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掲示部無@溶解人間

溶解人間で掲示部無。部無掲示も捨て難いけどこっちも好きなので。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
棗の指が部無の青白い肌にそっと触れる。
脇腹を軽く撫でたところで、棗の腕をつかんでいた部無の指に力が入った。
相手の性別はともかくとしても、人間と肌を重ねること自体が部無にとって初めての経験。
緊張の色が隠せない部無に、棗は微笑んだ。

「大丈夫ですよ」

部無の頬にそっと手を添えて唇を重ねる。
少し冷たい唇。包むように、キスをした。

「棗さん…」
「部無さん、力抜いていいですって」

部無の正体は既に棗には知られている。
しかし部無は異形の姿を棗の前に晒すことを未だに恐れていた。

それは多分、まだ棗自身にも部無の本当の姿に対しての恐怖心が少なからず
あるからだろう、と棗は自らを省みる。

「あっ」
棗の指が部無の熱に触れると、押し殺していた声が部無の口から零れ落ちた。
「部無さん…」
「………っ」
「部無さん?」
何気なく部無の顔を見やった棗は、ハッとして部無から手を離した。
部無の唇から緑色の血がじわりと滲んでいた。
感情が高まって妖怪に戻ることを恐れたのだろう。
(そんなこと、今更気にすること無いのに)
「俺は大丈夫ですよ。ね?」
華奢な体を抱き締めて、銀色の髪を撫でた。
「………すみません」
「いいんですって、少しずつ慣れていけば」

優しくされることに。
愛されることに。少しずつ、少しずつ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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