Curry×Jam
更新日: 2011-05-01 (日) 20:28:37
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| *9萌えシチュスレの>>1に萌えた人がいたモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| まぁすでにお題は消化されているけどな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )アノオサーンハテンネンダローナ…
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart2 †
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1113609520/l50
部屋の中は静かで、日の光と焼きたてのパンの匂いで満ちてる。
思わず眠くなるぐらい気持ちいい午後だと思う。
部屋の隅にあるテーブルに腰掛け、引き寄せた右足の膝にあごをのせながら、
目の前でせっせとパン生地をこね続けるあの人をぼんやり眺めた。
しばらく無心に生地をこねていたあの人が、ふいに俺のほうを見た。
「パトロールに行かないのかい、」
汗の滲んだ額を手の甲でぬぐいながら、困ったように笑った。
「冗談」
鼻で笑ってみせた。
「なんで俺があいつの真似しなきゃなんねーの」
俺はあんな偽善者と違う、と言ったら少し悲しそうに眉をひそめた。でも口元は優しく微笑したまま。
肩をすくめて、あの人はまた力強く生地をこねはじめた。
「それに……」続きを彼に聞こえないように言う。
(こんな機会めったにないじゃん)
あのお節介なお手伝いも買い物に出ていていないし、紳士気取り野郎もいない。
広い工場に二人だけ、なんてそうそうあるもんじゃないだろう。
「偽善ではないはずだよ、彼は彼の信念があるんじゃないかね」
ふと彼が、生地をこねながら呟いた。
「ハ。」嘲笑を吐き出す。たちまち胸の中にもやもやが湧き出す。
「俺と一緒にいるときは、あいつのこと言うなよ」
「どうしてだね」
イライラとテーブルにのせていた片足を投げ出して、俺はあの人を睨んだ。
きょとんとした顔をしているあの人が、たまらなくムカついてくる。
「あいつの真似させたいなら、俺を作ったのは間違いだったんじゃないの?」
そう吐き捨ててテーブルからいきおいよく飛び降りると同時に焼き上がりをつげるブザーが部屋中に鳴り響いた。
そのブザーを背に、顔もみないで俺は帰ろうとドアに向かった。
「待ちなさい」
腕を掴まれた。ブザーが響くなかでもちゃんと通る声。
自分の腕をみたら、粉だらけになっていた。あの人が粉だらけの手で俺をつかんでいた。
そのことに気付いて、あの人はあわてて手を離して、エプロンでぬぐっていたけど、全然とれない。
俺の腕も粉だらけ。
「悪かったね、粉だらけにして……」
「別に」
無愛想に答えたものの、ああうろたえてるなぁ、と思いながら内心にやにや笑った。
この人の困った顔を見るのは楽しい。
「おまえはどうしてそんなに餡パンマンが嫌いなのかな」
肩をすくめて途方にくれた顔をしている。
「さぁ? あいつの物事の考え方が甘甘なところとかかな」
「おまえはからすぎるよ……」
「それはあんたがそう作ったんだろ。今日のカレーが辛口だったみたいだな」
ほら、そういってあの人の口元に自分の舌をねじ込んでやった。
「なぁ、辛口?」
顔を離して聞き返したら、すっかり固まっていた。
やりすぎたか、と思って顔をみたら、白い口ひげにパン粉がついているのが見えた。
それを見てたまんない気持ちになってしまった。白黒している目を覗き込む。
「おいおい、一瞬すぎて味分からなかった?」
「え?」
可愛い反応するおっさんだよなとつくづく思う。
有無を言わせず首をひきよせてもう一度口をふさいだ。
ちゃんと味が分かるように舌をゆっくりと絡ませてやる。それから震えるあの人の舌を吸って、粉のついたままのひげも舐めた。
漏れ出す声も絡めとるように舌で遊んでいると、しまいにはあの人は噎せてしまった。
やりすぎた?と少し反省しつつ、しゃがみこんでゲホゲホいうあの人の背中をさすってやる。
「悪い、今度は長かったか。で、辛口?」
「こ、こんな年寄りをっ…か、からか……」
ゲホゲホむせながら必死に何か言っているので、無理はすんなとぽんぽん背中をたたいてやった。
「ジャ無さん年じゃねー?」
落ち着いてきて、呼吸をととのえているあの人にそう言ってやったら、肩を落として両手で顔を覆って
「今度からもっと甘口につくることにしよう…」とか呟いている。
その前になんか考えることあるんじゃねーのかと思ったが、両手で覆いきれなくてはみでている耳が赤かった。
「そんな粉だらけの手で顔さわるから、顔も粉だらけになんだよ」
あわててあの人は手を離したが、案の定頬に白い粉がついてた。
「舐めてやろーか?」
「……そんなに意地悪なのは私が餡パンマンの話をするからかい」
弱りきった顔で俺を見上げる。あの人の真似をして肩をすくめてみせた。
「つうか、俺といるときは俺の話してよ、俺の」
丸く弧を描く背中に、顔をうずめた。あったかくて、やっぱりパン臭いなと思う。
「それで、俺のことだけ見てよ」
背中から心臓の音がかすかに伝わってくる。
工房はあたたかくて、竈からはうすく焼き上がりの白い煙がこぼれている。
あの人はなんにも言わないで、しばらく黙っていた。
それからのっそりと身体を起こしたので、俺も身体を離して、あの人の顔を見てみた。
怒っているかと思ったけれど、そうでもないようだ。ってかこの人は怒ったことがないような気がする。
「たしかにその通りだね」
静かにあの人はそう言って、ゆっくりと微笑んだ。
「お前の気持ちも考えなくて、すまなかったね。」
こう言われるとばつが悪くなる。正面から見つめられて、内心戸惑いながらそっけなく「別に」とだけ口にした。
あの人はなおもつづけて「私は餡パンマンの真似をしてもらおうと思って、お前を作ったんじゃないよ。
それだけは知っておいて欲しいんだが……」
「分かってる。大体味の方向性が違いすぎるし」
「ああ、そうだなぁ」
あの人はおかしそうに笑い出した。粉のついた顔いっぱいに楽しそうに。
あの人は何事もなかったかのように、のそのそと作業にもどっていった。
分厚い手袋をはめて焼き窯をあけて、焼き加減を確かめている。
遠くでチー図の声が聞こえてきた。あのお手伝いと一緒に買い物から帰ってきたのだろう。
のろのろ立ち上がって、マントを羽織りなおした。
「俺、やっぱもう帰るわ」
あの人の背中にそういうと、丸い背中はぴくんと震えて、心配そうな顔をが振り返った。
「別に怒ってないって。場タ子さん帰ってきたみたいだから丁度いいかなと思って」
あの人は首をかしげて少し悲しそうに笑って、「そうかい」とだけ言った。
それから作業を一区切りさせて、俺のそばまで来ると今度は手をしっかりぬぐい
「気をつけて」と言って俺の腕をぽんぽん軽くたたいた。すこしさびしそうに笑いながら。
窓からあのお手伝いの姿が見えなかったら、抱きしめていたかもしれない。
「……次は甘めのカレーにするんだっけ?」
「ん? ああ、そうしたほうがいいかな」
ガチャ、と玄関の鍵を開ける音がして、あのお手伝いが死角に入ったのが見えた。
「そのほうが噎せなくていいかもな」
そういって素早くもう一度あの人の口にキスをした。
ただいま~という声が聞こえてくるのと同時に、俺は踵をかえして玄関に駆け出した。
背中にやっぱり噎せこんだあの人の咳を、楽しく聞きつつ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 他ヒーローがかなり蔑ろになってるモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| このパンの公式設定って変態臭いんだよな
| | | | \
| | □ STOP | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀`;)(・∀・ )(゚Д゚ ) ジャ無サンハジャム味…
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このページのURL: