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どうあがいても朝はくる

クッソマイナーだが
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ジェイク→アミール
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

彼は銃にすこしばかりのトラウマを持っていた。あのバカがあろうことか銃で自分自身の脳漿を吹き飛ばしかけたからである。何年間も彼の奇行に付き合ってきたが、あのときばかりは洒落にならなかった。
それが二年前のことだ。
小さな傷が絶えないのも、ため息が癖になっているのも全てあいつのおかげだ。
 ジェイクは自炊する気になれず、ハンバーガーやポテトの暖かい包みをかかえて、借りているマンションの真下にいた。夜の乾いた風が足元の落ち葉をさらっていくなか、いくつかの窓のなかで彼の部屋の窓が彼自身を照らしていた。
しかし、彼は一人暮らしなのだ。
窓に影がぼんやり映っている。影は窓際でテレビ観賞に浸っているようだ。
彼は中にいる人物を直感して、踵を返した。運悪く影――つまりあいつの好物を買いこんでしまったようだ。しかし影がすばやく窓をスライドさせた。
「よお、ジェイク!どこ行くんだ?ベースボールやってるぞ!」
仕方なくエレベーターで向かって部屋の鍵を開けた。窓際ではやはりアミールが寝転がって試合の成り行きを見守っていた。
「まあ入りなよ!散らかってるけど」
「ここは俺の部屋だし、お前を呼んだ覚えはないよ。どうして中に入れたんだ?」
彼は当然のごとく複製した鍵を掲げた。油断も隙もない。
ジェイクは買ったごちそうをサイドテーブルの上に適当に並べ、毛布にくるまっている物体のそば、若干へたってきたソファに腰を沈ませた。
ハンバーガーをぱくつくとうらやましそうにメガネ越しの視線を送ってきたので、
「お前のぶんは買ってない」と言った。まあ、そいつはかまわず大好物のチキンナゲットに手を伸ばしてきたのだが。
「それ、俺も昨日食ったよ」
「あっそ」
「一昨日も」
「お前は毎晩バーガーとナゲット食ってんのか?」
「まあな」
「お前が俺だったら何年も前に死んでるね」

アミールは返事の代わりにチップスを二回鳴らして食べた。
彼にはあまり友人がいなかった。変人だからだ。
嫌われているわけではないが(厄介者だとはおおいに思われているが)特にジェイク以外には興味がないのである。
仕事中でも旅行中でもいつも彼のあとをちょこちょこついて回り、必然的にジェイクはアミールのお目付け役を担うことになった。
面倒くさいし嫌がっているような素振りを見せてはいるものの、内心彼も楽しんでいたのだった。そして密かに、親友という枠の中におさまりきらない感情もぶくぶくとあふれるようになった。
いつのまにか親友が静かになっていたので、見ると相変わらず毛布に包まっていたが、動く様子は無かった。ベースボールの歓声だけがうるさい。
「寝てんの?」
返事はなかった。幸せそうに食べかけのものをつかんで眠っている。さっき話してから短針は数センチも進んでいない。どうしようもないやつ、こいつを的確にあらわす言葉である。
そして、顔を覗き込むと、口はしにケチャップをつけたまま寝ているだらしないやつだということがわかる。
でも、彼は寝ているはずだったのになぜか目が合った。言葉を発する間もなく、あいつのほうからちょっとの間舌を絡められて開放された。
「な……お前…何して」
「騙されたな」
おそらくキスしたのは一瞬のことだったのだろうが、あたたかい感覚がぬるりと残っていた。
「なあ、俺たちまだセックスしたことないよな?」
ジェイクは答えない。あっけにとられているようにも見える。いや、実際はまだ混乱していたのだ。今までふざけたキスは何回もしたが、今のは明らかに目的があってやったものだとわかっていたから。
「やろーよ」

本来なら止めるべきなのだろう。毎度のこいつの暴走は俺が止めなきゃなんないんだから。
「他の奴とやれば」
「ジェイクとしたいんだ」
「なんで」
「別に。やりたい気分なんだよ。仲いい女とセックスするように男でも問題ないだろ。……まあ女とやったことは……あんまないけど」
「俺はお前の性欲を満たすためにいるんじゃないんだよ」
「違う。お前が親友だから頼むんだ」
恋人でもないのに?俺はお前とキスするたびにしばらく余韻が抜けずにどぎまぎしていたというのに?
ただこの関係のまま、俺だけが勝手にそういうことがしたいって思っていればいいんだ。
実際にセックスしたら――もう戻れないだろう。
これからも親友のままふざけていればいい。
「バカだろ、お前」
アミールはまたしても手を重ねて舌を入れてきた。そう、いつもなら振り払って猛烈に罵倒しただろう。
いつもなら。
ジェイクは抵抗をやめた。何も考えないようにして、何も思わないようにした。そうだ。セックスしたってする前とは一切なにも変わらないはずだ。
だって……親友なんだから、何をしたって許されるだろうよ。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
この二人があまりにホモホモしかったのでたまらず書きました
この国で自分以外に知ってる人いるのか……マジで


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