力の代償
更新日: 2012-03-02 (金) 19:01:38
稲妻拾壱 必殺技の背景に出てくる魔人×10番
注意!人外との絡みでエロです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
『強くなりたいか?』
豪炎寺が、己の心に直接呼びかける声を聞いたのは、沖縄でひとり、新必殺技の特訓をしていた時だった。
『お前に、力を貸してやろうか?』
その声は、いぶかしむ豪炎寺に、再度囁きかけた。
「・・・誰だ?どこにいる?」
『ココだよ』
その声と同時に、豪炎寺の足元から、陽炎のような炎が立ち上り、見る間に見上げるほどの火柱となった。
揺らめく炎は、やがて仁王像に似た形をとり始め、激しく燃え上がる炎の中に立つそれは、まさに「炎の魔人」であった。
『お前が望めば、いつでも儂の力を貸してやろう・・・ただし、条件がある』
「条件?」
突拍子も無い申し出に、豪炎寺は眉根を寄せて問い返した。
確かに、今、新しい力は欲しい。もうすぐチームに合流できるが、エイリア学園に勝つには、新しい必殺技が必要だった。
魔人が、その力と引き換えに豪炎寺に求めたものは、彼の生気。
『つまりは、精液、スペルマよ』
容易い事だろう?と、魔人は笑った。
その笑みに邪悪なものを感じながら、豪炎寺は承諾した。新しい、強い力を得るために。
それ以来、豪炎寺が爆熱ストームを放つたびに、魔人が現れるようになった。
試合中には、彼に力を貸すために。
そして、その日の夜には、その代償を受け取るために――。
+++++
蒼い月明かりが、宿舎のベッドで眠る豪炎寺を薄く照らしている。
すべてが寝静まった深夜。
豪炎寺の微かな寝息だけが、静かに響く室内に、ふと、小さな炎が灯った。
眠る豪炎寺の足元で、わずかに揺らめいたそれは、瞬く間に部屋の天井に届くほどの、巨大な魔人の姿になった。
「・・・来たか」
炎の気配で、深い眠りの底から呼び覚まされた豪炎寺は、目を閉じたまま、胸のうちで呟いた。
炎の魔人は、ゆっくりと豪炎寺に近づいていく。
『今日の報酬を、貰いに来たぞ』
低い声が、豪炎寺の頭の中に響く。
「・・・ああ」
未だ目を開かずに、豪炎寺は答えた。
魔人の放つ炎が、豪炎寺を覆っていた布団を弾き飛ばす。
きちんと着込まれたパジャマの裾から、魔人の燃える手が、その下の、日に焼けていない白い素肌へと伸びる。
実体を伴わない魔人の炎は、熱くはなく、火傷もしない。
しかし、豪炎寺は、全身が焼けるような感覚に包まれていた。
これから、魔人にされることを思うと、心の底から湧き上がる嫌悪感で、総毛立つ。
「く…っ」
だが、耐えねばならない。
これは、自分と魔人とが交わした契約なのだから。
豪炎寺は、ぎり、と奥歯を強く噛んで、乱れそうな呼吸を理性で押さえつけた。
さわさわと豪炎寺の肌を這う魔人の手は、いつしか数条の赤い炎の筋となって、鍛えられた体躯の方々へと伸びていった。
すでに豪炎寺のパジャマの前は肌蹴られ、下着はズボンごと脱がされてしまっている。
ほぼ全裸に近い格好で、ベットの上に仰向きで横たえられた肢体を、口元に狡猾な笑みを湛えた炎の魔人が、ゆらゆらと赤く
ゆらめきながら、覆いかぶさるようにして、見下ろしている。
豪炎寺の全身に纏わりついた無数の小さな炎は、それぞれが的確に、この引き締まった体が感じやすいところを探し出しては
ちろちろと細かく蠢き、そこへ甘い刺激を与え続ける。
耳たぶを擽る炎は、時折生暖かい熱気を吹き込ませて、耳の穴の奥までを弄り、首筋では微かに燃える炎が、豪炎寺にまるで
羽毛で撫で擦られているような感触を呼び起こさせる。
「くぅ・・・っ・・・」
硬く両目を閉じたまま、快感を振り払うように、かぶりを振っても、炎による責めは止むことはなく、どころか、豪炎寺の
反応を楽しむかのように、徐々にその動きを強めていく。
小さく丸まって柔らかなスライム状の塊となった炎の一部が、豪炎寺の鎖骨に吸い付いて、所々に紅い痣を残していく。
燃えるように揺らぎながらも、なぜか粘性を持つそれは、数個に分裂して散らばり、肘や膝の裏、脇腹、手足の指の間など
皮膚の柔らかいところに吸い付いては、同じように薄紅い痕を残していく。
「んっ・・・んっ・・・」
吸い付かれる度に、ピリッとした弱い電流が走るような痛みが走り、その後、そこを舐めあげるようにぬるぬると蠢く刺激に
豪炎寺の理性が、少しずつ蕩かされていく。
息があがって大きく上下する両胸の、薄桃色の乳首で蠢動する炎は、時々その姿を細く伸ばし、その小さな突起に絡み付いては
強く引っ張りあげて、豪炎寺が甘い愛撫に慣れる事がないように仕向ける。
「くっ・・・ぅ、っ・・・は、あっ・・・」
こんな、人外のものにいい様に玩ばれて、それでも感じてしまう自分が嫌で、なんとか声を抑えようとするものの、こう全身の
性感帯を同時にいたぶられては、どうしようもなかった。
それに、この行為を受けるのは今夜が初めてではない。今までも、さんざん、魔人によって全身に快楽を与えられ、体の奥底から
湧き上がる愉悦を教え込まれた豪炎寺の体は、以前よりもずっと敏感になってしまっている。
その証拠に、心ではどんなに嫌悪しようと、炎の愛撫に豪炎寺の体は従順に反応し、その中心では、紅潮し張り詰めたペニスが
浅ましくも透明な先走りの汁を垂らしながら、更なる快楽が与えられるのを待っている。
ぴくぴくとひくつくソコへ、吸い寄せられるように、豪炎寺の左右の内腿に張り付いていた二つの青白い炎が、両足の付け根を
ぐるりと一回り撫で付けてから、焦らす様な緩慢な動きで、ねっとりと絡み付いていく。
「あぁっ!」
炎の触手が一番敏感な所に触れた途端、背筋を走った強烈な快感に、豪炎寺の閉じられていた目は大きく見開かれる。
涙に潤んだその両目には、己を犯す魔人の、満足そうな笑みが映っていた。
ペニスに絡んだ二つの炎は、それぞれに意思があるかのように、艶かしく蠢きだした。
竿の部分全体を包むように絡んだ炎は、適度に締め付けながら、リズミカルに上下に擦り上げ、亀頭へと這い登ったもう一つの炎は
ぐりぐりと押さえつけるような円運動を繰り返す。
「あぁぁっ!・・・あっ!ああっ!!」
最早、嬌声を抑えることができなくなった豪炎寺が、全身を震わせる。
すぐにでも、射精にまで導かれそうな刺激を与えられて、未だ達しないのは、豪炎寺の意思ではない。
ペニスの根元に張り付いたもうひとつの炎が、尿道を強く押さえつけて、精子を塞き止めているからで、出したくても出せない衝動に
豪炎寺の腰が、我知らず、誘うように揺れる。
「あぁ・・・んっ・・・・・・あぁぁ・・・っ」
豪炎寺の嬌声に、泣いている様な、媚びる様な色が混じる。
年齢にしては精悍な顔つきが、快感に歪む。
『まだまだ、だぞ・・・』
冷酷な魔人の声がすると同時に、豪炎寺の両足に絡んでいた炎が、ぐいと持ち上がり、大きく股を開かせた。
「ぁ、やっ!」
豪炎寺は反射的に足を閉じようとするが、かなう筈もなく、膝を曲げてM字に足を開いた恥ずかしい格好で固定される。
開かされた双丘の中心で固く窄まったアヌスへと、数条の炎の筋が伸びる。
細長く伸びたそれは、1本、また1本と、窄まりを解すかの様に入り込んでいっては、入り口の辺りで細かく蠢いている。
「ぅ・・・。くっ」
少しでもその快感から逃れられるように、豪炎寺は、また目を閉じて、顔を背けた。
閉じた瞼から、一筋の涙が滑り落ちて、シーツに小さな染みをつくった。
「・・・ん、・・・っん、ん・・・っ」
最後には6本にまで増やされた炎の触手は、暫く入り口を浅く出入りしていたが、豪炎寺の喉の奥からくぐもった嬌声が聞こえ始め
括約筋が少し緩んできたのを感じると、一斉にぐいと外側に動き、アヌスを無理矢理広げさせた。
「あっ!」
びくりと豪炎寺が体を震わせると、そこへ圧倒的な質量と固さを持った塊が押し付けられた。
「ひっ・・・や・・・っ・・・ぁ」
恐怖と羞恥で全身を固くする豪炎寺の頭の中に、魔人の嘲笑が響く。
『なにを怖がる。お前の体には傷ひとつ付かんぞ?』
そう、実体では無いので傷は付かない。しかし感触はある。
狭い所を無理やり押し広げられて、内側へと入ってこられる異物感と人外のものに犯される嫌悪感で、豪炎寺は心で悲鳴を上げる。
ただ、その先にある快感を教え込まされた豪炎寺の体は、心ではどんなに拒絶していても、なんなくそれを受け入れていく。
『ほほぅ、いい具合になってきたではないか』
どこか嬉しそうな魔人の声が、豪炎寺の羞恥心を煽る。
『ココが、好いんだろう?』
豪炎寺の直腸に入り込んだ塊が、ぐりっと前立腺を押し擦る。
「ああぁっ!!」
ペニスで感じるのとはまた違った快感が、豪炎寺の全身を走った。
熱く硬い炎の塊が、直腸の内部で強弱をつけた蠕動を繰り返し、豪炎寺を射精とは別の絶頂へと誘う。
前立腺での快感を十分に味あわせるためか、ペニスに纏わりつく炎はその動きを止めている。
ただ、豪炎寺の全身を嘗め回す炎は、絶頂への後押しとなるように、容赦なく彼を責め立てていく。
「あっ!あっ!・・・ああっっ!」
興奮で大きくなった前立腺を、何度目かに強く擦られた瞬間、絶頂の波が豪炎寺を襲った。
脳髄を焼くような快感に、意識を飛ばしてしまいそうになった豪炎寺を、魔人の声が呼び戻す。
『さぁ。これからだ』
次の瞬間、先ほどまで止まっていた、ペニスに纏わり付いた炎が、淫らに動き始めた。
「うっ!…はっ・・・っ・・・ぁ・・・は・・・っっ」
まだ絶頂の渦から戻りきれない豪炎寺は、畳み掛ける快感に翻弄されて、息もできない。
竿を扱かれ、亀頭を擦られ、睾丸までも揉むように刺激されて一度は引いていた射精感が、またせり上がって来る。
全身を震わせて反応する豪炎寺の頭の中で、また魔人の声がした。
『ずいぶんと、気持ち良さそうではないか』
その声は嘲笑うようでもあり、また心底嬉しそうでもあった。
(・・・違う!)
声にならない声で、豪炎寺は叫んだ。
(気持ち・・・良く、など・・・!)
こんな、セックスとも呼べないような行為で、全身を弄られて、気持ち良いなどとは思いたくなかった。
たとえ、体が、その快感に反応してしまっても。
クックックと魔人の笑い声が響く。
『強情な事よ。まぁ、それも良い。・・・では、頂こうか』
豪炎寺のペニスを扱く炎がその動きを増し、と同時に、アヌスに入ったままだった塊も、ぐりぐりと前立腺を押し付ける。
「はぁっ!ああぁっ!ああああっっ!」
大きく体を仰け反らせた豪炎寺のペニスから、白い精液が爆ぜた。
「あっ!・・・あっ!」
一度の射精では満足できないのか、炎の責めはすぐに止むことは無かった。
達っしても達っしても果てが無いほどの快感の中で、最後の一滴まで搾り取られる。
赤い炎の中に、何度か放たれた精液は、蒸発するように全て消えていった。
頭の中が真っ白になる程の快楽の渦中で、豪炎寺は、ふわりと全身が浮いているのを感じた。
空中に浮いた体は、燃え盛る魔人の手中にあった。
(この浮遊感は・・・)
同じだ、と豪炎寺は思った。
試合中、魔人の力を借りて爆熱ストームを撃つ時の、あの高揚感と浮遊感。
(俺は、もう、この手の中から逃れられないのだろうか・・・)
豪炎寺の頬を、また涙が伝い落ちる。しかしその雫さえも、彼を包む業火の中に消えていくのだった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- douga -- 2012-03-02 (金) 19:01:38
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