ドS先輩×おばか後輩
更新日: 2011-04-24 (日) 16:21:28
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )VV杯で某選手の素敵凶悪スマイルを見たから、 今日はドS記念日。オリジナルドS攻め×おばか受け
「おーい!ちょっといいかー?」
ボールを体育倉庫に片付けると、遠くから先輩が俺のを呼んだ。俺はすぐにダッシュで先輩のとこに走ってった。
「お疲れ様っス!」
「ああ、お疲れ。」
先輩はもう着替えて帰るだけって格好だ。
先輩は背が高くて、シュッとした雰囲気の人でカッコイイ。
一応焼けてはいるけど、ユニフォームやジャージを着てないとサッカー部ってわかんないような人だ。
なんていうか、爽やかな感じで、スゲーデキる感じで、体育会系らしくない優等生って印象がある。
ただサッカーはめちゃくちゃ上手いし、頭もすっげーいいし、それにめっちゃ優しいからから、
俺は先輩をマジで尊敬してる。
「お前明日なんか予定あるか?」
「えっと…週末はグラウンド整備で練習ないんスよね?それなら別に何にもないと思いますけど…」
「じゃあ明日付き合ってくれないか?奢るからさ。」
先輩はいつも通りの爽やかスマイルで言った。
俺は先輩のこのスマイルに弱いから、断れるわけない。
「わかりました!じゃあ場所とか時間とか教えてくださいっ!」
俺がそう答えると、先輩はらしくなくニヤッと笑った気がした。
まあそれは一瞬で、俺は気のせいかなって思った。
「ありがとな。詳しくはまたメールするよ。じゃあ、明日よろしく。」
先輩はそう俺の肩を叩いた。
先輩はまたニヤッて笑った気がしたけど、俺はやっぱり全然気にしなかった。
俺はてっきりなんか服とか靴とかの買い物に付き合うのかなって思ってた。
奢ってもらうのも、マックとかミスドとか、そーゆーとこかと思ってた。
けど呼び出されたのはもう夜で、集合場所の駅前に来た先輩は買い物なんてしないで、
真っ直ぐ裏路地の方に俺を連れてった。
先輩はいつもはかけないような眼鏡をかけていて、ドラマの中のタレントが
着てるみたいな服を着ていて全然イメージが違う。
連れてかれた店も、ドリンクだけでマックのセットがいくつも買えそうな値段の、
明らか大人向けの店で、俺は全然場違いってオーラ出まくりだった。
暗い店の中、先輩は慣れた感じで隅っこのテーブルに座って、俺も慌てて先輩と
同じテーブルに座る。
で、とりあえずコーラを頼むと、先輩は
「あれ、酒じゃなくていいの?」
と笑った。
俺は頭がくらくらするくらい首を縦に振る。
そしたらまた先輩は笑っていくつか注文を済ますと俺を真っ直ぐ見た。
「腹減ったろ?適当に頼んだから、ガッツリ食べていいよ。」
「えっ…あ、はいっ……つゆーか先輩、えと、その…」
「?ああ、眼鏡か?いつもはコンタクトなんだよ。邪魔だろ?練習とかじゃ。
けど本当はドライアイ気味だし、休みは眼鏡してるんだよ。」
「そ、そーじゃなくて……こ、この店とかっ…あの……」
「気にするなよ、奢るって言ったろ。」
「ち、ちが…!な、なんでその、俺達こんな店来て…せ、生活指導とかっ、バレたら…!」
「大丈夫だよ。ジャンクフード屋じゃ部活の連中に会うかもしれないし、安めの
店なら先生達もいるけど、ここじゃ見かけたことないから。」
先輩の口から出る言葉はいちいち俺の頭をくらくらさせる。
なんか違う。
いつもの先輩じゃない。
優しい、爽やか、優等生。
そんなイメージは全然なくて、今の先輩は静かだけどどことなく凄味がある。
「それにさ。」
気付くと先輩は身を乗り出して、ちょっとこっちに近付いていた。
「やっと二人になれたのに、邪魔されたくないし。こういう所ならお前も逃げられないだろ?」
逃げる?俺が?先輩が何いってるかわからない。
てか本当に先輩はどうしちゃったんだ。
俺はなんか先輩が怒るようなことしたんだろうか?
先輩は嬉しそうにニコニコするだけだ。
「なあ、お前俺好きだよな?」
先輩の言葉に俺は一回だけ大きく頷いた。
「そうだよな。俺、最初それがめっちゃウザかったんだ。」
ウザい。その一言はザックリ俺の胸を抉った。
なんで先輩はそんなこと言うんだろう。
だって先輩はスッゴク優しくて、本当、笑顔とかマジでキラキラしてて。
それが俺ホント尊敬してて、ホントホント大好きで。それなのにウザいだなんて。
ヤバい、俺泣きそうだ。
「そういうアホみたいに真に受けるとこも、大っ嫌いだった。イライラするんだよ。
犬みたいに馬鹿面してさ。まとわりついてくるの。今までの人生で無かったくらい
最悪だった。」
眼ぇいたい。鼻水出そう。涙が抑えきれない。かっこわりいな、俺。
もう先輩の言葉聞きたくない。
先輩の顔見れない。
「だからさ、決めたんだよ。俺。お前のことちゃんと躾直してやるって。」
え?
聞き慣れない言葉に真顔で先輩を見返した。
先輩は凄く楽しそうにこっちを見てる。
今確か、先輩はしつけなおすって言った。
それってどういう意味なんだ?
「俺の言うことなんでも聞くように、ちゃんと立場を弁えられるように。徹底的に
教え込んでやる。一生逆らえないようにしてやるよ。」
頭真っ白になって、ボケッとしてる間にきれいな女の人がドリンクを持ってきてくれた。
先輩はそれを愛想よく受け取ってる。
「ホテルはとってある。道具も薬も用意してあるし、日曜は休みだ。たっぷり
仕込んでやるよ。」
そう先輩が言い終わる前に口に冷たいものが押し当てられた。
見たらキンキンに冷えたグラスが唇にグッて押しつけられてる。
中に入ってるのはコーラのはずなのに、それからはちょっとツンとした匂いがした。
「注文変えたんだ。キューバリバーだよ。」
先輩はやっぱりニコニコ楽しそうで。
「飲めよ。」
もう俺は体がすくんで動けなかった。
けど先輩に逆らっちゃいけない気がして、グラスを受け取るとちょっとだけ中身を飲んだ。
「そう、イイコだ。」
甘い筈のコーラは、ちょっとだけ苦かった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )名も知らぬ鬼畜スマイルの選手からの妄想ですた。鬼畜モエー
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