生 へタレ男前×わがまま後輩 「日常という名の」
更新日: 2011-01-12 (水) 00:49:40
携帯から失礼
元ネタあれど生で微妙なジャンルなので伏せてみた
ヘタレ男前×わがまま後輩
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! ハツトウカデ キンチョウシテルヨ!
安っぽい白光の下で、重たい顔をした男が二人。
(話し合おうっていったの、そっちじゃん…)
落ちる静寂にそわそわと落ち着かなくて、もてあまし気味に机の上のボールペンをいじった。カチ、カチ、と断続的に8畳間に落ちる音が、この人といて久方ぶりの暗い沈黙を再確認させた。
なんかしゃべれよ、そう思って数分振りに顔をあげる。動作はあっさりたものだが、その実内面ではおそろしく勇気をだしたけれど。
「……」
だからといって当の相手が視線をあわせることはなく、変わらず視線を下げて机の向かい側に座っている。思いのほか長いまつげがほほに影をおとしていて、なんだか妙に色気を感じてしまった。
おれは今、この男と付き合って、喧嘩して、…なかなおり?
まったくお互い30越えたおっさんが、恋人やって喧嘩して、なかなおりって。あほか。なんだか無性に馬鹿らしくなって、無意識に舌打ちをしていた。
「……っ」
その音に反応したのか、いやそれしかない。ビクっと反応してこちらを見つめたその目が、あんまりにも情けなくって少し笑ってしまった。こんな情けない目をしてる男に色気って、どうかしちゃったんだろうか。
笑いに一瞬傷ついたような表情をのせた瞳が、次には困ったように、そしてほんのすこしうれしそうにゆがむから。
なんだか楽しくなって、あほらしくなって、思う存分笑ってやった。情けないあんたも、意地をはっていた俺も。
「なんで、喧嘩したんだっけ」
なんだかものすごく久々に彼の声を聞いた気がして、不覚にも泣きそうになったのをこらえながら目をつぶる。
「あー…、わすれた」
やっぱりあんたと俺は、あんたと俺でしかないね。変わらないやわらかい空気に安心して、彼の笑顔をなんとはなしに眺めた。
今夜は甘え倒してやろうと、そう思った。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
この二人つぶやきでもトークでもやわらかいふいんきで大好きだよ…!
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