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その背中

・特撮半ナマ 注意
・04単車乗り 家主&主人公 家主視点 エロなし 特撮スレ451さんの書き込みが元です
・勢いで書いたので設定の破綻がありましたらご容赦ください
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ケータイカラ ジサクジエンガ オオクリシマース!
このところ、剣咲くんは戦いどおしだ。
昨日だって怪我をして帰ってきたのに、今朝また案デッドと戦うために走っていってしまった。
あんなに頑張っているのに、僕はその背中を見送ることしかできない。
誰かの為に走る剣咲くんの背中は、真っ直ぐで美しい。
…でも剣咲くんて、ちょっとぐらい自分のこと考えたりしないのかな。
毎日戦って、不安になったり迷ったりしないのかな。
女々しい僕は、あんな真っ直ぐな背中になれたら、といつも思う。

「ちょ、その顔どうしたのさ!」
ただいま、と部屋に入ってきた剣咲君は顔に大きなかすり傷を作っていた。
ソファに座らせ、顔の傷にそっと消毒液をつける。
「あ、痛って!」
「ごめん!」
「うっそー。このぐらいの傷でそんな顔しないでくれよ」
「でも、怪我は怪我だろ。そりゃ心配もするよ」
「…コタローは心配性だな」
僕の頭をくしゃっとして笑い、剣咲君はキッチンに向かった。

「コタロー牛乳もらうなー」
…心臓が、潰れたかと思った。早くなった鼓動が止まらない。
「おーいコタロー?牛乳もらっていい?」
「あ、ごめんごめん…いいよ。」
動揺をごまかすように、僕は剣崎くんより先に牛乳を取りに行った。
と、剣咲くんの携帯が鳴る。最近は大抵良くない知らせだ。
「ノゾミちゃん?…ムツキが?…わかった。立花さんには?…うん、ノゾミちゃんはそのまま安全な所にいて。」
電話を切るとすぐに剣咲くんはバイクグローブを手に取った。
「ちょっと行ってくる」
飛び出していく背中に何故か僕は声を掛けてしまった。
「剣咲くん!…ぎゅ、牛乳、飲んで行きなよ」
…何もできないどころかダメダメだ。あぁもうこんな時に何言ってるんだ僕の馬鹿!
と思ったけれど、意外にも剣咲くんはゆっくり僕の手から牛乳を…取らずに、僕の右肩に額を乗せた。
触れた手がかすかに震えているような気がしたところで、僕にもようやくわかった。
剣咲くんも、迷っているんだ。
迷いを振り捨てる為に真っ直ぐ走り続けてるんだ。

気づくと僕は左手をぎこちなく剣咲くんの腰にまわしていた。
この細い体に、人類の未来がかかっているかも知れない、というその事実が信じられない。
「僕にも…出来る事はない?」
思わず言葉が零れた。
「…コタローは…そのままでいてくれ…」
後頭部をくしゃっと掴まれて、剣咲くんの顔が僕の首筋に埋められる。
「…うん。」
僕は、それだけ言うのがやっとだった。
ボーッとした僕から牛乳ビンはいつの間にか取られ、剣咲くんはいつもの笑顔になっていた。
「コタロー、牛乳サンキュー」
「…晩御飯、剣咲くんの好きなもの作っておくよ」
やった、と笑顔でバイクへ向かって行く背中は真っ直ぐだった。
そして小さくなっていく背中に、僕は心から願った。
いつだって僕は必ずここにいるから。
だから剣咲くんは必ずここへ帰ってきて欲しい。
たとえどんなことが、あったとしても――――
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
レスお借りしたのになんか違うことになった気もします、451さん勝手にごめんなさいでした…

  • コタと剣咲良いですよね!萌えました。書いてくださってありがとうございます。 -- 2013-02-19 (火) 15:36:18

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