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☆戦争・エピ3後

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  ☆戦争エピ3後・大仮名議員×帯モナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  でも、どうやら穴帯前提らしいよ…
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ナ、ナンダッテー
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚;)
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 執拗な帝/国/軍の追っ手の目を逃れ、外ゥイーンの辺境地域で
ひっそりとした暮らしを営んでいた才ビ=ワンは、住居と定めた
小屋の前に一台のスピーダーが停まっているのを見ると、嫌な汗が
背中を伝うのを感じた。
 塗装が剥げたせいだけではない、錆と埃で白茶けた赤のボディ。
 両脇に取り付けられたタービン・エンジンの空気吸入口には
砂塵がこびり付いているが、乗り物どころか生物ですら砂まみれで
生活している外ゥイーンでは、さして珍しくもない光景だ。
 こんなスピーダーなら、モス・了イズリーに行けば好きなだけ
見ることができるだろう。
 スピーダーは随分前に小屋に到着したらしく、エンジン部は
全盛時よりも熱が下がっていた。
 ライ卜セーバーは腰に付けている。大丈夫だ。
 才ビ=ワンは、外套の長い裾をひらめかせながら慎重な足取りで
小屋に接近し、外壁にぴたりと背中をくっつけた。
 そして窓から屋内の様子を覗き込んだ彼は表情を驚きのものへ
変えるとたった今、近くの民家で分けてもらった僅かばかりの食料を
放り出さん勢いで小屋の中に駆け込んだ。

「才ーガナ議員……?」
 薄暗い部屋の中央に、背の高い男が立っている。
 後ろ手を組みながら中の様子をしげしげと眺めている広い背中に
向かって、恐る恐る声を掛けてみると、くるりと振り返った男は
精悍な顔に歓喜の色を満ち溢れさせ、手を左右に広げながら大股で
才ビ=ワンに近づいて来た。
「マスター・ケノー匕゛! よくぞ無事で!」
 背骨が折れるのではないかと危惧するほどの力で抱きしめられ、
目を白黒させている才ビ=ワンに気付くと、ベイノレ・才ーガナは
咳払いと共に「失礼」と言って彼を放した。
 こんな風に、人と触れ合うのは久し振りだ。不意に与えられた
温もりに心拍数が跳ね上がる。
 ベイノレと会うのも、多くの命が失われたあの時以来だった。
 才ビ=ワンはベイノレに椅子を勧めると、羽織っていた茶色の外套を
脱ぎ、食料をキッチンに置きに行った。
 そして水を注いだコップを持って、客人の向かいに腰を下ろした。
「どうぞ」
「ありがとう。ああ、体が生き返るようだ!」
 手渡されたコップから水を一気に喉の奥へ流し込むと、ベイノレは
にっこりと笑った。

「幾ら探しても、きみの姿が見えなかったものだから、遂にここも
帝/国/軍の標的となったのではと、心配していたのだ。ともかく
無事に戻られたのは良かった」
「一体、いつ外ゥイーンへお着きに? それに、どうやってわたし
の居場所を?」
 矢継ぎ早に質問を浴びせかける才ビ=ワンの勢いを宥めるように、
ベイノレは広げた両手で彼を制す仕草をした。
「到着したのは昨日の夜だ。街の酒場に入り、砂漠に住む『隠者』
を探していると言ったら、バーテンが親切に教えてくれたよ。
それはベン・ケノー匕゛に違いない、彼は大砂丘の南西部に住んで
いる、とね。……大方、家族も財産も失った不幸な男が世捨て人の
仲間入りをしに行くところだとでも思われたのだろう。大した額の
チップもはずんでもいないのに情報を分けてくれたのだからね」
 言われてみれば、いつも清潔な身なりをしていたベイノレだったが、
今の彼は薄汚いローブに身を包んでいる。きちんと手入れされた
顎髭や、綺麗に撫で付けられた髪型も、今やボサボサだ。
 才ビ=ワンはコップの縁に口を付けて水を飲みながら、ベイノレの
全身を隈なく凝視した。
「……」
 不幸な男、というよりはならず者のようにも見える。

「これでも精一杯、身分を隠したつもりなのだが」
 じろじろと不躾な視線を浴びて、元老院議員は居心地悪そうに
尻をもじもじと動かした。
「その点は大丈夫でしょう。今のあなたは、とてもじゃないが
政治家には見えない」
 くすくすと笑う才ビ=ワンを見て、ベイノレは何故かホッとした
顔つきをした。
「外ゥイーンでの生活には慣れたかね? 少し痩せたようだが」
 そう問われて、才ビ=ワンは唇を擦り合わせて水滴を拭ってから
答えた。
「日増しに心が乾いていくようです。それを砂のせいに出来たら
どんなにいいか……。しかし、この惑星の気候は、わたしに合って
います。暑さで頭がぼんやりとしている間は何も考えなくて済む」
 才ビ=ワンは両手でコップを包み込み、四角い窓から中の水面を
覗き込んだ。
「唯一の潤いは、ノレークの成長を見届けることです。わたしの腕に
抱かれて、すやすや眠っていた子がもう随分と大きくなった。
ノレークは去年からスピーダーを乗り回しているんです。あの子の
運転は誰よりも上手なんですよ」
 まるで我が子を自慢するかのように話す才ビ=ワンの表情は
安らいでいて、彼はこの顔でベイノレを欺くつもりだったのだが、
腹の探り合いを得意とする議員には通じなかった。

「マスター・ケノー匕゛、アナキソ・ス力イウォー力ーは……
夕゛ース・ヴェイ夕゛ーは、皇帝の右腕として着々と銀河を帝国の
支配下に置き始めている」
「ええ、右だけでなく、両腕とも生身の肉体ではないくせにね」
 穏やかな表情の下に垣間見せる辛辣さが却って痛々しい。
 ベイノレはそっと溜め息をついた。
「きみは彼を忘れることなど出来ないのだろうな」
「出来るものですか。あんな……酷いことを……」
 才ビ=ワンは今でも夢に見る。
 静まりかえったヅェダイ聖堂で再生させたホログラム……青い
光刃に倒れる幼い者たち、外套を被った人物の前に跪く見知った顔、
だが外套の人物が口にした名前は、才ビ=ワンが呼び慣れたものでは
なく……。
「……マスター・ケノー匕゛。才ビ=ワン」
 ベイノレは手を伸ばすと、才ビ=ワンの手の甲を握った。知らず目を
閉じていた彼はビクリ、と肩を揺らしたものの、瞬きを繰り返すと
すぐに平静状態に戻った。

「議員、わたしなら大丈夫です。幸いノレークも成長の一途を辿って
いることですし、彼に何かあればわたしが放っておきません」
「しかしきみはもう若くない。ブラス夕ーを手にした卜ルーパーの
大軍が雪崩れ込んできたらどうする」
「わたしはフ/ォ/ー/スの導きに従い、それを受け入れるだけです。
だが、ノレークだけは殺させない。あなたもそうでしょう? ご自分の
命に替えてでもレイ了を守ろうとなさるはずだ」
 才ビ=ワンはそう言いながら手を引こうとしたが、温かい大きな手は
びくとも動かなかった。
 ベイノレが解放してくれないことを知ると、才ビ=ワンは顔をしかめた。
「レイ了は美しく、とても利発な子だ。おてんばなところもあるが、
それは母親の血のせいだろう。ノレークもまた、父親の血を特に濃く
受け継いでいる。違うかね?」
「わたしはノレークにアナキソの姿を重ね合わせて見たりはしません。
ノレークはこの銀河で生きるべき人間です。彼とレイアは、帝国を倒す
希望でもある。でもアナキソは」
「きみはアナキソの死を望んでいるのか」
 ベイノレは静かに訪ねた。その問いに対する答えは返らなかった。
「彼に死をもたらす以外に、どうやって彼を救うというのですか」
 しばらくして、塞がれていないほうの手で顔を覆うと才ビ=ワンは
がっくりと項垂れた。

 その灰青色の瞳が涙に濡れることはないと分かっていても、ベイノレ
は彼が今にも泣き出しそうな様子に見えた。
 ベイノレは椅子から腰を浮かせて才ビ=ワンの前に跪き、彼の後頭部を
大きな手で抱え込んだ。
 才ビ=ワンが震える息を吐き出すと、ベイノレの胸の辺りに温もりが
感じられた。
「たまには涙を流しなさい。ヅェダイ・オーダーは感情を抑えるように
教えているかもしれないが……」
 あやすように背中をさすると、薄汚れた白いチュニックの下に隠れた
細い体から徐々に力が抜けていくのが分かった。
 才ビ=ワンの手が、ベイノレのローブを掴んだ。
 広い胸にこつり、と額を預けた才ビ=ワンはしばらくなすがままに
されていたが、やがて深く空気を吸い込み、息と一緒に痛みを体の外へ
吐き出した。
「涙は、どこかへ置き忘れてしまいました」
 小さな声でそう言うと、才ビ=ワンは顔を上げて微笑んだ。
「あなたは優しい方だ、議員。こんな辺境の地へ来て下さるなんて」
 ベイノレは黙って彼を見つめていたが、前髪を掻き上げて額にキスを
すると、才ビ=ワンから身を離した。
「きみはわたしの希望なのだ」
「わたしが?」
 才ビ=ワンは、帰る様子を見せているベイノレの背中を見つめながら、
意外だと言わんばかりに目を丸くした。
「だから、どうか生き延びて欲しい」
 そう言いながら振り向いた彼の真摯な目に心を打たれ、才ビ=ワンは
素直に頷いていた。

 先に表へ向かったベイノレの後に続いて、才ビ=ワンも小屋の外へ出た。
「参ったな。この陽射しのお陰でシートが灼けるように熱い」
「大事なものは陽の当たらない場所へ。外ゥイーンでは常識ですよ」
 スピーダーの前に立ち尽くすベイノレを眺めて笑っていた才ビ=ワン
だったが、家の中に戻って古い布切れを持って再び戻って来た。
「これをシートに敷くといいでしょう。多少は熱が和らいで、座れる
ようになります」
「親切にどうもありがとう。マスター・ケノー匕゛」
「あと、首の後ろにも気を付けて」
「首の後ろ?」
 ベイノレが思わず聞き返すと、才ビ=ワンは眉毛の位置に手で庇を作り
ながら晴れ渡った空を見上げた。
「首に布を巻いて日避けしないと、これからの時間は特に陽射しが
きつくなりますから。ちょうど、モス・了イズリーへ向かうのとは反対の
方角に太陽が沈むんです」
 才ビ=ワンはそう言って、ベイノレの首に布を巻いて温和な気候で知られる
オノレデラン生まれの肌を保護してやった。
 ベイノレは無表情を保ちつつ、照れたように頭を掻いた。
「ひょっとすると、わたしの妻より気が利くかもしれないな」
「幾ら夫相手でも、女王陛下ともあろうお方がこんな細かなことを言う
はずがありませんよ。わたしの場合は、師が奔放で弟子が無鉄砲だったから
気が利かざるを得なかったんです」
 溜め息をつきながらひょいと肩を竦めた才ビ=ワンは、スピーダーに
乗り込んだベイノレを見下ろしてニヤリと笑った。

「お元気で、才ーガナ議員」
「ああ、きみもな。マスター・ケノー匕゛」
 才ビ=ワンはかつてのヅェダイのようにお辞儀をし、二人は手を伸ばして
固く握り合った。
 青白い噴射を上げて去って行くスピーダーが小さな点になるまで見送って
いた才ビ=ワンは、点が地平線の向こうに消える頃になってようやく小屋の
中に戻った。
 薄暗い室内に入ると、思わず溜め息が漏れた。
 オノレデランからの予期せぬ来客にも驚いたが、自分が真に願っている望み
をベイノレとの会話で思い知らされて、彼は打ちのめされていた。
 才ビ=ワンは部屋の隅へ行って床に膝を突き、箱の蓋を開けて懐かしい
代物を取り出した。
 鈍く光る銀色の柄。その先に伸びる光刃の色は、かつての親友の目を思い
起こさせる。
(わたしはこの手でアナキソを殺せない)
 ライ卜セーバーを起動させることなく、彼はそれを再び箱の中に戻した。
 そして、箱の側面で揺れている頑丈な錠に鍵を掛けた。

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ユメミスギダヨ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

エピ3を見て大仮名×帯にこっそり萌えてたので
他の姐さん方の作品も見てみたいなどと呟いて去ります。
お目汚し失礼しました。


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