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最終戦の後で

生 プロ野球 4番×監督(ぬるいです)
完全妄想話につきダメな方はスルーお願いします

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

最終戦を勝利で終え、飲みに行こうと騒ぐチームメイト達を後に監督室を訪ねた。
その人はすでにスーツに着替え、荷物を持って部屋を出ようとしていた。
脱いだユニホームを彼は再び着ることはない。
彼の姿を見つめる。本当にスーツの似合う人だと思う。
現役時代は野次も飛ばなかったという端正な面立ちと、野球選手にしては華奢な体は今も変わらない。
「どうしたんだ。こんな所に来て」
彼が不思議そうに自分に言った。
チームは既に来シーズンに向けて動いており、もうこの人を気にかける者はいない。
昔と違い、Aクラス入りが当然となったこのチームで彼は結果を出せなかった。
解任された彼は、全ての責任を引き受け、言い訳ひとつ口にせずチームを去ろうとしていた。
彼だけが悪いわけではない。勝てなかった責任は自分にもあった。
4番の重圧から極度の打撃不振に陥り、守備でも失策を重ねた。
それでも彼は自分を見捨てなかった。どんなに打てなくても、4番を外してでも、周囲の非難を
一心に集めながら、彼は自分を試合に出し続けた。
最初はそれがただ重く、彼を恨んだこともあった。だが、ヒットを打つたびに自分のことのように
喜ぶ彼を見ているうちに、彼の為に打つことが自分の喜びとなり、気が付けばタイトルまで取っていた。
この人がいなくなったら自分はまた元に戻ってしまう。

「後は頼んだぞ」
黙ったまま立ち尽くす自分に彼が言った。
「え……」
「皆を日本シリーズに連れて行ってやってくれ」
「無理ですよ、だって俺は…」
あなたがいないと駄目なんだ。
「出来ると思った」
初めて聞く彼の強い口調だった。
「お前なら出来ると思った」
真っ直ぐに自分を見据える眼差しに、ようやく彼が自分を使い続けた理由が分かった気がした。
「辛い思いもさせたけど、俺は間違ってないから」
きっぱりと言い切ったその姿に、この人が優しいだけの人ではなかったことに気付く。
彼もまたあの栄光の年の戦士の1人なのだ。
「ま、本当は俺がしなきゃいけなかったんだけどな」
そう言って笑った彼は、もう審判の判定に文句も言えないいつもの彼だった。
「最後に飲みにでも行くか?お前の知ってる店……」
そんなことを言う彼の顔はもう監督のそれではなくなりかけていて。
まだ離したくなくて彼を抱き締めた。
頭1つ分低い彼の体は自分の腕にすっぽりと収まった。
「…え……。ち、ちょっと……」
「すみません」
一度だけ。
驚いて固まっている彼の唇にそっと口付けた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

℃アラの姐さん、落ち着いてからでいいので作品待ってます!


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