Top/65-305

鬼組 THE REVOLVER 夕凪×時広

鬼組 夕凪×時広
マイナーですがどこかに投下したかったので棚失礼します

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「俺の犬になれ」
そう言われて、俺はアンタのモノになった。

白鬼に飼われ、見捨てられればきっと俺は死ぬ。
比喩ではなく其れは現実。鬼の炎に触れた、それは代償。
ご主人サマの機嫌を伺って、必要なら足の裏を舐めてまで、保護を願う。
「一時は緑鬼と呼ばれてた俺が情けないネェ」
自嘲気味に哂ってみても、今の状況は変わる筈はなく。俺に出来るのは諦めて今の状況をこれ以上悪化させない事。
そして、百鬼夜行が潰れるように白鬼に手を貸す事。
その為なら、辛酸だろうが足の裏だろうが、何だって舐めてやるさ。

「あっちぃ…」
焼け付く様な夏の太陽に焼かれ、目深く被った帽子を外し幾らかの風を自分の襟元へと送る。
冷房の効いたコンビニから一歩出れば、外は纏わり付くような熱気。引いていた汗が一気に噴出す。
グラサン越しにでも夏の太陽は眩しく、チカチカと俺の目を焼いた。
「やっぱ冷麺とかの方が良かったかなぁ・・でも、昨日の昼も冷麺だったしぃ~
 白鬼もたまにはちゃんと食わないとな。部屋は冷房入ってるからまいいか」
そこまでぼやいてから、何で俺がアイツの食生活まで考えなきゃならんのだと深い溜息が落ちる。

何食おうがあいつの勝手…なんだけどなぁ
こうやって一緒に暮らしてると多少なりと気になってしまうものなんですよ。
って、誰に言ってるんだか。
「………げぇ!あの店員あっためた弁当と一緒にチョコも入れてやがるっ!!何考えてんだよあんアマ…っ!」
手の中のコンビニ袋の中には、温めた弁当と白鬼リクエストのチョコレート。
文句を言おうと振り返るも、コンビニの看板は既に遥か遠く。
本日二度目の溜息を落としてマンションへととぼとぼと戻っていった。

まあ、冷やせば食えるでショ。

「たっだいまぁ~熱い~。白鬼は鳥から弁当と白身フライ弁当どっちが好き~?
俺としては魚が食べたい気分なんですけど~…って、寝てんの?」
滝のように流れる汗を拭いながら、部屋に入ると広いベッドで白鬼は熟睡していた。
「ったく…人を炎天下にパシらせといて鬼かよ…ってまあ実際に鬼なんだけどね」
涼しげなクーラーの風にそよそよとあたりながら、気持ち良さそうに眠る様子は年齢より幼く見えて可愛らしい。
平均的な高校生の体型。大ちゃんよりは少し大きいくらいか。
このガタイで俺を地べたに叩き落とし、地面に吐いた自分のモノにまみれた俺を踏みつけた。

「寝てる時にすら殺せるとは思えねえんだよなぁ…」
それが四天王と元緑鬼の力の差か。

「黙ってればカワイイ顔してるんだけどなぁ …ってそう言えばこのヒト年下じゃねぇの」
一人ボケ突っ込みを駆使しながら、くうくうと眠る白鬼の顔を覗き込み、鬱陶しそうに顔にかかっている髪を指で退けてやる。
「白鬼~?昼飯買ってきましたよ~?」
「ん・・・」
「あ、起きました…ってぇ?!」
「妙な声出すんじゃねぇ」
妙な声を出すなってのは無理だ。肩を揺すぶっていた俺の腕を掴み、重力に任せてベッドに倒された。しかも男に。
この状態で『いや~ん』とか言ってやる程俺はノリは良くない。ってか、白鬼も心境としては似たようなもんだろ?!
目が覚めて押し倒した相手がガタイのイイ野郎だったなんて軽いトラウマだ。

「大人しくしてろよ?」
そんな事を言われながら、下を向いていた筈の俺の体はあっと言う間に天井を向いていた。

「ちょっと~?何寝ぼけてんすか?俺はオンナノコじゃないっすよ?」
「知ってる。こんなガタイの女はキモい」
そりゃそうだ ってじゃあ何でだよ!
「あ、あの~…昼飯買ってきたんすけど」
「チョコは?」
「ありますけど…」
「さっさと寄越せ」
「この状態で?」
「犬の癖に逆らうのか?」
瞬間、眠そうな瞳が鋭く尖る。
その視線だけで、射殺されそうだ。
「ハイハイ。ご主人様」

腕を掴んでいた手が外され、ベッドから起き上がり床に置いていたコンビニの袋から
融けて柔らかくなったチョコレートを取り出してベッドに座ったままのご主人様に手渡した。
「飯食わないんなら俺先に食いますよ?白身魚食べたいんすけど」
「駄目だ」
「…じゃ、鳥でいいですけど」
「おあずけ」
「…俺は犬ですか?」
「犬だろ?」
「…解りましたよ、ご主人様」

ご主人様の命令は絶対ですから。
大げさに溜息をついて、犬らしくフローリングの床に腰を降ろす。冷房で冷えた床はひんやりとして、気持ちが良かった。

「時広」
「はい?」
見上げれば、ちょいちょいと手を振って自分の隣を指差している。
「なんです。溶けてないのは無いですよ」
「それはどうでもいい」
「…っなっ?!」
どうやら、俺は案外学習能力が低いらしい。
あっと言う間にさっきと同じ体勢。
しかも今度は白鬼完全覚醒バージョン。

「ちょ…これは、あんまり楽しい冗談じゃないんですけどぉ~?」
「当然だ。本気だからな」
「俺みたいなガタイの女が居たらキモいっつったじゃないっすか!」
「女ならな」
「ちょ…マジ待ってくださいってっ!!」
「黙れ犬。ギャンギャン吠えるな」
「ーーーっ!」
ブチブチッ と音がして、俺のシャツのボタンが弾け飛ぶ。
あーあ。これ結構したのになあ…

「…まさか、今これからシようとか…思ってますか?」
「悪いか?」
「ちょ…っ今青が隣、ぅあっ!?」
ひんやりとした掌が肌を撫で、わき腹の辺りにゾクゾクした感触が走った。
完全に肌蹴られた胸元の火傷の跡をを、ゆっくりと長い指がなぞる。
「‥痛々しいな」
「炎鬼に迂闊に手を出したにしちゃ、軽いヤケドですよ」
「……」
「なあ、アンタ、死んだんじゃないの?」
胸のヤケドの痕に残ったでこぼこをなぞる指に身震いしながら、不意にそう聞きたくなって言葉が口をついた。
ベッドの中の睦言にしちゃ物騒すぎる。

「じゃあ。此処に居る俺は誰だ?」
「それが解んねぇんですよね。皆アンタを見れば白鬼だと認めるのに、皆口を揃えて白鬼は死んだと言う」
「じゃあ、俺は白鬼の亡霊だな」
「そんないい加減な…いってぇっ!?」
黙っていろとでも言うように、胸のヤケドの痕に突然噛み付かれた。

「抵抗しなきゃヨくしてやるよ」
「そりゃ御親切に」
男にヤられてよがる趣味はないんだけど

ないんだけど、俺だって若いし。
キモチイイことは嫌いじゃないし。
仕方ないよなぁ…キモチイイんだし。

「…はぁ」
「余裕だな」
「いえいえ、コレでも結構ギリギリなんすよ」
「余裕のないお前が見たいな。いっつもヘラヘラしやがって」
「じゃあ、あんたがそうさせてくださいよ」
「…ああ、そうだな。泣いて喚いて命乞いさせてやる」

コレは、夏の暑さの所為で頭がイカレたんだ。
そう思おう。

思わないと。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
最後連投規制の事を忘れていました。すいません


このページを共有:
  • このページをはてなブックマークに追加 このページを含むはてなブックマーク
  • このページをlivedoor クリップに追加 このページを含むlivedoor クリップ
  • このページをYahoo!ブックマークに追加
  • このページを@niftyクリップに追加
  • このページをdel.icio.usに追加
  • このページをGoogleブックマークに追加

このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP