Top/61-403

エルシャダイ ルシフェル×イーノック×ルシフェル

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  エルシャダイ、今度はルシイールシ(?)
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ゲーム発売前につき(ry
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ オリジナルトノサガワカラン
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 彼は「天使に最も近い人間」だという触れ込みだった。

「俺が?」
 というのに、その本人は、くだんの評判を聞かせたところで、まったく理解できないとばかり、首を傾げるだけである。
「……自分では、とても思えないんだが」
「だろうな。私も思わない」
 イーノックは人間だ。呆れるくらいに人間だから、自分のような生まれついての天使に気に入られたりする。
 くつくつと笑い声を立てると、何が可笑しいのか不思議なのだろう、やはり僅かに首を傾げて、こちらを真っ直ぐに見つめてくる。その眼差しを軽くいなすと、ルシフェルは一つ欠伸をし、整えられた芝の上に、ごろりと仰向けに転がった。
 エルダー評議会は、天界の中枢にあるから、いつも忙しい。
 だが、そんなことは、ルシフェル「様」には、あまり関係のないことだ。神の創りたもうた容姿の影響力は抜群で、ちらりと覗かせたが最後、評議会の面々は、皆、いかに書類に溺れていようと、背筋を伸ばして頭(こうべ)を垂れる。
 邪魔かと訊けば、いいえと答える。借りるぞと言えば、どうぞと差し出す。
 だからルシフェルは、ちょくちょくこうして、イーノックを連れ出している。
 はじめのうちこそ頑なに遠慮していたイーノックも、最近は諦めを知ったのか、おとなしく攫われるようになった。もとより遠慮の口実は「働いている同僚たちに悪い」の一点張りだったのだから、その同僚から行けと言われては、むしろ行かざるを得ないのだ。
 彼にしてみれば釈然としない事態であったろう。
 とはいえ、そこは、高い順応性を持つ人間のことである。

「ほら」
 と右腕を差し出してやると、ほんの一瞬、逡巡するが、すぐ頷いて仰向けになり、素直に頭を預けてくる。
 明けの明星の腕を枕に寝る人間の姿など、アークエンジェルたちが見たら卒倒しそうな光景だが、というか実際に卒倒させたことも何度かあるのだが(あのときは、ほんと、参ったよ)、これが何故だか心地が好くて、二人揃ってやめられない。
 イーノックはともかくとして、枕になる側のルシフェルまでも、眠りが穏やかになるというのは、まったくもって、不思議な話だ。
「まずいな……」
「ん?」
「貴方とこうしていると、眠くなる」
「眠ればいいだろう」
 そもそも二人で昼寝を楽しむつもりで庭まで来たのである。
「大体、働きすぎなんだ、お前は。人間が天使と同量の仕事をこなせると思うのか」
「ああ」
「即答か」
「やってやれないことはない」
「それは私が、……まあいい」
 これまで彼の失態を幾つ帳消しにしてやったやら、思うと少々気が遠くなるが、そこは、口を噤んでおく。
「人間は……」
 やはり眠いらしい。幾分ぼやけた声をして、イーノックは、目をしばたたく。
「天使に劣る生き物だ。それは確かだと思う」
「どうかな」
「だが、人間には、伸びしろがある。……悩んで、足掻いて、省みて、……昨日の失敗を明日の成功に、親の才を子の能へ、……繋いで、積み重ねていけば、」
「超えられるか?」
「ああ」

 天使を。

 神を。

 ほんの少しだけ挑発的な笑みの色合いは似せたまま、彼とはまるで異なる思いを、ルシフェルは胸の中に持つ。
 イーノックもいつかは対峙することになる目論見だ。神に忠実な人間は、同じと信じて疑わなかった天使の裏切りに、この先、まみえる。
 既に何度も未来を見ているルシフェルは、鮮明に覚えている。あの目。あの声。あの形相。
「ルシフェル……」
「ん?」
 それでも、今は、……「今の彼」には、まだ「無い」話だ。
 眠りに落ちる直前の、子供のような顔をしながら、何とか最後に訴えようと頑張っている声を拾う。
「貴方も、寝てくれ……」
「そのつもりだが?」
 随分いじらしいことを言う。
「私の体が心配なのか?」
「貴方も、一緒に、……寝て、いれば……」
「ああ」
「アークエンジェルたちも、俺を、……下手には、起こせない、からな……」
「………」
 そしてすとんと眠りに落ちた男の顔を睨めつける。
「……いい度胸だ」
 頭の下から腕を引き抜いてやろうかと思うが、生じた奇妙な可笑しさと、ほかの何かに止められる。嘆息に似た息を吐き、一瞬の笑みを閃かせると、ルシフェルは、自身も目を閉じて、そのまま眠りが来るのを待った。

 それは、神がノアの洪水を計画する、少し以前の光景。

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 神は言っている……「リア充タヒね」と……
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  • 萌えた。こいつらこんなに可愛くて大丈夫か? -- 2010-11-08 (月) 22:22:53
  • 大丈夫だ、問題ない。大天使の腕枕とかえのっちマジ果報者 -- 2010-11-08 (月) 23:11:39
  • 神は言っている…もうお前らゴールインしろよと… -- 2010-11-09 (火) 12:43:40

このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP