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リュウ×トラ

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )風゜呂矢九九弾セの現在2位×1位
              熾烈な戦いを見ながらこんな妄想が止まりません。タスケテ

「や、めぇ…ッまだ、勝負はついとらんやろ!?俺は負けん!」
「そんなもん時間の問題だがや。最近の俺の勢い、知らないはずないだろ?」
「・・・ッ」

にやり、と不敵な笑みを見せるリュウにトラは悔しそうに言葉を飲み込み顔を背ける。
あんな約束せんかったらよかった―…今更思ってみても仕方がない。あの時は自分は
随分と調子がよかったし、相手とはかなりゲーム差もあった。もはや勝ちは見えている、
そう思っていたのだ。まさかそのすぐ後から11連勝もするなんて。

***

「なんや、この間の交流戦からお前振るわんな。今年は俺かお前か、て
言われとったのに。ライバルがこんなザマやと俺もつまらんわ。」
「すぐ盛り返すで、安心しやー」

7月に入ったばかりの直接対決、最終日。二人の戦いは結局トラの2勝1敗でその内容も
もはやトラに勝利をほぼ確信させる結果であった。そうして近年の目の上のたんこぶ、
いや決して相手を自分より上だと思っているわけではないが、とにかく邪魔な存在では
あったリュウに意気揚々と勝利宣言をしに行くとニヤリ、と不気味に笑ったリュウが不敵な
台詞で答えてくる。想像とは違う冷静な相手にたじろぎながらも負け犬の遠吠えやな、
と続けるとじゃあ賭けをしないか、と思ってもいなかった言葉が返ってくる。

「賭け?」
「そう、賭け。もし俺がお前に勝ったらお前を好きにする」
「俺が勝ったらどうするんや」
「俺を好きにすればいいが。」

リュウの提示した条件は自分にとってもかなりのリスクを伴うものではあったが、トラには
優勝する自信があったし、邪魔な相手をねじ伏せて自分に服従させるのも悪くない。
直接対戦を下したばかりの興奮も手伝って安請け合いをして、ますますやる気を
燃え上がらせさっさとリュウに背を向けて走り出したトラは、背後でリュウがその自慢の長い舌で
舌なめずりしていたのに気がつかなかった。

それはトラにとって良い事だったのかどうかはわからないけれど。

***

その次の試合からリュウは勝ち続けた。8月に入り何度か調子を崩してもけしてトラのすぐ
後ろから離れることなくじわりじわりと距離を詰めていく。そして今日。あの日から
2度目の直接対決。前回はまだその時ではないと思ったのかもしくは他に思うところが
あったのか実にあっさりとしたもので特別な接触はしてこなかった。それなのに雨で
試合が中止されると丁度いいとばかりにトラの目の前へ現れたのだ。あの時と同じ、不敵な
笑みを浮かべながら。

球場の裏、自陣のロッカールーム前の壁に背後から押しつぶされるようにされながら、
それでも何とか逃れようとトラは身体を捩る。それを邪魔するように肩を押さえつけると
リュウはポツリと忠告を残し、去っていく。

「忘れんなよ、俺の爪はもうお前の肩に掛かっとるが。喉元にたどり着くまであと
どんだけ掛かるだろうな?」

「・・・」

言葉を失いその背を見送りながら『その日』に怯えながらあの背中を追い続ける日が
来るのだろうか、と身震いをしたトラの背中に一筋、冷や汗が流れた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )連続書き込み規制に巻き込まれて最後遅れました。スマソ
          自分リュウの国の言葉ネイティブですが表現のしようがありませんね…。


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