台ふきんどうしよう
更新日: 2011-04-24 (日) 09:53:01
スレ立て乙です。
つい最近DVDを借りて滾ってしまいました。
難局のコックさん。
半生注意です。ぬるいエロ有。医者×コックさん。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
今日のドクタ.ーの舌は、朝食に作った白和えの味がする。
甘いな。
やっぱり甘すぎたかな。
息も継げないほどの激しさで唇を貪られながら、仁志村はもう少し甘さ控えめに作ろう、とぼんやり考えていた。
ドクタ.ーは北海道出身だから、きっと甘めの味付けが好みなのだろう。
比良さんが残した白和えもすべて平らげていたっけ。
朝食を済ませ、6人が作業の為に外に出かけてすぐ。
生理現象が伴う起き抜けの早朝ならまだしも、腹が満たされ落ち着くはずのこの時間がもっとも慌しい。
「だって、今しかないでしょ。夜じゃばれちゃうし。早朝はほら、仁志村君がいそがしいじゃない、飯の支度でさ」
どうやらドクタ.ーは「盛りの週」に入っているようで、3日連続で誘われてしまった。
……誘いに乗る自分も自分なのだが。
穏やかで賑やかな日々の中、性欲を忘れかけていたような気がする。
二人目が生まれてから、ますます“家族風味”が増した。
すっかりご無沙汰だったはずなのに、14000キロメートル離れた現在、氷に閉ざされたこの場所で、
妙にはっきりと、妻の丸みのある腰のラインや、水を含んだしっとりとした肌の質感が思い出される。
懐かしい、生臭く甘い、女性の匂い。
どちらかと言えば髭の薄い仁志村は、頬を擦る強い髭の感触に現実に引き戻された。
今密着しているのは、柔らかな女性のそれではなく、濃厚な雄の匂いを放つ鍛えられた肉体だった。
ここは南の最果て。氷はあるが水はなし。水はつくらなくてはならない貴重なモノなのだ。
身体を洗う為、満足に湯水を使えるわけもなく。
湿度が低いとは言え、リビングスペースはいつだって、8人揃えば運動部の部室のように、香ばしい。
仕事柄嗅覚の鋭い仁志村には全てが3割増で感じられる。
仁志村の小さい後頭部をがっちりと固定して、口腔内を問答無用で蹂躙している男からは、タバコと、消毒用アルコールも微かに漂う。
ああ、息が苦しい。
背筋が痺れ切って、頭がぼうっとしてきた頃、味わうようにゆっくりと唇を舐め上げて、ドクタ.ーはやっと仁志村を解放した。
息が上がっているのは仁志村だけだった。
マイナス54度の雪原の彼方へ、半裸で自転車を駆る男とは、身体の出来が違うのか。
無言で身体の向きを換えられ、窓側に押し付けられる。
首に吸い付く濡れた感触に、仁志村は小さく声を上げた。
目の前の窓の四方には、霜がびっしりとこびりついている。
強化ガラスの向こうはどこまでも青く、どこまでも白い。
遠くに、オレンジや紫の蛍光色の動く塊が見える。
仁志村は無意識にその数を数えている。1、2、3、4、5…6。
総員屋外活動中。目視確認完了。
ドクタ.ーとこんな事になってしまってることが誰かにばれたら、ちょっと面倒だなと思う。
隊.長だったら、毎日の献立にラーメンを強要されるかも。
主.任にはサボタージュの片棒を担がされるかもしれない。
凡には、夜食の追加か。比良さんは見て見ぬ振りをしてくれそうだ。
モトさんは……軽蔑した目でみるのだろうか。
神経質そうな大きな目が険しく歪む様を想像して、少し落ち込んだ。
ふいに背中へ、硬い感触が強くこすり付けられ、体温が一気に上昇するような錯覚に陥る。
同性に欲情されている、とはっきり意識することにまだ慣れない。
いや、慣れるべきではないような。
ドクタ.ーの乾いた手が、いつのまにか下着の中に侵入し、仁志村自身をつかみ出した。
直接擦れて痛みが走る。
刺激が強すぎる。
辛くて身を捩ると、耳元でドクタ.ーが小さく笑った。
「痛い?じゃ、濡らしてみよっか」
仁志村自身の匂いが付いた大きな手で口を覆われる。
舐めろ、と言う事か。
至近距離でこちらの顔をのぞきこんでいる。
医者ってサディストだな。
仁志村は目を閉じて、必死に舌を使った。
顔中が自分の唾液でべたべたになって、情けない気分になったのもつかの間。
濡れたドクタ.ーの手が仁志村を扱き始めて、恥ずかしいほど、上ずった声を上げてしまった。
「声出せばいいよ。誰もいないし、聞かせてよ」
唇をかみ締めた仁志村の耳元でドクタ.ーが囁く。
その吐息が下腹部に響いて、仁志村は震えた。
ドクタ.ーはすごく上手い。
密かに自分の左手が一番だと思っていたので、正直驚いた。
どんどん追い上げられて、なんだかもう、どうでもよくなってくる。
滲む窓の外。
青い空、白い大地。
そして。
「あ」
「ん?」
潤んだ視界に動く蛍光点が5つしかない。
2回数えたが、やはり一人いない。
「一人足りない、ちゅ、中止…」
「仁志村君、いまやめてどうするの、これ。仕舞えないよ」
「ちょ、」
「ほら、早く。もういけるでしょ」
「ん、あ…」
頑健な身体に背後から拘束されたまま、容赦なく、煽られる。
ああ、また今日もドクタ.ーに連れて行かれてしまう。
「あ、あ」
ドクタ.ーの肩に反らした後頭部を擦り付けて、飲み込まれそうな快楽に耐える。
「仁志村君」
低い声で我に返る。
余韻に浸っている場合ではなかった。
どうやら最年少メンバーの新やんがドクタ.ーを探しているようだ。
声が近づいている。この厨房に。
後始末もそこそこに、慌てて身支度をした。
ドクタ.ーが台ふきんで手を拭っている所にとうとう新やんが現れた。
オレンジ色の防寒具のまま、顔を上気させている。
「あ、いた。 あれ、仁志村さん、どうしたんですか。顔すげー赤い」
「蒸気に噴かれたんだって。軽いやけどだな。ちょっと外でてれば落ち着くよ」
「ダイジョブすか」
強い目に直視されて、仁志村はあわてて首を縦に振った。
「あ、うん。大丈夫」
「それより新やんどうした、また凍傷か」
眉間に皺を寄せながら眼鏡をかけるドクタ.ーに、
ここちょっと切っちゃって、と新やんは袖を窮屈そうに捲り上げる。
「あーあ、こんなにざっくりやっちゃって。はい、処置室直行。
じゃ、またあとでね、仁志村君。午後の造水の時間終了したら、こっち来てね様子見るから」
新やんの背中を押しながら、振り返って、ドクタ.ーはカッと目を見開いた。
“次、オレの番ね”
無声で唇が動き、そのままドアからフレームアウト。
そういえば、ドクタ.ーのアレ、白衣で隠せたのだろうか。
ドクタ.ーが手を拭った台ふきんを睨みながら、ぼんやりそんな事を考えていると、
二人が消えたドアからひょこ、と新やんが顔をのぞかせて、仁志村の度肝を抜いた。
「仁志村さん、今日の昼、何ですか」
「えっ、あー…おにぎりと豚汁。納豆入った卵焼き付き」
「今日の当たりはなんすか」
「今日もいくらだよ」
「っしゃ!それ、今日は俺に当ててもらえますよね?」
「え」
意志の強そうな整った顔がにやりと歪む。
「口止め料」
………見られてた。
「匂いで分かりますよ。それにその、今の仁志村さんの顔。エロすぎます」
ウインクして見せ、新やんはさわやかに厨房を出て行った。
再び新やんが消えたドアを呆然と眺めながら、仁志村は口をぱくぱくさせるしかなかった。
よりによって、新やんにおにぎりの八百長をさせられるとは。
数日前に遠距離恋愛に破れ身も世もなく泣いていた若者は、あっという間に逞しく成長してしまったようだった。
数時間後。
隊員が黙々と豚汁を啜り、せわしなくおにぎりを口に運ぶダイニングでの光景。
新やんに当たるはずのいくら入りおにぎりはなぜかドクタ.ーに渡り、新やんは不機嫌そうに納豆入りの卵焼きを掻っ込んでいた。
ドクタ.ーと新やんの間に一体何があったのか。
知らぬが仏、だな。
仁志村は考えないように、そっと目を伏せ、梅入りのおにぎりを頬張った。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
“オレの番”では仁志村、なかされるんだろうなぁ。。フフフ。
貴重なスペースありがとうございました。
- aa -- 仁志村? 2011-03-25 (金) 17:18:53
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