武器と平和とトンネルと美女
更新日: 2012-11-28 (水) 16:16:36
海ぽたるの一件で親密度がアップしたであろうこの二人にやられた…
今2期やってる武器アニメ、トージョとヨナ坊の話
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「ねえトージョ、日本ってどんなところ?」
平和なところだよ。
そう答えると、まさに望んでいた答えを与えられたことにより少年の表情が少し緩んだ。
…ように見えた。
「遊園地、ココ楽しそうだったね。」
「そうだな。いいところだったろ?日本。」
「うん。平和で、いいところだ。」
「だろ?日本じゃ普通に生きてりゃ銃なんてまず手にする事はないし、目にする事すらない。
ナイフだって持ってるだけで即職質だからなあ、ハハ。」
「あの日は平和だとかそれどころじゃなかったけどね。」
「俺たちは普通に生きてないだろ?俺たちは。」
『俺たち』と少し強調して言ってみる。あの子供達は違うんだぞという気持ちを込めて。
「普通に生きてる分にはこれほど平和な国はないぞー。俺が言うんだから間違いない!」
しかしその平和すぎるが故に今回の事件も起こってしまった訳だが。
ただそれはわざわざ今言うことでもないだろう。
満面の笑顔で言ってのけた俺を見てヨナも少し口角を上げる。
嗚呼、守りたい、この笑顔。
なんて風には思いはしないぞさすがに。
でもな。せめてこいつが、トンネルより美女がいいと言い出すまでは。
せめてこの少年が、少年でなくなるまでは。
「またいつか日本に行くことがあったらさ、俺が色々案内してやるよ。・・・まあ俺が分かる場所のみだけどな。」
観光案内の申し出にヨナは希望の場所を少し思案するも答えは容易に出たようで、
「じゃあ…あのトンネル。」
トンネルと聞いた瞬間俺は吹き出してしまった。そんな俺の様子を怪訝そうにヨナは見ている。
「そっかそっか、ヨナはまだまだ美女よりトンネルが好きか!そうだな、トンネルを見に行こうな、トンネル!」
ヨナの答えに俺は嬉しくなって、上機嫌でトンネル観光を決定した。
ただの同僚でいいはずなのに、こんな風に気に掛けてやるようになってしまったのはなんでなんだろうな。
疑問は沸くが決して居心地の悪い気分ではない。
もしかして俺父性に目覚めた?なんて思っているところに突然白い声が響いた。
「フフーン。そんなこと言って、ヨナが明日にはトンネルより美女がいいって言い出したらどうするの?」
「なっ!」
「あ、ココ」
「ねえトージョ、ヨナはあげないよ?」
「あげ…って、いや!え!?」
「ヨナの周りにはココとキャスパーというそれはそれはぶあつーい壁があるのだ。」
「いやあげってだからそんなんじゃ!」
「ねーヨナ、あっち行って遊ぼー」
抗議むなしく二人してどこかへ行ってしまった。
いやだから決してそんなんじゃない!
・・・よな?
ヨナ?
・・・いやいやいや!
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
父性のようなあれのような感じで発展せぬままヨナが大きくなった場合
今度はキャス兄がトージョの壁としてヨナの前に立ちはだかってたりしてもいいと思う
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