ヒカルの碁 アキラ×ヒカル×アキラ
更新日: 2011-04-23 (土) 13:23:24
リバ注意!ヒカルの碁
>>97-98の続きです
アキラ×ヒカル、の後、ヒカル×アキラにかわります
ガチリバな二人でエロ。しかもその日の勝負で上下が決まるというベタなアレで…
続き物でちょこちょこやってくつもりです。
リバ苦手な方は専ブラでトリップをNGワードに設定推奨です。
ヒカルの一人称(ヒカル視点)で進みます
今回は押し倒し編。しかもビミョーにまだ押し倒してない
押し倒すだけなのになんでこんなに書くのに時間がかかるんだろう…
今はアキラ×ヒカルです
ややヒカアキっぽいかも知れないもしかしたら、自分ではわからない
ちょっと血を舐める描写が出てくるので苦手な方は気をつけて下さい
あと私が気づいてないだけでこの二人結構変態なのかもしれないどうしよう
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
負けた。オレの二目半の負けだ。
塔矢の家で、いや塔矢の部屋で塔矢が勝ったときはいつも、検討を終えて、碁石を片付けると塔矢がじりじり寄ってきて、
そのまま、布団側にいるオレを、敷布団の上に転がして………
そこまで想像を巡らせて思った。今日はどうすんだろ。
塔矢が碁盤と布団の配置を逆にしたから、いつもと逆で布団側に塔矢がいて、碁盤を挟んで反対側にオレがいる。
じりじり寄って、オレを力技で布団に引きずり込むつもりか。
それとも、オレが自分からにじり寄ってくるのを待ってるのか。
そんなことを考えているうちに、二目半の差で負けた碁の悔しさが込み上げてきて、はあ、とため息をついて碁盤に頭を垂れる。
かちゃ、という音を立てて、額の下で石の配列が崩れた。
「…あ、だめだよ」
顔を上げると、塔矢が碁盤に手を伸ばして元に戻そうとしている。
やっぱり忙しかったのか、唇がかさついている。手とか唇にばっかり目が行ってしまう。
かさついた唇を見てなぜか、いつだったか、掠れた、でも熱っぽい声で、碁に負けたキミの顔が好きだ、とぽつりと呟いていたのを思い出した。
そんな顔を見せたままでいるのもなんだか癪で、石の形を戻していた白い手を、手のひらで押し返す。
ばちばちと音を立てて盤面が崩れて、畳の上にいくつか碁石がこぼれ落ちた。
あっけにとられている塔矢の胸に手のひらを押し付けて、じりじり迫ってから体重をかけて力任せに布団に倒す。
スーツの布地が、毛羽立った畳に擦れてざらついた音を立てた。
「盤面、頭に入ってるから。あとで並べようぜ」
ダークグレーのセーターの下におさまっているネクタイの、結び目近くをぐいと掴んで、乱暴に引き寄せる。
「……今日はボクが上のはずだが」
そう、そうだよこの目。この目だ。ぎらぎらしたおまえの目、好きだ。身体中がきゅっと締め上げられる感じがする。
「んなことわかってるよ」
塔矢は左の手のひらを突いて腰を安定させると、下からそろりと右手を延ばしてきて、オレの頬から顎にかけてを、つっと撫でた。
硬い指先が頬をたどる感触にぞくぞくする。やっぱり溜まってる。オレ。
「なあ……オレさあ、」
なに、と言いかけて開いた薄い唇を、最初はゆるく、だんだんきつく、きりきりと噛んだ。
微かな、生温かい感触と一緒に歯の間から鉄の味が広がって、塔矢の口から、あ、という微かな声が洩れる。血だ、と思った。
「ごめん、切れた?…」
かさかさしてひび割れそうだった唇を噛まれて、切れたか割れたかして血が出たらしかった。
自分の下唇に付いた血を舐め取る。口の中で、鉄っぽい味が唾液と混ざった。
塔矢と大差ないくらいかさついている自分の唇の感触を認めて、改めて、自分と同じようにかさついている、薄い唇に欲情する。
「ああ、……切れたみたいだ」
手の甲で口を拭って、その手の甲をちらっと確認しながら言う。
その仕草が妙に色っぽい、なんて思って、だめだこんな調子じゃ、こんなんじゃあんまりもたない、と思った。
左手で顎を持ち上げて、かさついた唇をすり合わせて、まるで噛みつくみたいに強く唇を吸う。
唇を少し舐めてから離すと、塔矢を布団の上に押し付けて、腰の上に馬乗りになって両手を塔矢の顔の横に突く。
塔矢のワイシャツの襟の上に、水色のネクタイの先がぱさりと垂れる。
「オレさ、いま、」
こうやって、塔矢を上から見おろすのは、なんだか好きだ。
塔矢がオレが作る影の中にいると、それだけで、ああ、こいつ今、オレ次第でどうにでもなっちゃうんだな、みたいな気分になる。
まあ、気分の上だけなんだけど。実際は、そうすんなり上手くは行かない。
少し腕を曲げて体を近づけると、ごくんと白い喉が上下して、ネクタイの先が黒髪の上に滑り落ちた。
「すっげえ、したい」
たぶん塔矢の口の中にも、少しだけど血が残っている。今キスしたら、きっと血の味がする。
オレの口の中も塔矢の血の匂いがする。なんだか変な感じだった。口の中の唾液を飲み込む。やけに鮮明に喉を通った。
顔の横でシーツに食い込んでいる右手の、親指以外の四本の指に体重をかけて、無造作に広がった髪の上にある親指で、すりすりと髪の流れをなぞる。
「……こっから、やってみろよ」
今まで、塔矢が力ずくでオレを、っていうのはなかった。
大体、軽く布団に転がしたり、もつれるように倒れこんだり、みたいな感じだった。
力ずくでオレを押し倒すおまえを、ただ見てみたいと、そう思った。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
読んでくれた方ありがとうありがとう
続きます
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