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北斗の拳 ラオウ×ケンシロウ 「夢落ち」

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長兄×末弟です。夢オチと言えば夢オチ、パラレルと言えばパラレルです。
包茎話の続きではありません。申し訳ない。
既にこの話を読んだ人がいるかもしれない。
そうしたら申し訳ない。

「今日はここで野宿か…」
正確にいえば今日「も」野宿である。ケンシロウはユリアが死んで家を引き払った後は黒王と一緒に放浪を続けていた。
皆死んでしまった。シンもレイもシュウもサウザーもユダもリュウガもフドウもトキもラオウももういない。一人きりである。
バットとリンの事を思い出したが、やはり北斗は災いを引き起こす者であるので、二人の所へ行くわけにはいけないのだ。
ケンシロウは飲まず食わずでも3ヶ月は平気である。つらいのは、人間と会えない事である。
実際リンやバットと最初に出会った時も、水の問題というより人恋しさ故で行き倒れたと言ってよい。
人恋しい暗殺者というのは何か変な感じがするが、しかしケンシロウにとっては人恋しさが一番の問題なのだ。
「…」
眠ればいい。つらさを忘れたい。
ケンシロウは眠りに落ちた。

ケンシロウは目覚めた。夢か。あんな寂しい夢を見るなんて。最近よく見る夢だ。
傍らを見やる。ラオウが寝ている。
「ラオウ…」
起きない。寝穢い男である。暗殺拳の使い手のくせに名前を呼ばれても起きないなんて相当である。
しょうがないのでケンシロウはラオウに馬乗りになって頬を抓って顔を寄せて耳元で名前を囁いた。
「…」
起きた。まだ真夜中なのに、何をする、と言ったような訝しげな顔をしていたので、ラオウの両頬を手で掴んで口づけした。
ラオウもその気になったようだ。

その後色々な体勢を強要された揚句結局いつもの体勢に落ち着いたようだった。それなら最初からいつものにしとけ、とケンシロウは思う。
「うぬの方から誘ったのだろう」ってこんなに色々される事を許可した覚えはない。
でも、こういう無理無理な事が結構楽しかったりするのだ。
「どういう風の吹きまわしだ」
「…何がだ」
「貴様の方から気が向くなど、どういう次第だ」
「…夢を見た」
「夢?」
「ラオウが天に還って、ユリアも死んで、一人きりになった夢」
「くだらぬ」
…そう言うだろうと思った。
「怖い夢を見たと言って兄弟に甘える事が許されるのは3歳までだ」
3歳児がこんな事しないだろう、とケンシロウは内心思った。
「俺も最近夢を見るぞ」
「どんな」
「貴様を殺して天を掴む夢だ」
「……寂しくないのか」
「何故寂しい事がある、天を掴む事こそ我が野望!…貴様ともいずれ闘う宿命」
そう言ってラオウはゴロっと横になった。
ならば何故俺とこんなことしている、とケンシロウは思った。
そう、何故俺もラオウもこんな事をしている。
あの時、ユリアを埋葬した後、ラオウが来てそれ以来ずっと二人で暮らしている。
ラオウは世紀末覇者としての仕事をするでもなく、俺も世紀末救世主としての仕事をするでもなく、
ただだらだらと安息を貪っているだけ。
「…」
このままラオウと話していても仕方ないのでケンシロウも寝ようと横になった。
そうしたらラオウの上に引っ張り上げられた。ラオウと一瞬目があったが、ラオウはすぐ目を閉じた。
ここで寝ろという事なのだろうか。
寝台と違って人の上では寝にくいのだが、そうケンシロウは抗議したかったが、ラオウはもう寝入ってしまったようで。
仕方ないのでケンシロウも目を閉じた。

きっとまた、あの寂しい夢を見る。

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長兄と末弟の最終決戦の後長兄が死なないのも、 長兄が末弟を殺して天を握るのも、
どっちもゲームのifストーリーが元です。
本文と前後のAAのレス数が同じじゃないかって言う。
そして前回の話を書くきっかけになった包茎スレが落ちて悲しいって言う。

「抓って」は「つねって」と読みます。

  • でも末弟包茎なんですよねあぁかあいいかあいい -- 2010-11-28 (日) 22:42:56
  • 前作との雰囲気の差がwしかしこれはこれでGJ! -- 2010-11-29 (月) 01:38:06
  • やはりこの方の話は面白い!GJです! -- 2010-12-03 (金) 01:45:14

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