探偵ファイル 多墨×矢巻
更新日: 2011-05-01 (日) 19:27:24
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| 何を思ったのかナマですよ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 短艇ファ居るの多墨×矢巻だって
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ タタカレルゾ…
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
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「痛ってーっ…」
矢巻の小さな呟きは、静まり返っていた事務所には充分響き渡った。
「どうしたんすか?」
多墨はサボる口実を見つけて、溜まりに溜まった仕事の手を止めて矢巻のデスクへ近付く。
「いや、この前の“斬鉄剣”の時に切った傷が開いたんだよ。」
そう言って矢巻はヒラヒラと右手を振る。その手には包帯が巻かれており、じんわりと赤く染まっていた。
平気そうに振る舞っているが、原稿を打ち込む時に彼が何度も顔を歪めていたのを知っていたし、何より先程の弱々しい声が傷の深さを物語っていた。
「うっわ、これ包帯換えた方がいいよ。巻くか?」
「あ、頼む。」
自分でやる、と断られるかと思っていたが、案外すんなり受け入れられた。
サボっているところをボスに見つかると色々と面倒なので、矢巻を連れて仮眠室へと入った。
ベッドに矢巻を腰掛けさせ、その前に跪く。
手首まで巻かれた包帯を解いていくと、(俺も人のこと言えないが)細くて白い腕が現れた。
「つっ…。」
傷口が現れると、外気が染みるのか矢巻が小さく声を漏らした。
痛みに耐えるように左手は堅く握り締められていて、ぱっちりとした目にはうっすらと涙が溜まっている。
そんな矢巻を見て、多墨の頭の中には「可愛い」という単語が浮かび上がった。
可愛いだなんて野郎に対しての言葉ではないが、今の彼にはその言葉があながち間違っていないような気がした。
「可愛いねー。痛いでちゅかー?」
「黙れ。」
茶化すと、すぐさま無事な方の左手でチョップをくらった。
おとなしく包帯を巻かれている矢巻を見て、多墨の心の中にちょっとした悪戯心が生まれた。
手を止め、傷口には触れないようにそっと右手を握る。
「いっ…!!」
突然の事に矢巻は「痛い」という言葉を飲み込んで、堅く目をつぶった。
そんな姿を見て、気がつくと多墨は手を伸ばしていた。
堅く目をつぶっている矢巻の頬に手を添えると、小柄な体がビクッと震える。
「多墨っ…!!」
咎めるような口調を無視してベットに押し倒す。
「ちょっ…お前何してっ…」
「イ・タ・ズ・ラ・♪」
馬乗りになり、両手を押さえ込む。
格闘技も身につけている男を押さえ込むなんて普段なら到底できないことだが、怪我人相手では容易いことだった。
「大丈夫、痛くしないから~♪」
「冗談にも程があるぞっ!!」
バタバタと暴れる足が背中を叩くが、多墨は動じない。
腕を押さえ付けたまま身体を屈めると、二人の顔が一気に近付く。
いつもとは違う多墨の真剣な目に、矢巻はごくりと唾を飲み込んだ。
「…マジ?」
「マジ。いただきまーす♪」
「うわぁーっ!!!!」
容赦なく近付いてくる唇に、矢巻は最後の力を振り絞って暴れる。
それもお構いなしに、多墨の顔が矢巻へと近付いていく。
そして、その唇が触れ合う瞬間。
チャキ
多墨の首元に、鈍く光る鋭利な刃物が当てられた。
ゆっくり、その刃先を目で辿っていく。それは以前、矢巻が企画の為に作ってもらった大鎌。
更に目で追っていくと、真後ろに立っている長身の男。
…あれ、確かそれ12kgあるんですよね?以前矢巻が両手で持ち上げてよろけたやつですよね?
なんで片手で持ち上げているんですか?ちょっ…これ以上近づけたら首切れますって。
マジ危ないですからっ!!やめてくださいごめんなさいごめんなさいボっ…
多墨の意識はそこで途切れた。
数分後、手に新しい包帯を巻いた矢巻とそれを守るようにしてボスが仮眠室から出てきた。
そして他の社員によって血まみれの多墨が見つかるのは、もう何分か後。
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| | □ STOP. | | 酷すぎる・・・
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ ;)
| | | | ◇⊂ )
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | ゴメンナサイ モウシマセン
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