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たにずきんちゃん

仙石ナベテレビ/ウツケBarシーズン2 小重郎子×谷愚痴

半生で女装(お可まちゃん)なので苦手な方はスルーでお願いします
ファイナルシーズンで小重郎子のガタイのよさに気付いてつい勢いで

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

ホテルのダブルベッドに腰掛けて、今かいまかとその時を待っていた谷愚痴はバスルームから現れた小重郎子の姿に呆然とした。
「こ、こ、小重郎子ちゃん、なんか雰囲気違くない?」
「そーお?」
小首を傾げる小重郎子は、ヒールを履いていない分だけ低くなっているとは言え、谷愚痴よりも10センチは高いのではないだろうか。
もともとモデルのようで魅力的だったので身長は問題ない。
トレードマークの赤いドレスにキラキラのまつげ――それもシャワーを浴びたのだからなくていい。
けれど、いい匂いのするくるくるの長い髪までも消えてしまった。
男性的な短い髪に、筋肉が適度についた平らな胸。腰にはタオルを巻いているが薄い布の向こうにはふっくらとした何かがある。
谷愚痴に密かに思いを寄せるウツケBarの可愛いチーママというよりも、イケメンと評した方が相応しい青年がそこにいた。
「か、髪、随分短かったんだね」
「あーあれ、カツラ。あの巻き髪地毛でやるの結構たいへんなのよね、きゃ!」
はらりとバスタオルがおちる。あわてて小重郎子がベッドの上においてあったバスローブを引き寄せたが遅かった。
現れた小重郎子の陰部が目に焼きついてしまった。
「…股間のホトトギス、ちょんぎったって言ってなかったっけ?」
「言ったかしらねぇ…それ、ノブママの話じゃない?たにやんたら、夜の蝶の言う事いちいち鵜呑みにしちゃだ・め・よ」
「髭も生えてるし」
「髭はもとから生えてるだろ!」
「…なんか、いま男がいた…」
ドスの効いた低い声に竦んだ谷愚痴の肩を、小重郎子が大きな手でぎゅうぎゅうと揉んだ。
「やだ、ごめん。ついね、この格好だと素に、ごほん。ちょっとやんちゃな気分になっちゃうのよね」

キレイすぎてあまり気にならなかったけど、たしかに髭はあった気がする。
「小重郎子ちゃん、胸も随分と平らで…」
「たにやんって貧乳とか、股間がすこしでっぱってるとか髭が濃いとか、そういう些細なことでヒトのこと判断する人だったんだ…」
些細かどうかはともかく、だいたい貧乳と言えるスタートラインにも立っていないし、股間もすこしどころか立派ではないか。
それでも、すねる小重郎子の機嫌を損ねないようにと谷愚痴は焦った。バスローブ一枚で部屋を飛び出されては困る。
「いや、そんなことないよ!小重郎子ちゃんは俺の好きになった人だし…でもなんか驚いたって言うか、話が違うって言うか…」
「はじめからあたしが男として生まれた事、知ってるじゃない」
「もちろんしってるよ、武将だったってことも。でもさあ」
「たにやん、いくら盾の軍がハデだったからってちょっと考えれば分かると思うんだけど。赤いドレスで戦には出られないと思わない?馬に跨ったらお股全開よ」
「え、じゃあいつも男の格好なの?」
「当たり前じゃない、鎧兜よ」
「ひどい、小重郎子ちゃん。俺のこと騙したんだ」
「騙してないわ…ってああ、めんどくせえ。女装は趣味と実益両方なんだって。俺たちがどんだけ苦労してやってきたと思ってんの?
盾ママも俺も時代の目をよむっつーの?そうやって上手く生き延びてきたわけ」
「時代の目…あれ、小重郎子ちゃんもしかしてチーママの前にちょんまげでスーツ着てサポートセンター勤めした事ある?」
「さ、さあ?人違いじゃない?それよりもたにやん。こんな格好のままあたしのこといつまで放って置くつもり?」
「えーと、えーと…」
「もーそんな顔しないの!あたしのこと誘ったのたにやんだよ」
「そうだっけ」
「もう!武士に二言は禁物よ」
「…俺武士じゃないし」
突然小重郎子の顔が接近し、唇に柔らかいものが当たった。
小重郎子が谷愚痴の目を覗き込んでいる。ノーメイクでも充分に美しい魅力的な眼差しにぼうっとなった。

「現代社会で戦ってるたにやんは立派な武士だよ」
「そうかなあ」
「そうよたにやん、男の子でしょ!覚悟を決めなきゃ」
「でも俺こういうの初めてで」
「大丈夫。痛くしないから」
「痛くって、え?え、俺が入れるんじゃないの逆じゃない?」
「一つになれればいいんだし、細かい事きにしないの」

息苦しさで目が覚めた。
どうやら長い腕に頭を抱え込まれているようだ。
手探りで探し当てた眼鏡を掛けると、穏やかな寝息を立てる小重郎子がいた。
しばらくその顔を眺める。
どうみても男にしか見えないけど。お尻も痛かったけど。
騙された俺に100万も貸してくれると言った。ペンダントに俺の写真なんか持っていた。盾ママのお店を辞めるとも言っていた。
俺なんかのために。
「ん…たにやん、おはよー…」
かすれた声は谷愚痴のものより低く、うっすらと伸びた髭の感じはもともとの口髭と相まって男らしく格好いい。
もっと強くなってこの人を。
「ねえ、小重郎子ちゃん」
「なあに」
「俺さ、ちゃんと小重郎子ちゃんを守るよ」
「たにやん…」
「小重郎子ちゃんだけの武将になってみせる」
「たにやん大好き」
とろける様な笑顔は谷愚痴のよく知っている小重郎子のものだった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

  • たにやんが、たにやんっぽくて萌えました -- 2012-01-02 (月) 00:03:46

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