじです。
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ そしてエロ無しダラダラですすいませんゴルァ!!
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あー、今日も一日ゴミ収集頑張った。

俺、兼崎は今ゴミ収集作業員として頑張って働いている。
あれから色々あって、今俺はア/ンデッドになって8ヶ月くらい経った。
ア/ンデッドって言っても人間と違うのは歳を取らなかったり死ななかったり
血が緑だったり、たまに闘いたくなったりするくらいで他はあまり変わらない。
だからもう結構慣れたもので、仕事も住む場所もとりあえず決まってなんとか暮らしてる。
給料日にはお肉食べたりしてまぁまぁ幸せに暮らせてると思う。
…あの頃の物は全て置いてきた。
ただ、ブ/ルースペー/ダー…俺のバイク。某度から支給されたバイクだけは持ってきちまった。
今も毎日乗っている。
これがあるから、頑張ってこれたのかも。

色々あったっていうのは本当に色々で、これを話すには一年くらいかかる。
立華さんには外に恋人が居た。闘いに巻き込まれて死んでしまったけれど…
俺たち仮/面ラ/イダーが闘っていた相手っていうのは、ア/ンデッドっていう怪物なんだけど、
怪物って言うかあらゆる生き物の始祖ってやつなんだけど。
それがトランプのカード分居る。あと、ジョ/ーカー。
そいつら、闘って生き残ったものが願いを叶えられるって事だったらしくて
それぞれが自分たちの思うままの世界を手に入れるために闘っていたんだ。
昔のその闘いで勝ち残ったのがヒューマンア/ンデッドで、つまり俺達人間の世界ができあがったわけだ。
で、今その封印されていたカードを解放しちゃったからまた闘いが始まっていたってわけなんだけど。

まぁ、そのカードの封印を解いたのも、ア/ンデッドたちの闘いを利用して自分の好きな世界を創ろうとしたのも、
結局は某度の理事長の策略だったんだ。
理事長は人工ア/ンデッドを創り、自らと融合した。
それによって自分が最後のア/ンデッドになろうとしていたんだ。
俺達は利用されていただけだったんだ。効率よく他のア/ンデッドを封印していくためだけに。
信じていた正義も組織も失った俺達はそれでも、理想を捨てずに頑張ってきた。
立華さんと一緒に…あと二人、ラ/イダー仲間もできたんだ。
正確に言うと一緒に闘う仲間はもっと居る。
某度が崩壊してから俺と弘瀬さんは白居小太郎っていうラ/イダーの研究をしてて
ラ/イダーの本を作ろうとしてるルポライターの家にお世話になった。

俺は、そんなみんなを助けたかったんだ。
世界中のみんなを。

闘い続けて、最後に残ったア/ンデッドはジョ/ーカーだった。
ジョ/ーカーであり、ラ/イダーの一人でもある。
うん。初っていうんだけど。愛川初。
人間なんだ。
いや、ジョ/ーカーなんだけど、ヒューマンア/ンデッドを封印したカードで人間に変身しているうちに
人間の心を知るようになった。人間に、なりたいと願ったア/ンデッドだ。
俺は初の事も助けたかった。
だけど、ジョ/ーカーが最後に生き残ると世界が滅びるっていう事が研究の結果わかった。
だから立華さんは必死にそれを止めようとしていたけど…
最後には俺を信じて、初を守った。

俺がラ/イダーに選ばれた理由もわかった。
なんで俺がスカウトされたんだろうって思っていたけど。
俺にはア/ンデッドと融合できる力が普通の人より多かったらしい。
ラ/イダーになるにはカテゴリーエ/ースのカードを使う。ア/ンデッドを封印したトランプのAだ。
つまりア/ンデッドとの融合によってラ/イダーに変身するんだ。
俺は融合しすぎると危険だった。
そのまま、二人目のジョ/ーカー…つまりア/ンデッドになってしまう恐れがあったんだ。

最後に残ったジョ/ーカー。
初の意志とは裏腹に世界は滅びようとしていた。

みんなを助けるには、それしか無かった。

立華さんは、俺を信じてくれた。
立華さんは元某度の研究員だ。
某度の残したデータは全て回収して調べていた立華さんは、こうなる事が誰よりもわかっていたはずだ。
その事を俺達に何度も説明してくれたし。
だけど俺は頑なに断った。
初を助ける、みんなが助かる方法はあるはずだと。
運命とは、闘う事もできると。
立華さんは堅実な人だ。
賭事なんか絶対にしない人だ。
そんな人が、俺の事を信じて、仲間を信じて、ジョ/ーカー以外の最後のア/ンデッドを命懸けで封印した。
…鴉丸署長が助けてくれていなかったら、あの時確実に、死んでいたんだ。

俺は絶対に諦めないって決めたんだ。
俺の事を信じてくれた、初を守ってくれた、立華さんのためにも。
絶対に、みんなを助けるって!

だから俺はもう一人のジョ/ーカーになった。
ア/ンデッドになった。
ア/ンデッドが二人になった事によって世界の崩壊は止まり、
再びア/ンデッド同士の闘いが始まった。
俺と、初による。

俺は皆の元から離れた。
バイクだけを友として、全てを捨てた。
俺は闘わない。初とは闘わない。
それが俺の運命に対する闘い方だ。
闘わない事と、俺は闘い続けるんだ。

立華さんに別れも告げずに去った。

だけど俺、満足してる。
みんなを助ける事ができたんだ。
誰一人失う事無く、みんなを。
これで良かったと思ってる。

でも思い出さない日は無いよ。
最近よく某度時代の事を思い出す。
あの頃は何も知らずに、ただ正義を信じてた。ア/ンデッドがどこから来て、
俺はなんのために闘っているのかも知らずに…だけど、楽しかったな。
今思えば、楽しかった。
…立華さん、元気かな。
みんなは、元気かな。
無月は立華さんになんかしてないだろうな。
あ、無月って言うのは俺より後輩にあたるもう一人のラ/イダーなんだけど。
一時は立華さんを独り占めしやがって。立華さんもなんか甘いし。
俺の時とは大違いっつーかなんつーか、ねぇ?
だいたいお前には覗美ちゃんていうかわいいガールフレンドがいるじゃないか。
そういえばカテゴリーQの女性型ア/ンデッドともなんだか仲良くなっていたみたいだけど、
そういう年頃なのかなぁ…。
立華さん元気かなぁ
……
立華さんとは、あれから何も無かった。
闘い闘いでそれどころじゃなかったっていうのもあるけど。
立華さんも色々こう、騙されるっていうか、信じちゃう所があって俺は結構振り回された。
でもその度、立華さんは丸くなっていった気がする。
先輩、後輩だったのが、仲間って言ってくれたり…
立華さん元気かなぁ。

俺、死なないんだよな。
たまにそれを思うと涙が出る。
普段は別に気にならないんだけどさ。
俺、老けないから周りの人に怪しまれないうちに住む場所とかも変えないとな。
本当は山とかにこもって自給自足で暮らすつもりだったんだけど、
なんか大丈夫そうだったから降りて来ちゃったんだよな。
寂しかったし…でも親しくなった人ともいずれお別れしなきゃな。
それを思うと、涙が出る。
ヒューマンア/ンデッドは再び闘いが始まった時にジョ/ーカーに見つかって、
なんの抵抗も無しに封印されたって聞いた。
なんとなく、その気持ちがわかるような気がする。
ずっと、一人だったのかな。
…初には幸せになって欲しい。
初の中に居るヒューマンア/ンデッドにも。
だけど、やっぱりあいつもいずれ皆の元から離れないといけないんだな。
それを思うと、涙が出る。
だけど俺は闘う。
初も同じ気持ちだって信じている。
俺達は運命と闘い続ける。
仲間は、居る。俺が、理想を忘れなければいいんだ。
全ての、人類のために!

今日、立華さんの夢を見た。
走ってるのに、歩いている立華さんに追いつかない夢。
足がもつれて、追いつかない夢。
呼んでるのに、気付いてくれない。
どんどん離れていく。
見えなくなっていく。

起きたら泣いていた。
久しぶりに逢えた立華さんは、何も変わってなかった。
逢ってないから記憶のままなだけだけどさ。
まぁ8ヶ月くらいじゃそんなに変わらないか。
悲しい夢だったけど、逢えたのは幸せだ。
立華さんは今も生きているんだ。
生きている限り、立華さんは幸せになる。
それを思えば、俺は幸せな気分になるんだ。
今日は休みだったから、ブ/ルースペ/ーダーを洗車する事にした。
天気が良くていい日だ。
こんな日には、ずっと長くこの星の様を見ていられるのは幸せな事かもしれないと思える。
いつか世界中を廻ろうかな。
お金を貯めてさ。
時間は、いっぱいあるから。
なんだってできる。
その土地その土地の困っている人を助けてさ、俺にできる事ならなんでも。
「お前も一緒に来てくれるよな、ブ/ルース/ペーダー。」
するとまるで返事でもするかのようにブ/ルース/ペーダーがブルンと鳴った。

え?エンジン切ってるのに、なんだ?
まさかまた壊れた?前メンテナンスしたじゃないか。
立華さんのメンテナンスだぞ。壊れるわけが…
『………き……』
「…え?」
『けn……けん………兼崎』
俺は、とうとう、幻聴が…
あ…なんか知らないけどバイクから立華さんの声が聞こえる気がする。
『兼崎、そこに居るか?』
「?!はぁ、居ますけど」
『!兼崎か?!』
「はぁ、いかにも俺は兼崎ですけど…」
『兼崎…!………俺だ、立華だ………お前、元気か?』
「は、はぁ、げん、きです…立華さん…立華さん…?」
なんか、すごくはっきり、聞こえる。
心臓がバクバクしてきた。
なんだかすごく立華さんに似てる声がバイクから聞こえる…
『そうか…元気か…兼崎…久しぶりだな』
「立華さん」
『なんだ?』
「立華さんですか?」
『ああ、俺だ。…あ、これはな、お前ブ/ルース/ペーダーの衛星通信機能オフにしてただろ。
システムを変えたんだ。お前がオフにしていてもこっちで操作すれば通じるようにな。』
そういえば、某度支給のこのバイクにはそういう色んなオプションが付いていた。
他にもバイク前頭部分にカメラがついていて映像が送れたり…データを保存できたり…した…っけ。

「じゃあ、本当にこれ、今、立華さんと繋がってるんですか…?」
『そうだ。…お前がどこに行ったって俺は追いかける事にしたからな』
「…あ、なんか、夢みたいなんで今のもう一回言って下さい。」
『うるさい。で、だ、あのな、』
「ちょ、ちょっと待って下さい。ちょっとだけ。」
気持ちの、整理ができない。

……
立華さん、だぁ…
うわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー………
……まじで立華さんだぁ

俺はゆっくり深呼吸した。

『おい、いつまで待たせるんだ。』
「あ、スイマセンぼーっとしてました。」
『ふざけるな。』
「はぁ、ふざけてません。ちょっとびっくりして………あの、もう二度と逢えないと思ってたから。」
『…ああ…』
沈黙。
なんか言葉がでねぇや…

「あの、立華さん」
『…ああ』
「お元気ですか」
『…ああ。元気だ。…みんなも元気だぞ。…愛川初も元気だ』
「そうですか。良かった」
そうか…そうか。良かった。
本当に良かった。本当に。
「…ははっなーんかやっぱ声聞くとあれですね」
逢いたくなっちゃいます。
逢いたくなっちゃいました。参った。
『兼崎…某度作ったぞ。俺と、鴉丸署長と、弘瀬と、あと残っていた元某度の人達を鴉丸署長が集めてくれて』
「本当ですか?!」
『ああ。また人類の為に俺達は研究を続ける事にしたんだ。あと…』
「はい!!頑張って下さいね!!」
『兼崎。お前は運命と闘うって言ったな。俺も闘う事にしたんだ。』
「立華さんの、運命ですか?」
『ああ。…兼崎、俺は全てを失った。信じるべき正義も、組織も、愛する者も、何もかも。』
「…はい。」
『だから最後に残ったものだけは失いたくない…信じられる、仲間だけは。』
「立華さん…」
『…俺はお前を失いたくないんだ』
「…えっ…え?!お、俺ですか?」
『某度の研究データは俺が全て持っている。理事長は人工ア/ンデッドを創り出し、自らをア/ンデッド体にする事可能にした。
…新しい某度には元某度の研究員がたくさん居る。わかるか?』

「え?え?」
『某度はラ/イダーシステムだって創りだしたんだぞ。わかるか?』
「え…」
『…人間がア/ンデッドになったんだ。ア/ンデッドだって、人間になるはずだ。』
「…!それって、」
『俺はお前も愛川初も人間にする研究を始めた。』
「ほ、本当に?」
『ああ。幸い近くには研究材料のジョ/ーカーも居るしな。…初には了解済みだ。』
「そんな…事が…」
『ああ。俺を信じて欲しい。いつになるかは、わからないけど…なるべく老けないうちに…』
「立華さん!」
『なんだ。この通信システムの復活だって第一歩じゃないか。できるぞ絶対』
「そうじゃなくて、…なんだか夢みたいで…俺…じゃあ」
『…兼崎、お前はもう…』
「……死んでいる?」
『いや、』
「ア/ンデッドですしね。」
『いつか死ぬようにしてやる』
「あの、言いたい事はわかるんですけど、言い回しが恐いです。」
『ああ…兼崎』
「はい」
『お前はもう、俺の事なんかどうでもいいかもしれない。だが俺は』
「ちょ、ちょっと待って下さいよ立華さん!どうでもいいわけないじゃないですか!」
『俺にはお前が必要だ。帰ってきて欲しいと思っている。』

えっそ、それって、どういう…
ていうか立華さん人の話聞いてます?
そういえばここ外で…なんか通りすがる人が皆見て来るんだけど…
そりゃそうだよな。
でもそれどころじゃない。今、それどころじゃない。
『兼崎、俺はお前が好きだ』
…なんだって?
『逢いたい』
…なんだって?!
…あー…え?!なんだって?!!
俺、俺の事…俺の事好き?!
「抱かれたい…?」
『そこまで言ってない』
「そうですか。」
あー
あああああああ
ああーーーーもう立華さん!!
なんなんだあんた!!
なんなんだよ!どうしたらいいんだ俺は!
『……。』
「…っ俺、九州です。俺今九州に居ます!福岡です!立華さん!!」
『…逢えるのか?』
逢っていいのかな?いいよな?
いいのかな?もう二度と逢わないって決めたけど、いいのか?いいよな?
すげえ逢いたいけどこれっていいのか?いいよな??

『ダメなのか?』
「いい…ですよねぇ?!」
『お前がいいなら……他に何か問題あるか?』
……
…無い…かも…
無い!無い!無いよ無い無い
「俺も、すっげぇ逢いたかったです。立華さん、逢いたいです。逢いたい!」

こうして、俺と立華さんは再び出会う事になった。
あの頃とは、別の気持ちで。

 ____________
 | __________  |                  作者からのメッセージが入ってるぞ
 | |                | |                  「感想を下さった皆様、だいぶ経っているにも関わらず
 | | □ STOP.       | |                   続ききぼんぬしてくださった方、本当にどうもありがとうございます。
 | |                | |           ∧_∧    某度時代と違って元ネタを知らない姐さん達を置いてけぼりにしそうで
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )    なかなかうまくまとめられなかったのですが
 | |                | |       ◇⊂    ) __どうしても書きたかった最終回後ねつ造です。
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 未来は悲しみが終わる場所と信じております。」
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | だってさ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


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