Top/6-477

究明秒等24痔(弟×モジャ)

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  究明秒等24痔の弟×モジャ
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  急に萌え波が来ましたよ!
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ムラムラ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

一段飛ばしで長い階段を跳ねていく。
階段、踊り場、階段、踊り場、ぐるぐる何度も同じ景色。
「備/蓄/倉/庫…」
目的地はここだ。左手にひっかけたビニール袋がガシャガシャ言う。
「オジャマシマース」
周りに人目が無いのを確かめて、こっそりドアを開けた。
あの人がここで休憩してるのを知ってから、時々、俺もこっそりお邪魔させてもらってる。
最初はちょっとウザられてたけど、なんだかんだ言って可愛がってくれる。
たまに子ども扱いされるのが、腹立つっちゃあ腹立つんだけど。
明かりをつけずに、迷いなく奥の方へ進む。
倉庫の中は薄暗くって埃っぽい。くしゃみが出そうになるのを耐えた。
棚の向こうの汚い床に足が二本のびている。
「桜さーん?」
声をかけたのに反応がない。あれ、おかしいな。思いながら足を進める。
…あ。寝てら。壁によっかかって足投げ出して、口半開きで寝てる。
「まぬけ面~…」
ここはひとつ、数矢くんが起こしてあげましょう。
ビニール袋からペットボトルを取り出した。貴重な貴重なミネラルウォーター。
少しぬるいけど、いたずらする分には支障ない。ペットボトルを、ぴた、と頬っぺたにくっつけた。
「…っうううわぁあああ!?」
飛び上がって、目、覚ました。すっごい挙動不審にきょろきょろしてしばらく固まってたけど、
俺の顔と手に持ったペットボトルで、全部わかったらしい。
あっと言う間に口がへの字になる。それ見てげらげら笑ってたら怒られた。
「あのねえ数矢くん」
「うん何?」
「普通に起こしてちょーだいね」
うん、ゴメン、ってまだ笑いながらビニール袋差し出したら、物凄い勢いでぶん取られた。
こっちに背中向けてガサガサ漁ってる。
「ゴメンって」
「いいよー、もう」
って、あんたの背中は全然いいって言ってないんですけど。
なんだか拗ねた犬みたいだった。

まあ、なんだかんだ言っても桜さんは俺と違って大人なので。
しばらくしたら機嫌も直った。
「桃缶。なんかちょっと贅沢した気分だなあ」
今日届いた病院関係者宛の救/援/物/資に、桃缶が混ざってた。
今までは焼き鳥とか混ぜご飯とか、そういうのばっかりだったから、ちょっと珍しい。
子縞先生が果物を食べるのは久しぶりと喜んでた。
「ちーちゃい頃にさ、風邪ひいたら食べさせてもらったよなあ」
遠い目して桜さんが言った。桃のにおいがそこらじゅうに充満してる。
「あ、わかるわかるわかる!うちの母さんもよく…」
言いかけて、止めてしまった。
母さん。忘れてたわけじゃないけど思い出す。ナントカ症候群…とかで、大変だった。
今、どうしてるんだろう。
「…あれ。お母さんが心配になっちゃったか」
「……」
「だーいじょぶだって。経過良好ですって連絡届いてるし、
 向こうの主治医と振動先生でちゃんと連携できてっから」
「…うん」
左手でぐしゃぐしゃと頭を撫でられた。
されるがまま。だってちょっと気持ちイイ。
「数矢くんはー、家族思いのいい子いい子でぇ~す」
「ちょっ、痛っ!痛ぇって!」
放っといたらエスカレートしてきた。
ぐりぐり強く撫でられて、ほんとに痛い。
撫でてる手を掴んで引っ剥がした。
「あ、ごめんごめん」
へへへと桜さんが笑った。
あれ。…カワイイ?犬みたいで、なんか。
「ん?数矢くん?」
桜さんはきょとんとしてる。
手首掴んだまま固まってしまった。
あ、ヤバ、どうしたよ俺。何か変な衝動、来ちゃった。

「どしたの」
ちょっと困った風に桜さんが笑った。
「イヤなんつーかムラムラしちゃっ…て…」
あ。言っちゃった言っちゃった。別に言う必要ないのに。
「はーあ?」
やっぱりというかなんというか、桜さんは怪訝そうな声を出す。
それからうーんと考え込んで、頷く。
「あーまあその、人間の本能としてね、疲れてるときはそうなっちゃうっていうよ」
「そうなんスか」
「そ」
だから手、離してくれない?なんて声が聞こえたけど無視した。
このムラムラはたぶん疲れてるから、ってだけじゃない。
「でもなんか桜さんといると余計ムラムラするっつーか」
「はーあ?」
あ、二度目。
だよね。なんか俺わけわかんないことばっか言ってるし。
ほんとごめんなさい。
「桜さんは?」
「え」
「疲れてるっしょ。ムラムラしてんの?」
ああなんか口が勝手に動いてる。何言ってんの俺。
「…怒るよ仕舞いにゃ」
気がついたら、桜さんを壁に押し付けていたりして。
俺、一体、どうなっちゃうの。

「ちょっと冗談やめ…ってどこ触ってんだよッ!!」
「どこって、ここ」
ズボン越しに桜さんのナニ撫でる。
あ、勃ってる。ついでに俺のも勃ってる。
ええどうしたの俺。何しちゃってんの。
「ちょ、バカ、な、撫でんなって…ッ、ぅあ」
「やっぱムラムラしてんだ」
ムニって揉んでみたら、ちょっと良さそうな呻き声。
カワイイ。
「桜さん」
「…ッな、に」
「すき」
だからいいっしょ、と耳元に吹き込んだ。桜さんの目があちこち泳ぐ。
絆されちゃってよ、ねえ。
桜さんは力なく俯いてしまった。
もうキスしちゃえ、と俺の唇を近づける…ふと、桜さんが勢いよく顔を上げた。
俺の唇に、頭突きがモロに当たる。
「ッぶあ!!」
なんなんだ。頭突きするほどいやなのか。
痛みにぐらぐらしていたら、耳に入ってくる音がある。
サイレン。救急車のサイレンだ。
とろんとしてた桜さんの目が見る見る冴えていく。
自分だって頭痛いだろうに、あっと言う間に看/護/師の顔に戻ってく。
そうして、頭突きのダメージにふらふらしてる俺を突き飛ばした。
「ひ、ひゃくらひゃん…」
「ごめん続きはまた今度!」
って早口で言って、桜さんは備/蓄/倉/庫を飛び出した。
走っていく。患者の命を救う為に。
…いや、っつーか。
「続きって、ナニ?」
俺の呟きは、むなしく備/蓄/倉/庫に響いただけだった。

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 続いちゃうよ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP