メリーゴーランド
更新日: 2012-03-31 (土) 01:13:42
ナマ注意・エロ有り。若い頃の彼らに滾ってすいません。
元青心・高低、現原人バンド唄×六弦です。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「俺は矛盾の多い野郎だよな」
ある場面ではこうだと言っていた事も、また違う時には逆に考えていたりする。
自分の中に違う幾つかの考えがあって、それはどれもが俺である事に変わりなか
ったりする。
おまけに口下手で、言葉にするのが苦手なもんだから、自然と「喋んなきゃ良い
じゃん」、なんて完結させてしまって、余計に周囲に誤解をさせてしまったりし
て、ああ悪いなあとか思う訳だけどさ、直す気もなくてさ、話す代わりに唄を作
ったりする事もあるけど、それでも唄にさえ矛盾や誤解は生じる訳で、まあそれ
は聴き手の好きにしてくれればいいんだけどさ、上手くいかねえなあ。
おまえみたいに、まっすぐに行ければいいのに。俺も。
君はそう言って、ビールを喉に流し込んだ。突き出た喉仏が二、三回上下して、唇が
ちょっと濡れている。
寒い冬の夜、古いストーブの上で熱が揺れている。
僕は、あまりそう言う事を普段言わない君を、珍しく思うと共に堪らなくいとおしく
なって、そのまま抱きしめたい衝動に駆られてしまう。
「君は君じゃけん、僕はそんな君が好きやが」
それに、僕だってまっすぐなんかじゃないって事は、君もわかってるだろ?そう僕が
言うと、君は、ん、と頷いた。
「でも、おまえはまっすぐなんだよぉ。俺にはそう見えるんだ、頭では分かってるつ
もりだけど、おまえはまっすぐじゃないけど、なんかまっすぐで、なんか羨ましいっ
て…」
ちょっと酔いが回って、いつも以上に舌足らずな口調で、君は我儘な子供のよう。
「おまえは、世話の焼けるやつで、ばかで、臭ぇけど、すっげえ賢くて、カッコよく
て、俺は、おまえが全部、いいんだよぉ」
床にビールの缶を置いて、君は折った両膝の間に両腕を挟み込んで、猫背をさらに丸
くする。俯いた首元からのぞく肌が赤く染まって、綺麗な鎖骨の影が濃くなって、僕
は酔っ払いの君の告白と、男のくせやけに扇情的な姿に驚いている。
「ばかで臭いってのはちょっとひどくない?」
ドキドキしているのを誤魔化しながら、僕は君の髪を梳いてあげる。
君は顔を上げた。大きな目が、本当に猫みたい。潤んでて、目尻に朱が差して。
こんな顔、他では絶対見せないでよ。誰かに襲われたらどうすんだ。
僕の思いをよそに、君は僕の手に頬を寄せて、目を細めて笑う。
「でも、全部好き。…おまえ金髪も似合うよなぁー」
そう言って口角を上げて、君は両手で僕の頭を撫でる。
ストレートなのは君の方じゃないか。僕よりずっと。
しかも、無意識だから余計にたちが悪いよ。この酔っ払い。可愛いんだよ。
僕は君の両手を捕まえて、そのまま床に押し倒した。
ねえ、びっくりして目を丸くしているけど、君が悪いんだよ?こんなに煽るから。
…僕もちょっと酔ってるのかな。
「んん…っ」
君に覆い被さったまま、その薄い唇に噛み付く。歯列を割って深く舌を差し入れると
驚くほど熱い。逃げる君の舌を捕まえて絡め取り、くちゅくちゅといやらしい音をわ
ざと立てながらキスを続けると、だんだんと君の身体から力が抜けていく。
「っ、はぁ…」
「…ねえ、僕以外の前でそんなやらしい顔しちゃ駄目だからね」
「…してねーよぉ…」
君は口を尖らせて弱弱しく抗議する。潤んだ目はハチミツみたい、甘くてとろけそう。
もう一度唇に軽くキスをして、今度は君の首筋に吸い付く。汗でしっとりした君の匂
いは甘くて、僕の大好きなお菓子よりもお菓子みたい。
「あ…っ、ん、ああぁ」
舌で首筋を弄りながら服の中に手を差し入れて、薄いお腹に指を這わせる。
胸の小さな突起を探り当てると、君は華奢な身体をびくんと震わせて、切ない声を漏
らした。
「ヒ××ぉ」
「んー?敏感やね、マー××」
指で摘んだり軽く引っ掻いたりする度に、掠れ気味の可愛い声を上げてびくびく震え
る君。もう、今すぐ君を目茶苦茶に鳴かせたい。
二人の間を遮るものは全部取り払ってしまって、素肌を重ねる。
愛おしくて気持ち良くて、僕が君の身体を強く抱きしめると、君も僕の背中にゆるゆ
ると腕を回してきた。
深いキスを続けながら僕は君を抱き起こして、足の上に跨らせてやる。君はふらふら
覚束ない様子で、僕にしがみ付く。白い肌が赤く染まって、とても熱い。
脚の間を割って、指を挿し入れると、もう充分なくらい蕩けていて。
「ねえ、キスだけでこんななっちゃったん?」
ちょっと激しく指を中で動かすと君は身体をくねらせて鳴いた。
「ふぁ、ぁ、…んな事、ない…んあぁっ」
「嘘、イイんでしょ?」
「や…だっ、」
「だめ」
いやらしい水音を立てて、君の中を責め、細い腰を撫でながら、首にも胸にもキスを
落としていく。君の綺麗な肌に僕の痕が付いていく。誰のものでもない自由な君を、
今は僕が征服しているんだという傲慢な気持ちが、僕の頭を支配する。
「腰、落として…」
君の腰を掴んで、ゆっくりと僕の方へ。
ぐっ、と最初の衝撃の後、僕は君の奥へ侵入していった。
「ああぁぁ…!」
君は固く目を瞑って、衝撃に耐えている。背筋が大きく震えて、君の爪が僕の肩に食
い込む。僕は君の背中を何度も撫でて、大丈夫だよと安心させるように抱きしめて、
それとは裏腹に容赦無い言葉を掛けた。ああもう限界だ。
「マー××、動くからね」
「あっ!や、んあぁ!」
強く腰を打ち付ける。君の身体が跳ね上がる。
逃げようとする身体を押さえつけ、仰向けに組み敷いて、覆い被さる。
君の脚を大きく開かせて、奥の奥まで侵して、引いては、また一気に打ち付ける。
何度も何度もずぶずぶと君の中を抉って、熱く絡みつく君の中に酔いしれて。
「んぅ、ふっ、うぅ…んっ」
唇を塞いで、舌を絡ませる。君の目も、口も、肌も、ナカも、声さえ、もう全部熱く
とろけていて、いやらしく色付いて、全部が僕を煽る。
「あ、あぁ、やぁっ、ヒ××、あぁぁっ!」
激しく突き上げながら、君の前を責め立てると、君は背中を大きくしならせて達した。
「マー××…っ」
僕も君を抱きしめながら、君の奥で果てた。
君の身体は熱くて、熱くて…。
翌日から、僕は久方ぶりのひどい風邪に苦しむ事になるのだけれど、悪寒と頭痛に苛
まれている僕に、君はふらつきながらもポカリを差し出してくれた。
「調子悪りいなと思ってたんだけど、俺風邪ひいてたんだな。たいがいいつも調子悪
りいからさ、酔いも回るし、なんかよく分かんなくなってて」
ごめんね、うつしちゃって。そう言って君は僕の額に置いたタオルを冷たいものに取
り換える。
ストーブの上にはレトルトのお粥が温められていて、僕は子供のように布団に包まっ
たまま、気だるい姿の優しい君を見ていた。
「でも、なんかマー××はちょっと治ったみたいでや、良かった」
えへへぇ、とヘラヘラ笑いながら僕が言うと、君は呆れたように溜息をついて、ベッ
ドの端に腰を下ろす。
「ばか」
言葉とは裏腹に、優しい手が僕の頭を撫でる。
君は君なんだ。らしいとからしくないとか、矛盾なんて、大した問題じゃないん
だ。だって、それ以上に君は素敵なんだし。
それに、出来れば、君の事は僕だけが知ってればいいんだ。他の人に見せるのは
もったいない位、君を独占したい。君の目が僕をずっと見てくれているように、
僕だって――
「好き、だよ」
僕は君の手を捕まえて、キスをねだった。
君は恥ずかしそうに鼻の頭を掻いて、僕の唇にキスを落とした。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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