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オリジナル リーマン×リーマン

オリ リーマン×リーマン
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「え、なにお前ホモなの」
臆面もなく言い放つのは、会社の先輩の粟谷だ。顔がでかいとは思っていたが、
皮まで分厚かったとはね、と思いながら泡の消えたビールをあおる。
カムアウトに勇気のいる人の方が多いが、僕にとっては何でもない。なにしろ
僕は顔が良いので、カムアウトした方が色々捗る。遠巻きに見ていた女の子たちが、
無害なハンサムと認識して懐いてきたり。なにしろ女の子たちには好かれていた方がいい。
「知らなかったんすか」
「え、俺痛いのはいやよ」
体をくねらせながら言う。キモチワル。
「嫌っすよお、俺にだって好みありますもん」
「えー、何なんか変に傷つくんだけど」
じゃあどんなのが好みなの、と聞かれ、僕は粟谷の隣で飲み会だというのに
烏龍茶を啜っている同期の内海君をちらっと見る。つまらなそうだ。
「内海君なら俺痛い方でもいいかなー」
へらへら笑いながら言う。
「はぁー?お前マゾか!」
この冷血漢のがいいとか!と周りに騒がれて内海君は心底嫌そうな顔をして
僕を睨んでいる。確かにマゾかもしれない。愉快になって声をたてて笑う。

会計を済ませ、忘れ物チェックをして店を出ると、内海君が一人で立っていた。
「みんな帰った?」
「井園さんが潰れて課長がタクシーに乗せた」
「えー、で、内海君は待っててくれたの?やっさしー」
苦虫を噛み潰したみたいな顔で定員オーバーだっただけだ、と内海君は言う。
「お前なんでそんなヘラヘラしてんだ」
「何が?」
「粟谷の馬鹿にだよ」
「え?ああ、内海君はクローゼットの中だもんね」
にこっと笑いながらいうと、内海君の眉間のシワが深くなった。
カマをかけただけだったけれど、当たったらしい。
「しょうがないじゃん。ノンケなんかみんなあの程度の認識でしょ」
内海君は舌打ちをする。
「それに内海君の事を気に入ってるのはほんとだし」
「俺は嫌いだ」
「あ、ひどーい」
けらけら笑う。
「俺モテるし口堅いよ?」
さっき飲み屋の店員の子がくれた電話番号のメモで口元を隠しながら内海君を覗き込む。
さっきから当たりっぱなしの僕の勘では内海君は僕に惚れている。その証拠に
冷たい目は泳いでいるし、固く結ばれた唇は少し震えている。かわいーの。
僕はやっぱりサディストかもね、そう思いながら薄い唇にキスをした。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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