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恋の課題4

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  日曜朝の闘う船体 金黄(光×シバサ)だモナー
                    |  
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  >>189-196の続きだカラナ
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 船体らしくベタだゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「シバサ、君に宿題だよ。…僕に恋をして。」
僕、光は小図家5兄弟の魔/法の先生。
只今小図家に居候中。
次男のシバサに宿題を出してから四週間が過ぎようとしていた。
シバサはほかの子より想像力が足りないので、てっとりばやく恋をしてもらう事にしたんだ。
だって、恋した人間の想像力って、計り知れないものがあるじゃない。

この授業をするようになってからというもの、シバサの事を色々知った。
例えばにんじんは嫌いだけど、お兄ちゃんに言われたら一つだけは頑張って食べる事とか。
放課に明日のデートどの服がいいか選んでと頼まれたら嫌そうにしつつ一時間も二時間も一緒に考えてあげる事とか。
商店街でくじ引きがあると裏羅に駆り出されては何か賞品を持って帰って喜ばれる事とか。
隣に座っていた貝がうとうとして倒れ込んできたら頭を叩くもそのまま寝かせてやる事とか。

そっけない、だけどとても優しい子だ。
家族を心から愛している情の深い子だ。
自立心が高く、甘えたりしない、いつでも気丈に振る舞って…
だけどお母さんが居なくなった時は戦えなかったのだとお兄ちゃんから聞いた。

…かわいいなぁ…

「シバサ、僕の事が好きかい?」
「なんスか突然。…てか、いちいち聞くなっ」
「だって聞きたいんだからしょうがないよ。」
「しょうがなくねぇよ」
「シバサ、早く僕の事を好きになりなさい。」
「命令形かよっ!無茶言うな。そんな簡単に…………だいたい、」
「ん?」
「…なんでもねぇ」
「なんでもない顔じゃないじゃない。」
「なんでもねぇ!」
「シバサ、先生に隠し事は困るな。」
真剣な目で見つめればシバサは困った顔になった。
押しに弱い所があるよね、シバサは。言わないけどね。
「…俺が…俺が先生の事す、好きになったら、先生どうすんだよ…」
「そりゃあ、嬉しいよ。」
「…として、かよ…」
「え?」
なんだろう、声が小さくて、よく聞こえなかった。
「…やめる」
「え?」
「やめる!俺、先生の事好きになるのやめる。だいたい、恋なら誰でもいいんだろ。先生じゃなくたって。
他の誰かにするから、それでいいだろ!」

そりゃ、いいと言えばいいんだけど…
あれ?いいと言えば、いいはずなんだけど。
自分でもよくわからなくて黙っていたらそれを肯定と取ったらしいシバサは
「…じゃ、出会いを求めて外行って来る。」
そう呟くとダッシュで魔/法部屋を出ていった。
シバサの口から出会いを求めるとかすごい言葉が飛び出したものだね…
まあ…お手並み拝見と行こうかな。

なんて言ったものの、なんだか落ち着かない。本を読んでも頭に入ってこない。
早く帰ってくればいいのにシバサはお昼にも帰ってこなかった。お腹空かないのかい。
今日はスパゲティーだったのにね。おいしかったのにね。
三時のおやつはマフィンと紅茶。なんだか葉を入れすぎたかもしれない。
いつの間にシバサの分まで入れるクセがついてしまったのかなぁ?

夕方になってからやっとシバサが帰ってきた。
すかさず後ろに立った。
「やあ、おかえり。どうだった?」
「…まぁまぁ」
気配もなくいきなり後ろに立っても驚かなくなったのでつまらない。
まぁまぁ?よくわからないな。はっきりしなさい。
シバサの顔はむすっとしていたけれど、普段から仏頂面だから何も判断できない。
「じゃ、俺先風呂入っから」
「待ちなさいシバサ。」
思わず腕を掴んで止めてしまった。
あれ?

「今夜も一緒に寝るからね。」
「…なんでだよ。俺はもう、先生には…」
「わかっているよ。僕にも少し考えがあってね。」
「なんだよ考えって。」
「ちょっとね。じゃ、後で部屋に行くからねー。」
半ば強引に押し切った。
シバサが押しに弱くて良かった。
困ったな。なんだか僕は少し、怒っているのかもしれない。

「シバサ、入るよ。」
「あー、はい。」
初めて一緒に寝てからだいぶ経っているからシバサも慣れたもので、
すでにベッドに寝転がって魔/法書を読みながらこちらを見もせずにリラックスしていた。
これだ。この、慣れがいけないんだよね。
「今日はちょっと特別授業をするからね。」
「特別授業?」
「シバサが早く誰かに恋ができるようにねー。」
誰かに、の部分の声に力が入ってしまった気がする。
「疑似体験できる魔/法があるんだよ。これで恋を疑似体験してみよう」
キョトンとしているシバサが何か言う前にすかさずチケットを切って呪文を唱えた。
なんか僕、焦ってる?

魔/法の効き目は即効性。みるみるシバサに効いてきた。
途端、寝転がっていたシバサが起き上がり、僕を見て目を丸くした。
「な、何…」
シバサはTシャツの心臓あたりを掴んだ。
「…これが恋だよ、シバサ。」
にっこり笑って見せたら、シバサの顔が朱に染まった。
今、シバサは僕に恋をしている。
…疑似体験だけどね。

ベッドにあがろうとすると、シバサが壁ギリギリまで後退した。
「どうしたんだい?」
「やめろよ、くんなっ…」
「いつもしてる事だろう?」
「いつも、こんなんじゃねぇっ…」
初めて一緒に寝た時より数倍初々しい反応を示すシバサがとてもかわいい。
大丈夫だから、となだめても言うことを聞かない。
「先生、これ、やめてくれよ、やだよこれ」
「やめないよ。大丈夫だよ。何もしないから。」
「当たり前だろ!い、今なんかされたら俺、」
「へぇ。どうなるのか見てみたいなぁ」
「ふざけんな!」
目尻が紅くなる。
「シバサ、僕の事好きだろう?」
真剣な顔で見つめているつもりだけど、少し笑っているかもしれないな、僕は。
怯えるシバサの腕を掴んで引き寄せると小さい悲鳴が聞こえた。

「好きって言ってごらん。」
シバサの震える身体を抱きしめて耳元で囁いた。
「絶対嫌だ!!」
「言わないとずっとこの魔/法解いてあげないよ。」
「いやだ!」
耳にくちづける。
少し離して頬にもくちづけた。
「言わないと何かしちゃうよ。」
「い…」
本当はイヤじゃないよね。僕の事好きだものね。
その事はわかっているし、僕にわかられているのも、シバサはわかっているはずだ。
「僕の事を好きだと言いなさい、シバサ。」
シバサの紅くなった目尻に羞恥と困惑の涙が溜まる。
「やりすぎだろ、先生っ!」
僕もこんな事までするつもりは無かったんだけどね。
今日一日考えていたけれど、認めざるを得ないかな。
この感情のいきつく所は一つ、嫉妬だ。
僕はシバサの事で嫉妬しているんだ。
シバサに恋をさせるはずが、なんてことだろう。
いつの間にか嫉妬するほど僕の方がシバサに恋をしていたんだ。
だけど気付いた所でこの嫉妬は止まらない。
肩を押してベッドに組み敷いた。
「ほら、早く言わないと。」
「冗談だろ…!」
「この状況でかい?」

シバサは激しく抵抗したらそれこそ冗談では無くなるのを恐れてかあまり抵抗しない。
「いいかい、言えばすぐにやめてあげるからね。」
逃げ道を作る。シバサと、…僕の。
何が起こるのかわからない恐怖にシバサの目は見開いたままだ。
恐がらないでシバサ…僕は君にヒドイ事をしたいわけじゃないんだ。
ジッと見つめると、シバサも見つめ返してきた。
それはたぶん、目をそらせなかっただけなのだろうけれど。
「シバサ…」
シバサの顔の両側に手を付き、ゆっくりと顔を近付けた。
おでこに一つ、頬に一つ、唇を落とす。
シバサの両手が僕の肩に当てられる。けれど力は込められない。
押し返して抵抗しようか迷っているようだ。
「まだ言ってくれないのかい?それなら…」
僕の視線はシバサの紅い唇に向かう。
その視線に気付いたシバサが手に少し力を入れたけれど、僕は気付かない振りをした。
とっさには避けられない速度で唇を重ねた。
「んっ」
シバサの手が肩を掴む。
少し触れて唇を離すと、肩にかかった手に力がこもった。
けれど押しが弱いのをいいことに、そのまま角度を変えて何度かくちづけた。
ギュッと目を閉じたシバサの目尻からは涙が溢れていた。
「どうして我慢するんだい?好きって言うだけなんだよ、シバサ。」

「…言いたくねぇ…でも、こんなのも嫌だ、先生っ」
傷付けて、しまっただろうか。
「なんで言ってくれないのかな。今なら、簡単な事なのに」
シバサが弱々しく抵抗する。
「言えるかよ…んな事…」
なんでだい。今、僕の事が好きなはずなのに。
魔/法は効いているはずなのに。抵抗する方が辛いはずなのに。
「そんなに僕には恋したくないのかな?結構ショックだよ。」
シバサの目がまた見開き僕を見つめる。
「だって、先生に恋したって…」
「うん?」
「俺は、辛いだけじゃねぇか…」
僕に恋をしたら、シバサが辛い?
「どういう事だい?」
シバサの目尻に溜まっていた涙がまたポロポロ落ちてきた。
「先生は、授業でやってるだけじゃねぇか…俺は、本当に好きんなっちまっても、そこで授業は終わりで…
その後、俺の気持ちは、どこに行けばいいんだよ…」
…ああ、どうしよう。
「だから、だから先生には恋したくねぇんだよ!」
どうしよう。
かわいい。なんてかわいいんだろう、この子は。
こんなかわいい子にそんな思いをさせていたなんて。
僕は本当に先生失格だな。
「シバサ…それなら心配要らないよ。心おきなく僕に恋してほしい。」

「恋したら、魔法で、元に戻すのか?」
泣きながら喋るシバサは声がとぎれとぎれで、
それすらなんだかもう、すごくかわいく思える。
「いいや、違うよシバサ。よく聞いて。」
シバサの涙を指で拭う。
泣かせちゃったのは、二度目だね…。

「まずは謝らないとね。ごめんよ、翼。僕は嫉妬したんだ。君が他の人に恋をするなんて言うから…」
「…えっ」
「シバサ…僕はどうやら君に恋をしたようなんだ。」
その言葉にはじかれたようにシバサが身体を離した。
「う、嘘だ!」
「本当だよ。」
「嘘だ。先生魔/法かかってないくせに、いい加減な事言うな!」
「そうだよ。僕には魔/法がかかっていない。その状態で君にキスをした。その意味がわかるかい?」
「あ…」
「このまま君の魔/法を解きたくないくらいだよ」
またシバサを引き寄せて強く抱きしめる。
「シバサ、君が好きだよ。」

しばらくの沈黙。
僕もシバサを抱きしめる以外何もできなかった。
シバサはただただ無言で僕に抱きしめられていた。
シバサがどんな顔をしているのか見たくて少し身体を離した。
「シバサ…」

シバサはゆっくり顔をあげた。
その顔に怒りは無い。少し、ホッとした。
僕を見つめながら、シバサは息を飲んだ。
「先生、として、かよ」
真意がわからなくて、顔を傾けて続きを促す。
「俺の事…先生として好きって事かよ」
「違うよ…先生と生徒じゃない。光として、シバサが好きだよ。」
「…じゃあ、俺も好きになっても、いいのかよ…」
「いいに決まってるじゃないか…むしろそれを強く望んでいるよ」
シバサの目が泳ぐ。
鼻が赤くなって、横を向いてしまった。
「す…」
「…何だい?」
グッと唇を噛みしめる。
また今にも泣きだしそうだ。
「ごめんよ、意地悪したね。もう泣かないで、シバサ…」
「…るせえ!!…好きだつってんだよ!」
言って、僕の胸に顔をうずめてきた。
ああ。
ああもう。
ごめんねシバサ。君にはどうにも悪戯心が芽を出してしまうみたいだ。
僕は少し細工をした。

「よく言えたね、シバサ。ご褒美をあげるよ。」
シバサの顎をすくい上げて、チュッと音がするような軽いくちづけをした。
「何すんだよ…っ」
「うん。ごめんね。もう意地悪しないよ、シバサ。」
また抱きしめる。
「かわいいね、シバサは。」
頭を撫でる。
「だから早く僕の事を好きになりなさい、シバサ。」
「…っさっき、言ったばっかりじゃねぇか…っ!聞いてなかったのかよ?!」
「今も好きかい?」
「んな短時間で変わるわけねぇだろうが!だいたい、魔/法がかかっ…」
シバサが飛び起きる。
「あんた、まさか…」
僕はにっこり笑って、魔/法解除の切符をシバサに見せた。
「うん。もう解けてるんだよね。魔/法。」
「い、いつの間に、あんた…!」
「気付かなかったのかな?おかしいなぁ、全然違うはずなんだけどなぁ?」
「っっ!!…ほんっと、爽やかな顔して性格悪ぃなあんた!!」
「怒ってる顔もかわいいよ、シバサ。」
僕も起きあがり、シバサを抱きしめてそのまま倒れるように寝ころんだ。
「は、離せヘンタイっ!!」
「何もしないよ。…まだね。じゃ、おやすみなさい、シバサ。」

魔/法で部屋の電気を消す。
シバサは抱き合ったまま寝転がっている事に不服なようだ。
まだブツブツ何か言っている。
「…本当に大好きだよ、シバサ。」
抱きしめる腕に力を込めた。
「…。」
「シバサも僕の事が好きかい?」
「…。」
シバサは何も言わない。
だけど抱きしめられていることに抵抗もしない。

シバサはしばらく黙った後、返事の変わりに僕にギュッとしがみついた。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |                 一息に行けなくてすいませんカラナ
 | |                | |           ∧_∧  
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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