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夢の世界にて

二度目投稿失礼します。かっとなってしまいました。

生 鯨人
六値湖角×rl20108イ立青傘

 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 

先輩なんぞ、と思う時期がありました。

『ミクダスナンテナマイキダ』

会社の中では、駒にしかすぎず、好い先輩後輩関係なぞ、紡げるはずがない、と。

「雅仁ー!…やっぱり似合うわー!」
「あ、あの、個角、さん?」
「なあ、仲丘も思わん?」
「うん、似合うと思うでー」
「買ってきますね!」
「ちょ、」

おかしい。今を時めく路っ値とそのマネージャーさんが仲良くこの夢の鼠国に行くコトはいいことだ。
しかし、なぜ、それのプラスαが俺なのだ?
おかしい。

「はい、チーズ!…あとで、携帯に送りますね」
「はあ…」
「ん?雅仁、見煮ー似合ってたで?」
「いや、このようなモノは、可愛らしい女性が、無駄にテンションを高めるために、必要なものでありまして、」
「雅仁かわええやん」
「はあ?」

虫を怖がり甘味を好む、先輩の方こそ可愛らしいのではないのでしょうか?少なくとも俺には女性らしさも高いテンションも何もない。なぜ真顔なのだ。おかしいのか、先輩は。

「…何に使えば」
「ええやーん!思い出やって!」
「件ちゃん素直やからなあ」

なぜ笑ってるのだ。おかしいのか、先輩方は。

『ハンセイシテルカセイイヲミセロ』

「今日はお付き合い、ありがとうございました」
「いや、こちらこそ、お邪魔で…」
「なにを!?誘ったのはこちら側なんですから」

笑顔のマネージャーさんに、これだから路っ値は成功し成長してるのだなと思う。素晴らしい人だ。

「ああ、それと。今日のホテルですが、僕と仲丘が同じ部屋、個角と同じ部屋になりまして…」

前言撤回。おかしいのか、この人も。

「楽しみやな!雅仁!」
「…俺はどのようなリアクションをすれば?」
「素直に喜びや!」
「え…」

仲丘さんの笑い声が聞こえた。

ホテルに着いた途端にベッドにダイブする個角さんに思わず苦笑いを浮かべる。鼠の耳を吟味していた先程と同じ姿だ。

「…雅仁、冷たない?」
「はい」
「即答やん」
「いつも通りですよ」

えー!と叫ぶ個角さんから背を向け、軽く整理を始める。
抱き締められたのは、その時だった。

「…何を、」
「雅仁、忘年会のときは抱き付いてくれたのに。素直になりや」

いやに真面目な声色で、身体が固まる。先程の姿勢とは違う個角さんに、目の前がくらくらとする。

「…離して下さい」
「いやや、俺、お前のこと好きやもん」

耳元で低い声を出され、思わず力が抜ける。

『もう、堅い話はええですよ。俺がさっきこいつに言うたから』

いつもへらへら笑って、女子かといじられる、先輩のくせに、

「お前がココを出ようが、後輩やなくなろうが、俺は雅仁を大切に思ってんねん…こんな状況やないと、雅仁も受け入れてくれんやろ?」

いつも、個として筋を通し、優しく、凛々しく、立っている。

『…ありがとう、ございました…』
『ん?…ああ、別に。俺が好きでやったことやし』

個角さん。俺は、あの頃から。

『あ、名前何て言うん?俺は個角堅位置朗。あんま絡んでない後輩の名前、覚えんの苦手やねん。ごめんな』

名前も知らない、こんな俺を助けてくれたあの日から。
俺の夢だった世界に、光を見出してくれたあの日から。

「俺も…」

 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 

現行のブログにかっとなりました。すみません。
読んでくださり、ありがとうございました!

また、規制により途中での停滞、迷惑をかけてしまい、申し訳ございませんでした。

280さん、支援ありがとうございました!


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