隠し剣 鬼の爪 主演男優×助演男優
更新日: 2011-05-02 (月) 12:46:40
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| ヌホンマカデミー賞『カクツケソ オニノシメ』ネタ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 主/演/男/優×助/演/男/優
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 間違いだらけでも気にシナイ!!
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「動きませんね・・・どうしよう」
雪に埋もれ、空回りを繰り返すタイヤを見て英隆はため息をついた。
あたりには冷たい空気が立ち込めているというのに、長い間車の背を
押していたため額にはうっすらと汗が浮いている。
ふと横を見ると、ついさっきまで自分の隣で車を押していた男が消えていた。
「那賀世さん?」
ひょいと死角になっている車の陰を覗くと、遠くの方をじっと見ながら
煙草を吸っている那賀世がいた。
英隆の声に反応したのか、那賀世は振り向いてにっと笑う。
「雪綺麗だね」
立ち往生しているという現状にも関わらず、那賀世はのん気に景色を楽しんで
いるようだった。その笑顔を見て胸に積もっていた焦りがすとんと落ちる。
那賀世の横に並び、彼が見ていた方向に目を向けてみた。
「足跡つけたくなりますよね」
「えっ!意外と過激な・・・もしかして、やんちゃな人?」
怖いなあと那賀世が呟くのを聞いて、英隆は声を立てて笑う。
続けて「俺は綺麗なまま残しておきたいけど」と言うので
意外とロマンチックな人なんですね、と返した。
「寒いの大丈夫?」
白い息と紫煙を同時に吐き出しながら、那賀世が問う。妙な光景だった。
「大丈夫ですよ。慣れてますから」
「でも、汗かいたでしょう」
言葉と同時に、那賀世は汗のせいでこめかみに張り付いた英隆の髪をすく。
跳ねるように鼓動が早まったのを感じた。
いい年をした男が、同じくいい年の男にする行為としては、あまりに不自然
すぎないだろうか。冗談かもしれないし、自然とやってしまったのかもしれない。
とにかく今自分は「何してるんですか」と笑ってこの手から逃れなければ。
しかし英隆は肩をすくめたまま動けないでいた。
自分の髪にふれているのは、那賀世なのだ。
そのことが英隆から理性を奪ってしまう。
「これ、ストパー?」
髪のことを言っているのだろう。小さく頷いた。
「似合ってる」
「ありがとうございます」
頬が熱くなる。まともに顔が見られなくて、俯いた。
「俺のこと好き?」
淡々と、まるで会話の流れでそうなったかのように、那賀世はとんでもない
言葉をさらっと口にする。
「へっ!?」
「よく俺のこと見てるよね。あれ、期待しちゃってるんだけど、違う?」
「いや、あの・・・」
二の句が次げず英隆は視線をさ迷わせた。今は一体どういう状況なのだろう。
期待ってどういうことだ?
混乱しているうちに弄ばれていた髪は解放され、今度は手を握られた。
「指細いなあ」
「そ・・・そうですか」
「冷えちゃってるね」
「そう、ですね」
ただ頷くことしかできない。那賀世の手が自分のそれに重なっている。
節くれだった男らしい手だった。
(手まで格好いいんだ・・・)
ぼんやりとそんなことを考えた。初めて会ったときから彼の印象は
「格好いい人」だった。容姿や性格に突出した魅力があるというよりも
彼を構成する全ての要素のバランスがとても良いのだと感じた。
彼の纏う雰囲気が格好いいのだ。
そして、それに自分がひどく惹かれていることも、出会ってから間も無く
自覚した。好きかと問われれば、答えは「はい」だ。
そう、「はい」なのだ。
急に視界が開けたような感覚に襲われる。
自分は何を躊躇しているのだろう。言ってしまえばいい。良い機会じゃないか。
だって、ずっと、好きだったんだから。
「好きです」
意外にも、想いするりと声に乗った。
那賀世を見る。彼は煙草を消し、笑って言った。
「よかった。俺も好きなんだ」
ああ、告白まで格好いいなんて、なんて人だろう。
英隆は前方に広がる雪景色を眺め、眩しそうに目を細める。
足跡をつけるにはもったいない景色だ。
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