胡蝶の褥
更新日: 2011-04-24 (日) 16:02:40
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| ゲーム版・銀河天使2で三/侯/爵の話だってさ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 摂/政受け・将/軍×摂/政メインだけど侯/爵とか蛇さんもいるよ
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ マイナーッテレベルジャネーゾオイ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
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長いので複数に分けて投下します
※誘い受け(というか襲い受け)・媚薬、獣姦(蛇)要素、エロあり
※捏造設定満載
ひらりと。
月明かりを遮って闇夜を舞う影を目の端に認め、ベネディクタインは盃に注いでいた
視線を上げる。
一羽の――否、本来は一頭と数えるのだったか――蝶が、夜の帳の中を漂うように
飛んでいた。
夜陰にはっきりと浮かび上がる、目に鮮やかな白い羽根。窓の向こうを横切っていく
それを、静かに目で追う。別段興味がある訳ではない、単なる暇潰しだ。
そう、未だに姿を現さない待ち人――ジュニエヴルを待つ間の、なんの意味も
持たない戯れ。
ふわふわと踊る白い羽根の向こうに見える月、その傾きの移り変わりから今の時刻を
推し量る。事前に定めていたはずの刻限は、とうに過ぎ去って久しい。
しかし、ベネディクタインが邸の奥座敷に通されてからこちら、やって来たのは酒を
運んできた下女らしき中年の女だけ。彼をここに呼んだ張本人であるジュニエヴルは、
顔を見せないどころか言伝の一つすら一向に寄越してこない。
全くあの若造は人を呼び付けておいて一体何をやっているのかと、ベネディクタインが
憤るのも当然のことと言えた。
無言のままに眉を顰める彼の真向かいで、同じように呼び出され、そして待たされている
男がより率直な形で怒りを表に出す。
「ええい! 摂政殿は一体何をしておるのだ! もう約束の刻限はとうに過ぎておるでは
ないか!」
干した盃を自慢の強力で握り潰し、将軍ことカジェル候カルバドゥスは声を荒げた。
見た目の印象そのままの野蛮な言動に、ベネディクタインはまた表情を歪める。
ジュニエヴルと三人、こうして密会の場を設けるようになってしばらく経つが、どうもこの
男とは気質が合わない。対するカルバドゥスのほうも、老齢に差しかかり体力的な衰えが
目立つベネディクタインを侮った目で見ている節があり、両者の中はお世辞にも良好とは
言えなかった。
そんな相手と二人きりで顔を突き合わされ、ただでさえ不愉快になっているところにこの
仕打ちである。常になく機嫌の悪い二人は、この状況の原因を作った青年への苛立ちを
ふつふつと募らせていた。
ぶつける先のない怒りをベネディクタインは黙してやり過ごそうとし、カルバドゥスは適当な
もの――例えばその辺りに転がっている空の銚子――に八つ当たりをすることで消化しようと
試みる。
叩き割られた器の破片が飛んできて、肩に乗せていた白蛇が怯えるように体をすり寄せてきた。
その頭を指先で撫でてやりつつ、ベネディクタインは目の前で鉄瓶の柄を折り曲げている男に
苦言を呈する。言っても聞かないだろうと思いながら。
「少し落ち着いてはいかがか、将軍殿。我らがここで騒いだとて、事態が好転する訳でも
あるまい」
「何を仰るか、侯爵殿! 人を招いておいて断りの一つもなく待たせるなど、あまりにも礼を
失した行い! 貴公はこの非礼を許すと申されるか?!」
「……立腹するのは勝手だが、それに我輩を巻き込まないで頂きたい……甚だ迷惑だ」
「なんだとぉ?!」
棘を含んだ言葉が、元より堪え性のないカルバドゥスの癇癪をついに爆発させた。
今にも掴みかからんばかりに腰を浮かせる彼を、ベネディクタインは色眼鏡越しに冷たく
見据える。
部屋の襖が静かに引き開けられたのは、丁度その時だった。
人の気配を察した二人は、互いを睨んでいた目を部屋の入口に向ける。手燭の明かりに
浮かび上がるのは、群青の着物に身を包んだ一人の青年。
「やあ、二人共。遅くなっちゃって、ごめんね」
挨拶のつもりか軽く片手を上げ、ジュニエヴルはにっこりと二人に笑いかけた。
「摂政殿! 一体何をしておられたのだ! 話があると貴殿が申されるから、我らは
こうしてここに参ったのだぞ!」
罪悪感など欠片も抱いていなさそうな朗らかな笑みに神経を逆撫でされたか、
カルバドゥスは語調も荒くジュニエヴルに詰め寄っていく。人一倍大柄な体躯も相まって、
目端を吊り上げるその表情には中々の威圧感があった。並の人間ならば容易く怖じ気付いて
しまうだろう眼光を前に、しかしジュニエヴルはまるで動じず、涼しげに笑って受け流す。
「そんなに怒らないでよ、カルバドゥス。ボクも早く二人に会いたかったんだけど、実は急に
人が訪ねて来ちゃってさ。大切な知り合いだから追い返す訳にもいかなかったし、キミ達と
会うことは他人には言えないし……ボクだって困ったんだよ?」
両手を広げ肩を竦めてみせながら、彼は弁解を口にした。要は不可抗力だと言いたい
らしい。
散々待たされた身としては、その自分に非はないと言わんばかりの態度は少し癇に障った。
「ほう、このようなお時間に来客とは……さすがは摂政殿。夜会のお誘いも引く手数多と
お見受けする」
「まあね。ほら、ボクって人気者だし」
いけしゃあしゃあと自賛の言葉を口にするジュニエヴルを見やり、ベネディクタインは心中の
苦々しさを噛み締める。年若い癖に人を食ったような言動をするこの若者を、老侯はやはり、
あまり好いてはいないのだった。
こちらの胸の内を知っているのかいないのか――この男のことだ、十中八九分かっているの
だろうが――青年は険しい視線を真っ向から受け止め、くすくすと笑う。そして不服げに佇んで
いるカルバドゥスを軽く押しのけると、ベネディクタインの座る窓の際まで歩み寄ってきた。
しかし。
一体どうしたことか、数歩も歩かぬうちにその足元が揺れたと思うと、彼はその場にへなへなと
くずおれてしまったのである。
「せ、摂政殿?! いかがなされた?!」
床にへたり込んだきり動かなくなってしまったジュニエヴルを前に、豪胆で知られた将軍もさすがに
度肝を抜かれてうろたえる。戸惑いながらも肩に手を置いてみればその身体は熱く、常態とは
思えない体温がますます彼の動揺を誘った。
柄にもなく狼狽し始めるカルバドゥスを見て、ベネディクタインも事態の異常さを察したらしい。
体に纏い付かせた蛇をそのままに、二人の元へと近付いて来る。
「ふむ……摂政殿、どうかなされたか? お加減が優れないように見えるが」
形ばかりの労わりに、ジュニエヴルは俯いたままくつくつと肩を震わせた。そして、愉快そうに
細めた瞳をついとこちらに向けてくる。
「ちょっとね……まだ、薬が抜けきってないんだ」
「何?」
言葉の意味を図りかね訝しげにそう呟いたベネディクタインは、自身を見つめる双眸が奇妙な
程に濡れていることに不意に気付いた。
よく見れば―― 仄暗い部屋の中でもはっきりと見て取れる程に、ジュニエヴルの端麗な顔が
上気しているのが分かる。色の白い肌が淡く鮮やかな朱に染まり、唇などまるで紅をさしたかのようだ。
陶酔感を漂わせる表情の中に確かな色香を感じ取って、ようやく先程の言葉の意味を理解する。
「……貴殿、一体誰と会われていた?」
ベネディクタインの問いにジュニエヴルは答えず、ただ意味ありげに笑ってみせた。
そしてその表情のまま、一人状況を理解できずに当惑しているカルバドゥスを見上げる。
「ねぇ? カルバドゥス……キミ、男を抱いてみる気はない?」
「実はねぇ、前からちょっと興味があったんだ。キミは一体どんなモノを持っているんだろうってね」
半ば近く立ち上がった肉棒に指を絡ませながら、ジュニエヴルが楽しげに語る。わざとらしく
声を潜め、口の端を吊り上げるその様は、まるで悪戯の計画を話して聞かせる子供のようだ。
無邪気と悪意が混在する、毒気など全く感じさせない笑顔。
「やっぱり大きいんだろうなとは思っていたけど……これは想像以上かな。さすがは剛勇で
知られた将軍殿だ。実にご立派なものをお持ちでいらっしゃる」
寛げられた服の袂から顔を出しているカルバドゥスの性器は、ジュニエヴルの言葉通り、
大柄な体に見合った逞しいものだ。
その浅黒い皮膚の上を、男のものとは思えない程に細く白い指先が滑っていく。雫の
滲み始めた先端を優しく擦られ、カルバドゥスが呻き声を上げた。確実に息を上げつつある
男の顔を上目で見やり、ジュニエヴルは声もなく笑う。
ひどく愉快そうに、あるいは酷薄に。その眼差しは、獲物を追いつめる狩人のそれによく
似ていた。
「どうだい、カルバドゥス? ボクの手淫も、そう捨てたものじゃないだろう?」
「ぬっ、く……う、うむ、そうだな……中々の、お手、前でっ……いらっ、しゃる……っ」
裏筋に爪先を這わせながらの問いにカルバドゥスは、ともすれば上擦りそうになる声を
必死に抑え付けながら答える。
背後の壁に背を預け、彼は自分の足の間にうずくまっている青年を見下ろした。こちらを
見つめるジュニエヴルの笑みには、相手を玩んで楽しんでいる色がありありと浮かんでいて、
湧き上がってくる屈辱感にぐっと奥歯を噛み締める。
ベネディクタインと同様にカルバドゥスもまた、ジュニエヴルのことを決して快く思っては
いなかった。自分達より遥かに若年の分際で、摂政という実質的な為政者の座を手中に
している男。秀麗な容姿と痩せた体躯はまるで女のようで、ジュニエヴルが摂政の任を
引き継いだ当初は、何故こんな男に頭を垂れねばならないのかと、ことあるごとに忌々しく
感じていたものである。
今でこそ、共通の目的の為にこうして手を取り合う間柄となっているが、かつて抱いた
わだかまりがそう簡単に消えるはずもない。その結びつきが情を伴わない利己的なもので
あるならば尚更だ。
だからこそ、先刻ジュニエヴルの誘いを受けた時に思ったのである。これは良い機会だと。
何しろ、いつも高みから人を見下ろして笑っているような人間が、自分に向かって足を
開くと言うのだ。男の内に潜む嗜虐心と征服欲を、これ程そそる申し出もあるまい。
どうせ誘ってきたのはジュニエヴルのほうだ、日頃苦汁を嘗めさせられている礼に思う様
泣かせてやろうと、心密かにほくそ笑んでいたのであるが。
――ぬぅぅ……こ、こんなはずでは……!
目論見とはまるで逆の立場に追いやられ、悔しさに歯噛みする。そんな心中など全て
お見通しだと言うかのように細められた目付きが、余計に腹立たしかった。
どうにかして優位に立てはしないかと手立てを探るものの、施され続ける愛撫に思考の
全ては掻き消されていく。どころか、緩慢な指の動きにもどかしさばかりが募り、恥も外聞も
捨てて浅ましく快楽をねだってしまいたいとさえ思う有様だ。
恥辱と、高まりつつある快感への抵抗からぎりぎりと歯を食いしばるカルバドゥスを、傍から
二人を眺めていたベネディクタインは嘲笑う。気に食わないと思っていた相手が醜態を晒す様を
眺めるのは、なんと胸のすくものであろうことか。
くすりと、抑えきれずに漏れてしまった声が聞こえたのか、それとも単に視線を感じたのか。
ジュニエヴルを睨み据えていたカルバドゥスが不意にこちらを向き、口元に浮かべた笑みを
見咎めて激昂する。
「き、貴様っ……何を笑っている?! ワシを侮辱するつもりか?!」
一瞬で頭に血が上り、カルバドゥスは巨躯を震わせて怒鳴った。怒りのあまり、敬語を使う
ことも失念する。
常ならば気に障る粗野な物言いも、内心の動揺を悟られぬ為の虚勢と知れば愉快な
ものだ。自身を睥睨する視線など歯牙にもかけず、ベネディクタインは鷹揚に肩を揺らす。
「いやいや、滅相もない。ただ、随分とお辛そうに見えたものでな。素直になってはいかがかと
思ったまでのこと……気に障ったのならばお詫びしよう」
「何を――ぬ、ぁ……っ!?」
図星を指され、反駁しようと張り上げた声が不自然に途切れる。敏感な場所に息を吐き
かけられて、とっさに唇を噛み締めた為だ。
慌てて顔の向きを元に戻す。床に投げ出した足の間に、上向き始めた己の性器と――
そこに唇を寄せて微笑む、恐ろしい程に美しく整った横顔が見えた。
「ダメだよカルバドゥス、よそ見なんかしちゃ……ちゃぁんと、ボクを見ててくれなきゃ」
わずかに掠れた声音で、甘えるかのようにジュニエヴルは囁く。赤々と濡れた唇から舌の先が
覗き、亀頭のくびれをそっとくすぐった。不覚にも、腰が跳ねる。
こちらの反応に気を良くしたのか、彼は艶然と笑い―― そして、綻んだ唇から零れた白い
歯を肉茎に近付け、言う。
「じゃないと……何するか分かんないよ?」
どこまでも甘いばかりの声音を前に、カルバドゥスは今度こそ言葉を失った。心の内で
くすぶっていた反抗心が、霧散していくのをはっきりと自覚する。
押し黙ったきり動かなくなったカルバドゥスをしばしの間眺めていたジュニエヴルは、
自分の優位を確信したのだろう、ややあって、にっこりと花の咲くような笑みを浮かべた。
「そうそう。人間素直が一番だよ。つまんない意地なんか張ったって、いいことなんて
なーんにもないんだからさ。ね? ベネディクタインも、そう思うだろう?」
笑顔のまま、背後に座した老人を振り返るジュニエヴルから、カルバドゥスは目を逸らす
ことができない。
それは、言外に伝えられた脅迫に対する怯えからの行動ではない。潤んだ双眸に潜む、
凄艶なまでの色香に魅せられた故のものだった。
仄赤く染まった眦と、挑発するかのように自分を見上げる熱を帯びた眼差し――
思い返した先の光景に、握り込まれたままの一物がぐっと勢い付くのが分かる。
ジュニエヴルも気が付いたのだろう。ベネディクタインと何事か談笑していたのが急に
こちらへ向き直ったと思うと、その薄い唇が静かに弧を描いた。
「ああ、ごめんねカルバドゥス。言った側から、ボクがよそ見しちゃってた」
着実に反り返りつつある剛直を愛しむように撫で、青年はちろりと唇を舐める。
「それじゃ……大人しく言うことを聞いてくれたご褒美に、そろそろイかせてあげようかな」
そして、声を発する為に軽く開いた口唇で、そのまま先端を咥え込んだ。
「ぐ……っ!?」
下肢から脳髄にかけてを雷のような衝撃が走り抜け、カルバドゥスは思わず呻く。
温かく湿った口腔が、エラの張った亀頭部分をすっぽりと包みこんでいた。上等の
別珍にも似た、柔肉の質感。それだけでも十二分に反応してしまう肉棒に、さらに
舌が絡み付いて来る。
ただでさえ並外れた大きさを誇る剛直は、頬張っているだけでもかなりの苦痛を
伴うだろう。にもかかわらず、舌は狭い口内を器用に動き回り、敏感な部位を満遍なく
舐め回す。時には包むように優しく、そうかと思えば擦り上げるように強く。緩急を
付けて与えられる刺激に、肉棒は瞬く間に硬く張りつめ天を仰いだ。
「ぬっ……ぐ、ぅっ……摂、政殿……!」
もはや漏れる呻き声を隠すこともできず、カルバドゥスはただ荒い呼吸に肩を
上下させる。
「ふっ……んぅ……気持ち、いいかい……カルバドゥス……?」
甘やかな息の音が混じる、ジュニエヴルの問いかけ。かすかな嘲りさえ孕むその
声色に、しかしカルバドゥスは反論する言葉を持たなかった。
認める他ない。これは、確かに。
わずかに頭を俯け、自身の股座に顔を埋める青年の顔をじっと見つめる。
いつも飄々とした笑みを湛え、歪んだところなどついぞ見たことのなかった秀麗な
容貌が、男の―― それも、他ならぬ自分の――肉棒を淫らに舐めしゃぶっている姿。
さすがに苦しいのか、形の良い眉がかすかに顰められており、唇の端からは唾液と
一緒にくぐもった吐息が零れ落ちる。見下ろしたその表情は、今までに組み敷いてきた
どんな女のそれよりも美しく、そして卑猥だった。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン! キルトコチュートハンパニナッチャッタ・・・
スペースどうもです。続きはまた後日に
ああ、うっかり連投してしまった……
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