ねな/いこだ/れだ
更新日: 2011-04-24 (日) 16:57:13
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| 俳聖×鬼弟子ダヨ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| デモ蕎麦ニミエナクモナイヨ
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ヌルヌルジャナカッタドキドキシテキタ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「ではごゆっくり」
夕餉の膳を下げ寝床を整えた女が頭を下げ、戸が閉められる。
「どうも」と返してそれを見送った部屋の客は、くたびれた初老の男と妙に威圧感のある若い男の二人連れ――陸奥を旅する『俳聖』松.尾芭.蕉とその弟子曽.良である。
「安宿の割に食事はそこそこでしたね」
「うん美味しかったー!ちょっと量は物足りないけど……」
おかずのいくつかを曽.良に奪われた芭.蕉は恨めしげに言い添えたが、弟子は意にも介さず窓の外へ目を向けている。
「見てください芭.蕉さん、今夜は満月ですよ」
「いつもながら鮮やかなスルースキル!」
だがそんなのは日常茶飯事というものだ。
追求は早々に諦めて、芭.蕉も弟子が開け放った障子戸の外を見上げた。
風呂は既に済ませてある。少々早いが休んで旅の疲れを癒そうか、それとももうしばらく望月を楽しもうか。
腹のくちた師弟に、珍しくまったりと穏やかな空気が訪れていた。
そのとき。
「……あれ、おまえさまおよしになって」
隣室から。
「いやですよ、こんな壁の薄そうな部屋で……あ、駄目ですったら」
なにやら悩ましげな女性の声が。
「いいじゃねえか、こんな旅先の宿だからこそだろ」
「あっそんな……」
あとは続くは声と物音は……推して知るべし。
「…………」
「随分安普請のようですね」
表情ひとつ変えず壁の薄さを指摘する弟子に対し、師の方はホゲゲーン!と口をあけっぴろげて壁の方を見たまま固まってしまっている。
やがて弟子のあからさまなため息で我に返ると、芭.蕉は赤い顔でオロオロ意味も無く左右を見回したり、両手を上げ下げした挙句、例のぐったりした人形を抱きしめてすわと立ち上がった。
「ね、寝よう!もう寝よう!いやー今日も良く歩いたよね!うん!松尾疲労困憊!曽良君も もう休みなさい、ね!」
言うなり「おやすみっ!」と延べられた布団の一方に飛び込む。
あまりにも分かりやすく動揺されて、もはやからかうのもツッコむのも面倒くさくなった冷静な弟子は、再びため息を零すと行灯の火を消した。
「……そらくんもう寝た?」
床に就いてから暫く経った頃、隣の布団から恐る恐る声がかけられた。
人の房事を盗み聞きする趣味も無いのでさっさと寝てしまうつもりだったのに、芭.蕉がやたら居心地悪げにしているものだから、いつ蹴飛ばしてやろうかと思っているうちに眠りそびれたのだ。
「てか寝てたら返事しないじゃん……もう、松尾のドジッコ!」
不愉快なセルフ突っ込みに曽.良は目を開ける。と言っても背を向ける格好で寝ていたので芭.蕉には気づかれない。
「……返事が無いってことは寝てるんだよね?」
芭.蕉はさらに念を押してくる。
「寝てるんだよね?念のためにもっかい聞くけど寝てるよね?」
身じろぐ気配と衣擦れの音。半ば予想していたとはいえ、曽.良は内心でため息をつくことを禁じえなかった。――隣から聞こえる息遣いが荒くなっていく。隣と言っても隣室ではない、隣の布団にいる師匠の、だ。
「起きて…たら…許さんぞこの、鬼畜弟子、めー……」
そこまで言うなら鬼畜らしく振舞ってやるのが礼儀だろうか。曽.良は躊躇い無く上体を起こした。
「……何してるんですか芭.蕉さん」
「ギャヒン!起きてたよこの狸弟子!」
「あれだけ熱心に呼びかけられたら誰だって起きます。安眠妨害で訴えますよ……で、何してるんですか」
「うわあ改めて聞いてきたよ!もう勘付いてるくせにっていうか確信してあえて聞いてるよこの人!松尾ば傷心…」
灯りは落としたが雨戸までは閉めていなかった。障子越しの望月の明かりで室内はぼんやりと蒼く浮き上がって見えた。
芭.蕉は布団に包まったままなので、身体を起こした曽.良が自然見下す格好になる。弟子の冷ややかな視線に見下ろされながら師匠は進退窮まっていた。
乱れた呼吸は隠しようも無く、ぬめりけを帯びた手を寝間着や宿の布団で拭くわけにもいかない。せめて手拭いを用意してから事に及ぶべきであったと悔やんでも後の祭り。
「……色気の無い道中でしたから分からなくもないですが……弟子の前でというのは如何なものかと思いますよ。それとも見られるかもしれないと言うスリルがたまらない
わけですか」
「人を特殊な嗜好みたいに言わないでよ!だから寝てるのって何度も確認したじゃないかチクショー!」
「壁薄いんですから静かにしてください」
「ボンゴレビアンコッ!!」
横たわる芭.蕉の肩口に手刀がめりこんだ。
「まったく仕方が無いですね」
掛布を片手でどける。立ち上がる距離でもないので四つん這いで隣の布団に向かうと、何事かと硬直する師に構わずそのまま布団を剥いだ。
「ふもがーーー!!」
奇声を上げる事は予想済みなので、一瞬早く口に小汚い綿袋(マーフィー君ともいう)を詰め込んでおいた。
「静かにしろと言ったでしょう…」
「ふがっふぁふぃふんぼっ」
「何って、何をしてるのかは芭.蕉さんがご存知でしょう」
隣人のあられもない声に年甲斐も無く煽られて、ナニに及んでいたのは芭.蕉自身だ。
曽.良の視線の下で芭.蕉の寝間着の裾は開かれ、萎えかけた一物が本人の右手に収まっている。要するに、なんの言い逃れも出来ない状況だった。
芭.蕉の羞恥心は一般人とは異なる基準で働いている節があるのだが、さすがにこれは普通に恥ずかしいらしく、赤面を通り越して青ざめながらモゴモゴと口を動かすばかりで声も無い。開閉の途中で綿袋(マーフィー君ともいう)が転げ落ちた。
「芭.蕉さん」
「…………は、はいっ」
「声を立てたらちょん切りますよ」
「ヒギャッ」
曽.良は自分の布団の下から大鋏を掴み出すと芭.蕉の枕元に突き立てる。
竦み上がった芭.蕉が両手で口を押さえて何度も頷くのを確認し、おもむろに曽.良は身を屈めた。
「――宿の布団を汚すわけにもいきませんから」
「そ、そらくん……」
顔の真横にある鋏を気にしつつ、必死に声を潜めて呼びかける。我が身に何が起きているのか分からない……いや、起きている事は分かるがどうしてそうなっているのかが理解出来ない。
片手で口元を押さえ、反対の腕で身体を支えて顔を上げる。
目に入るのは大きく左右に割り広げられた寝間着の裾。だらしなく開いた自分の膝。
その間に恐るべき弟子が身を屈め、卑猥な水音を立てている――いやこの際はっきり言ってしまおう、曽.良君が、あの恐ろしい曽.良君が、松尾.芭.蕉の一物を舐めしゃぶっている――うわあ自分で言ってて恐ろしい。ありえない。
しかし戦慄し混乱する理性を他所に身体の方は正直だ。自分で慰めていた時とは比べようも無いほど自身は昂ぶり、張り詰めている。熱く滑らかな口腔の感触が堪らない。
そしてなにより、月明かりに浮かぶ曽.良の端正な面立ちや動きに合わせて揺れる黒髪が芭.蕉を興奮させた。日頃虐待の限りを尽くすあの鉄面皮が、自分の下腹部に伏せられ奉仕に励んでいる……その視覚的衝撃は大きかった。
「ひっ、そらくん…!やばいってこれ…あ、あ…ふ…っ」
黙っていろと言う代わりなのか、一度強く吸われて息が詰まる。腰から背中にかけてびりびりと強い快楽が突き上げ、両足の筋肉は痙攣しそうだ。
「あ…っあ、も、だめ……っ」
出してしまう。
顔を押しのけようと手を伸ばすが、曽.良が先端にかすかに歯を立てるほうが早かった。瞬間、抗いようの無い衝撃が脳天まで駆け抜けた。
「―――っ!!」
仰け反り、きつく目を瞑って遂情する。
その間も曽.良は容赦なく吸いながら擦り上げることを止めなかった。
「……ひっ…あ、あう……」
長い絶頂に耐え切れず喉が震える段になって、仕上げとばかりに唇で扱きながらようやく解放された。
「はあっ」
芭.蕉は大きく息をつきながら布団にひっくり返った。濡れた股間が空気に触れてすうすうするのが落ち着かない。
(ひー…最後の一滴まで搾り取られた……どこでこんなん覚えたの)
よろよろと身体を起こすと、予想外に床上手だった弟子が口の中のものを飲み下すところだった。
「ホババアーッ!ちょっなにしてんの!」
「うるさいですよ」
「ゴルゴンゾーラッ」
手が汚れているからか、今度は蹴りが来た。
「その辺に吐き出すわけにも行かないでしょう……芭.蕉さん片手無事なんですから、荷物から手拭い取って下さい」
「はい……」
左手でなんとか手拭いを探し出して、つい真っ先に自分の右手を拭こうとしたら顔が変形するほど蹴られた。驚くほどいつもどおりの鬼弟子だ。
鬼弟子は汚れた口元と両手を拭き清めると、手拭いを畳み直して芭.蕉の右手もきれいに拭ってくれた。
「あ、ありがとう」
「いいえ」
汚れた部分が内側になるようにもう一度畳み直し、芭.蕉の荷物に戻す。
「明日どこか人気の無いところで洗うんですよ」
「私が洗うんだ……」
「当たり前じゃないですか」
言い捨てて曽.良は来た時と同じく膝をついたまま自分の布団に戻ろうとする。
「それじゃ…」
「そっ曽.良君!」
このまま眠って、明日には無かったことにされる。
そんな気がして思わず言葉を遮ってしまった。だが、なんと続けたら良いのか分からない。
どうしてこんなことをしたの?慣れてるの?他の人にもするの?君は私とこんなことをして平気なの?――どれも声にならない。
言いたいことが多すぎて口篭る芭.蕉に、仕方ないなと言いたげな表情で曽.良が代わりに口を開く。
「多少スッキリしましたか」
「うぇっ?」
「男二人。いくら芭.蕉さんが枯れかけの老いぼれだといっても、長い貧乏旅行ならこういう状況も有り得るだろうと思っていました。予想の範囲内だったというだけです」
「つまり私が欲求不満になったときは自分が……って?」
「もしくはちょんぎるか」
「五分の確率でちょんぎられてたの!?やめて!この歳で人生の再スタート切らせないで!」
「満足していただけたようで良かったです」
「またもスルー!?」
ショックを受けつつ、ふと曽.良の言葉が気になった。
その言い方だとまるで。
「足りないって言ったら……もっとしてくれるの…?」
ギロリと睨まれて思わず喉から変な音が出た。
しかし曽.良は殴る事も否定する事もしない。
恐る恐る、ゆっくりと手を伸ばす。頬に届いても、手は払い除けられなかった。若い肌の感触が吸い付くようだ。
正直に言えば、まだ足りない。
一方的に施されるのではなく、自分も彼に触れたい。もっと。出来るものならば普段見たり触れたり出来ない部分まで。
半ば無意識に手が動く。艶やかな黒髪を掠め、首筋を撫で下ろし、寝間着の襟に指をかけ――
「やっぱいかーーーーん!」
どーんと両手を突っ張る。バランスを崩された曽.良が布団の上に尻餅をつく格好
になったが芭.蕉にはもはや目に入っていなかった。
(曽.良くんは私の弟子だ)
それも、苦難が待つと分かっている長旅に唯一人同行してくれるような優しい
(ところもたまにはあるはずの)弟子だ。
うっかり勢いで手をつけたとあっては松尾.芭.蕉、末代までの恥!
「ちょっと頭冷やしてくる!曽.良君先に休んでて!おやすみ!」
一息で捲くし立てると、そのまま部屋を飛び出した。
目を瞑ったまま走り出したので、敷居の所でしこたま足の小指をぶつけてしまった。あまりの
痛みに「これ絶対折れてる!」と思いつつ我慢して悲鳴も上げずに駆け続けた。
気付けば屋外にいた。
まろび出た先で待っていたのは、大きな満月。
お世辞にも手入れの良いとは言いがたい庭で、芭.蕉は肩で息をしつつ丸い月を見上げた。
「これでよかったんだよねお月様……」
酷い仕打ちをされる事が多くとも、自分は曽.良のことが好きで、大事なのだ。
「軽はずみな事は出来ない……したくないよ……」
足の指は折れていなかった。
一方部屋に一人残された弟子は、薄闇の中で舌打ちをひとつ。
「……ちっ、ヘタレジジイが……」
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 鬼畜受ッテムズカシイネ
| | | | ピッ (・∀・ )
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| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
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分割失敗スマソ…
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