Top/61-164

ジョーカー 許されざる捜査官 来栖×伊達 「~君に笑顔が戻るまで~Part.4」

浄化ー、捏造話、Part.4 ラストです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

 ローションで濡らした指をいきなり深く入れたせいで、盾が呻いた。
久流須の指がちょっと引っ込む。
「つ、、、カンベンして、久しぶりだから。」
「ごめん、って、どのくらいしてなかったんだ?」
「・・・三年かな・・・、はぁ。」
「えっ!」
「?」
「おまえ、見神さんと、その、ずっと関係あったんじゃない・・・のか?」
「見神さんとは、、、大学の4年間限定だったんだ。その後、2回あったけど、それっきりだから。」
久流須には言わないが、その2回とは、十年前に見神の妻子の事件が時効を迎えた後と、
三年前の名駄偽を“制裁”した後の事だ。
「そうなのか・・・。」
あの“朝帰り”は、俺の勘違いか。
見神とそういう関係にあったのは事実だが、思っていたよりずっと過去の事だったのだ。
性急に体を繋ぎたくて早ってしまったが、じっくり行こう。
攻め方を変える。
中途半端に浅く入れていた指を抜き、舌を這わせる。
盾の体が大きく竦んだ。
「く、久流須こそ、」
「ん?」
「誰かと、その・・・。」
前はこんなことしなかった。
「男はおまえだけだよ。」
そう告げると、もっと舌を伸ばした。
窄まりを濡らすだけではなく、周りにも唇を押し当てる。
「あ、ああっ!」
シーツの上で、盾の黒髪が揺れた。
時間をかけて十分濡らしてから、再び指を入れた。
今度はいやがらなかった。

「狭いな。」
盾は目を瞑っていたが、久流須がにやっとしたのが気配でわかった。
ローションを足されて、指を増やされる。
水音が上がって、盾の体が何度も震えた。
盾は身をよじって枕を掴むと、そこに顔を埋めた。
声が聞きたくて枕をはずさせようとしたが、
「だめっ、大きな声、出るっ」と抵抗された。
すごく感じているのがわかって、嬉しくなる。
何度か絶頂を迎えて盾がくったりすると、背後から横抱きにして右足を持ち上げた。
「ん、んっ」
久流須を受け入れると、盾は自分から左足を久流須の左足に絡めて来た。
後ろから耳元に名前を囁かれ、久流須を振り返る。
見詰め合いながら久流須が動き始めると、盾の表情が一層艶めいていく。
ああ、なんてきれいなんだろう。
ぞくぞくする。
久流須の髪が乱れて、前髪が額にかかっている。
久流須の髪がこうなっているのって、好きだな。
ふたたび久流須に抱かれるなんて、思ってもみなかった。
“制裁者”になってからはなおさらだった。
それがこんなに、自分を満たしてくれる。
最初の時と違って、盾は心身ともに歓喜の涙を流して果てた。

 二人でシャワーを浴びてベッドに戻ると、盾は久流須にもたれて話し出した。
「今日ようやく思い出したんだけど。」
「うん?」
「むかーし、おにいちゃんって呼んでる子がいた。一つ上で、父の友人の子供。」
「それで?」
「すごく仲良かった。でも顔も名前も思い出せない。」
「なにかあった?」
「おにいちゃんのお父さんは、父に借金を押し付けて消えた人なんだ。」
「・・・そうか。」
総ての発端だ。

「警察学校の時、久流須を見て、なんかおにいちゃんのこと思い出しかけてたみたいだ。
きっと、おにいちゃんも背が高くて笑顔がさわやかだったんだろうね。
でも、思い出せないのがもどかしくて・・・。
で、久流須のこと見ているうちに、久流須のことが好きになった。」
久流須はそっと盾を抱きしめた。
「俺、わからないんだ。」
「なにが?」
「おにいちゃんちが無事に逃げ延びたかどうか、わからない。
逃げ延びて、俺のうちのこと忘れて幸せにやっていたら許せないと思う。
けれど、逆におにいちゃんちの方も全員殺されているかもしれない。
どちらでいて欲しいのか、わからない。」
事件から25年。盾の苦しみはまだ続いている。
「調べなかったのか?」
「調書はあるらしいけど、怖くて見れないんだ。」
「そっか・・・。まだ見る時期ではないってこと、じゃないのか?」
「時期ではない・・・。」
それは、父の友人を許せるようになったら、ということだろうか。
「そういう時になったら、見れるさ。あと、、、3時間は眠れるぞ。寝ろよ。」
「・・・うん。」
一つ吐き出した分、気持ちが楽になったのだろうか。
盾はすんなりと眠った。
久流須は、盾のぬくもりにとろとろとしながら、盾の抱える闇の大きさを思った。
それをずっと支えてきたのが見神なのだ。
見神が逮捕され、盾も美弥木あす可も事件関係者ということで、見神の捜査から四班ははずされた。
親友と元恋人を殺されたのに、盾は怒っているように見えなかった。
それに久流須は、いらつかされた。
殺した人間と殺された人間が、みな盾と関係していたことを知っているからなおさらだった。
おまえはそんなに見神が大事なのか!と。
嫉妬と怒りが入り混じったものが胸に湧き、盾に対する思いが消えていないことを自覚させた。
そんな時、苦しむ久流須に伊図津が言った。

「盾なぁ、見神の妻子が殺された事件のこと、俺が話すまでずっと知らなかったんだよ。」
「それって・・・。」
「見神は盾に教えなかった。
盾と傷舐め合って擬似親子やってりゃ、ああはならなかったかもしれん。
だが、見神はそうしなかった。
自分のせいで二人が殺されたのを、どうしても忘れることが出来なかったんだろ。
あいつ、ずっと自分のことを責めていた。」
それがどうして、奈津記や佐衛子を殺すことになるんだ。
盾、おまえはこの出口の見えない迷路の、どこに立っているんだ?
「幸せになる方を選べばいいのに、馬鹿だ。」
吐き捨てるように久流須は言った。
「理性で割り切れないもんだな。で、おまえはいいの?」
唐突に、自分に話が向けられて戸惑う。
「はい?なにがですか?」
「このままだと、盾、駆動にとられちゃうよ~。駆動、頑張ってるからなぁ。」
「な、なに言ってるんすか、課長!」
「あれ、勘違いしたかなオレ、あはは。」
そして、「昔張り込み中に盾がした話」を話してくれたのだ。
「なんか楽しそうにねぇ。その時の友人て、おまえと奈津記だろ?」
その話を聞いたとき、伊図津は盾が二人のどちらかに特別な感情を持っているのがピンときた。
自分の感情を読ませない盾にしては、珍しいことだった。
普通の人にならともかく、刑事に話したりして迂闊じゃないか。
奈津記が自分の部下に配属されて来た時、二人のうちの一人だなと気づいたが、
盾はその時付き合っていた佐衛子とそのままだった。
所轄と合同捜査していた時はそれどころでなかったが、久流須が配属されて来て、そうではないかと思い始めた。
お互い一歩引いていたが、後ろの席にいると見えてくるものがあった。
まあ、あの話を聞いていなければ、わからなかったろうな。
「・・・はい。」久流須はようやく返事をした。
覚えていないふり、だったんだ。
「頼むな。」
奈津記の声が蘇る。
ここが岐路だ。

伊図津と見神にもあったかもしれない。二人は違った道を行き、見神はああなった。
おまえは?おまえと盾はどうするんだ?と、伊図津に問われている気がした。
どの道を選んでも後悔するかもしれない。
でも、盾と一緒にいることを選ばなかったら、一番後悔するだろう。
こいつは俺が守る、と改めて決心して久流須も眠りについた。

 翌朝、盾は自分の席で、いつもより濃くて甘いコーヒーを飲んでいた。
久流須は夜が明けると、着替えてから出勤すると言って帰っていった。
二度寝したら寝過ごすと思ったので、いつもより早く出勤することにした。
捜査一課は、まだまばらにしか人がいない。
そこに笑顔の駆動が顔を出した。
「たーてさん!おはよー。」
「おはよう、駆動君。朝から機嫌がいいね。」
「盾さんはお肌のツヤがいいねー。」
「う!」
あやうく、コーヒーを噴きかける。
「いいこと、いっぱいした?」
輝くような笑顔でなんてこと言うの。
「・・・駆動君。」
「こんど俺も混ぜてよ。」
「な!な、なに言ってるの!!」
「混ざってもいいが、俺の邪魔はするなよ。」
と、唐突に出勤してきたばかりの久流須が加わる。
「く、久流須?!」
長身にダークスーツを着こなした久流須は、いつもより男っぷりが上がって見えた。
「へー、話わかるじゃん、どうしたの?」
「俺もお前も、見神さんの代わりには力不足ってことさ、今はな。
一人でダメでも、二人ならなんとかなるだろ。」
悔しいが、駆動が盾やあす可を守ろうとして刺されたのは認めてやる。
「つまり、盾さん第一ってこと、、、か。」
「そういうことだ。」
と言いながら、二人はバチバチ火花を飛び散らせている。

「ふーん。盾さんが俺を抱いて、あんたが盾さんを抱くのだったら、邪魔にはなんないよね?」
「そうだな。」
声は小さくしているが、とても署内で話すような話ではない。
「俺を無視して話を進めないで・・・。」
盾は青くなって頭を抱えた。
他の署員たちが出勤してきたので、話はそこまでになった。
が、このままで終るとは思えなかった。
「盾さん、またね。」
と、駆動はにっこり笑って鑑識倉庫に戻って行った。
駆動君、君の笑顔が怖いよ。
どうしたんだろう、一晩で二人ともパワーアップしたみたいだ。
横目で久流須を伺うと、もう仕事を始めている。
コーヒーを飲みながらメールチェックしている横顔が、いつもより何割か増しに
カッコよく見える。
困ったな、顔がゆるんでしまう。
つと、久流須が立ち上がって盾のそばに来る。
「これ、決裁してくれ。」
「あ、はーい。」
書類を手渡す際に、耳元でささやかれた。
「おまえの顔がゆるいのはいつもだが、」
いつも、気持ち悪いんだよって言われてる。
「かわいいからやめろ。」
自分の席に戻るとき、久流須は盾にだけ見えるように笑顔を向けた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
長々とお目汚しして、失礼しました。
ご感想くださった方々、ありがとうございました。
最後の言葉を久流須に言わせたくて、書いたんだなーと思います。
頑張ってエロ増量してみましたが、自分にはこれで精一杯でした。すみません。

  • この2人の関係が大好きです!!ぜひこれからもお話かいてください -- 2010-12-22 (水) 02:02:50

このページを共有:
  • このページをはてなブックマークに追加 このページを含むはてなブックマーク
  • このページをlivedoor クリップに追加 このページを含むlivedoor クリップ
  • このページをYahoo!ブックマークに追加
  • このページを@niftyクリップに追加
  • このページをdel.icio.usに追加
  • このページをGoogleブックマークに追加

このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP