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最高の人生の見つけ方 トマス→エドワード 「幸福な人生」

映画「最.高.の.人.生.の.見.つ.け.方」よりト.マ.ス→エ.ド.ワ.ー.ドです
BL未満SS未満

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

 彼の最期の願いを叶えてから、どれくらいの月日が経っただろう。
 彼の愛する娘と孫娘への遺産相続も恙なく終わり、私は暫しの休暇を満喫していた。
 彼から唯一譲り受けたサイフォンに、コピ・ルアックの豆をセットする。
 しばらくすると独特の香りがふわりと広がった。
 彼はこの香りと、香りと同じく独特の味を愛していた。

 彼は今日もきっと、あの人と――あんなにも縺れていた彼の心をいとも容易く解いてしまったあの人と、
肩を並べて荘厳な風景を見ながら笑いあっていることだろう。
 我儘で尊大で皮肉屋だった彼は、あの人によって変わってしまった。もちろん、良い方に、だ。
 それは喜ぶべきことであり、同時に少しの失望と嫉妬とを伴うことでもあった。
 それを為すのが長年秘書を務めた自分でなかったことが、とても妬ましかった。

 私を「トマス」と呼んでくれる人は、もう、いない。
 その事実に時々押し潰されそうになることもある。
 しかし、彼の最期の願いはあの人では叶えられなかった。私でなければ叶えることはできなかった。
それもまた、事実だった。
 彼の愛した家族と、彼の愛したコーヒーと、そして彼の最期の願いを託された――その幸福を噛み締
めながら、彼のいない、長い人生を歩むのだ。

 そして私は、今日も金色のサイフォンでジャコウネコのフンのコーヒーを飲む。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

先週の金.曜.ロ.ー.ド.シ.ョ.ー見て萌え滾ったもので


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