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完全犯罪クラブ

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                    |  マイナー映画完全○罪クラブ。
                    |  >552の続き
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  物理云々については適当です
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` ;)(・∀・ ;)(゚Д゚ )
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首尾よくジャスチンの了承を取り付けた俺は、もはや楽勝気分で奴を自宅に招待した。
今思うに、これがターニングポイントだった。俺だけじゃなく、あいつにとっても。

俺が言葉どおり仲間を呼ばなかったことで、当初警戒していたように見えたジャスチンも
リラックスしたようだ。
無意味に空間の余るリビングでご丁寧に隣り合って物理に励むとは、
普段の俺を知る奴らが見たら卒倒するに違いない。

「リチャード、聞いてるのか?」
「ああ勿論。えーっと、熱エネルギーのとこだろ?」
「そんなに要領がいいのに、なんで物理がピンチなんだ」
ジャスチンは俺の集中力が切れかかっているのを見逃さなかった。
俺が「ちょっとコナかけた女が物理のミスターXXの女だったんだよ」と言うと、
ジャスチンは案の定目を見開いて「信じられない」と呟いた。
「そうは言うけど、先に声をかけたのは向こうだったんだぜ?
それに言うほどたいしたことなかったし。
どっちかっていうとおまえの方がルックスではマシなくらいさ」
「…何言ってるんだよ」
「だから、下手な点とればきっとFにされるから、おまえの助けが必要ってわけだ」

俺も本当は理由を話すつもりはなかったが(まずい事にこれはほぼ真実だった)、
あんまりにもジャスチンが真面目なので、ありもしないはずの良心が疼いたのかもしれない。
ジャスチンの容貌云々に関しては勿論冗談のつもりだったが、それは奴のいかにもギークな服装を
差し引いて考えれば半分本気で言えそうだった。

「なあ、おまえよく見たらディカプリ才っぽいぜ」
「リチャード、僕自分のレポートするから」
からかいすぎたかと思ってジャスチンを見ると、奴は無言で自分の書きかけのレポート用紙を
見つめていたが、その耳は赤かった。俺の動きが止まっているのを見て、
ジャスチンは居心地が悪そうに(というか半ば不審そうに)「トイレ借りるから」と席を外した。
俺は喜んで見送ってやった、てっきり帰るとでも言い出しかねないと思ったからだ。
万事抜け目のない俺のこと、この際レポートのテーマも「参考に」させてもらおうと考えた。
しかしそれを読み出した俺は、ちょっと我が目を疑った。

「犯罪こそ自由…だ?」
「何してるんだよ!?」
絶妙のタイミングで帰ってきたジャスチンは、奴にしては意外なほどの大声で俺の前から
レポートを取り上げ、それを胸の前で抱えた。「またクールなトピックを選んだんだな」と
俺が言うと、ジャスチンは馬鹿にされたと思ったんだろう、今度こそ踵を返した。
…そうはさせるか。俺は奴の腕をしっかりと掴んだ。

「ジャスチン、俺はありだと思うぜ」

その時の奴の顔は見ものだった。怒りから驚き、懐疑へと移り変わる表情に、ほとんど俺は
魅了されていたと言ってもいい。あのジャスチン、成績はいいけど垢抜けない、鈍臭そうな男が
犯罪の妥当性を説くだって?俺はまるで新しい玩具を手に入れた子供だった。
こいつで飽き飽きした日常が変えられるなんて、いっそ笑えるじゃないか?
俺の必死な様子を見て、ジャスチンは穴の開くほど俺を見つめた後、またかすかに呟いた。

「…リチャード、秘密が守れる?」

もちろん。俺は心から誓うことすらできた。この瞬間においてなら。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧  リチャード…
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 本性極悪ですから
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