壁
更新日: 2011-04-24 (日) 16:18:57
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「かったり~んだよ、毎日毎日・・・」
そんなことをボヤきながら、俺は人工太陽塔のてっぺんに座っている。
ここ最近、俺は時々教習所を抜け出して、ここでボーっとしていることがよくある。大抵、後で親父か教官に見つかって大目玉をくらうのがおちだ。
「零」
「・・・あんたか」
声の主は分かっているので、俺は振り返らず、溜息をつきながら返事をした。
「常習だな、また抜け出してきたんだろ、全く・・・もう強くなりたくないのか」
「あんたに何が分かる。大体あの時、俺が来なかったら、あんたらは親父もろとも死んでたんだぞ。俺はもう充分強いんだ」
「親を超えたいとは思わないのか」
「何・・・?」
「獅子兄さんが言ってたぞ。あの後、七兄さんの過去の戦いのことを色々君に聞かれた、ってさ。頑張るって言いながら、ちょっと複雑そうだったらしいけど」
「・・・俺、もういいんだ」
「零・・・?」
「あの人の話を聞いて思ったんだ。これから先、どれだけ鍛えても、親父は越えられないって。第一、国の掟を破った俺に、もう誰も期待なんかかけちゃくれねえんだ。親父の顔に泥を塗った親不孝者の若造に・・・」
「本当にそう思うか」
「七兄さん・・・」
いつの間にか、目の前に親父がいた。
「何故諦める必要があるんだ。あれだけの怪獣の群れをたった1人で片付けたお前が・・・」
「俺だって、本当は諦めたくなかったよ。『罪人あがりで親の七光り』とか言われてる俺を見て、親父がどんだけ辛いかぐらい分かる。でも・・・」
「俺がお前にとって越えられない壁なら、その男の血が自分にも流れていると考えろ。それに、俺や太朗や∞にしろ、最初はお前と同じ、新米連中の1人だったんだ。・・・分かるだろう、お前にも可能性はあるんだ」
「・・・親父、俺、教官に謝ってくる。目が覚めたよ。絶対に親父より強くなってやるんだ」
「それでこそ俺の子だ、行ってこい」
親父、待っててくれよ。
もう二度と、辛い思いさせないようにしてやるから。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
DVDを手に入れてから抱擁シーンリピが止まりませんどうしてくれる
グダグダの上に当て字使い過ぎですが後悔はしていない
お目汚し失礼致しました
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