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銀盤生モノ 後編

36-40の後編を投下させて頂きたく、携帯から失礼します。
生モノ銀盤某選手2人の2009年エピを、画像や動画を元に捏造。
生モノなので名前は完全に伏せてあります。
銀行からのニワカ故、細かい箇所はご容赦を。
溜まりに溜まった萌えの発散で、801未満です。orz

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「たまたま当たっただけで…」
「ふぅん、君は舌をいつも出しっぱなしなのかい?まるで犬だな、次のEXは猫じゃなくて犬にしたらいいよ」
なけなしの僕の言い訳は、思い出したくない過去を擬えた皮肉で、スッパリと切り落とされた。
僕自身、どうしてあんな事をしたのか、わからない。
いや、正確に言うなら、どうしてしたのかは解るんだけれど、それを引き起こした感情は解らない、かな。
きっかけはあのスロージャンプ。
僕の腕から離れ、羽根でも生えたように宙を舞い、鮮やかに着地した彼を見た瞬間、『美しい』と素直に思った。
流れるようなランディングに、しなやかに舞う身体、氷上の彼は紛れも無く僕を魅了してた。
競技としてではない、遊びのそれはむしろ、彼本来の持つ魅力を際立たせているように感じたのは、間近で彼を感じていたからなのだろうか。
一つ一つの遊びの中で、彼の違う面をもっと見たくなった。
その妙な感覚は、ベッドでの交わすそれに似ていて、触れる度に沸き起こる高揚と、もっと暴きたいという欲求。
捕まえようとすると、するりと逃げる彼に、翻弄されてる錯覚さえ覚えた。
だから、逃したくなくて、捕まえてみたくて、正直に彼へとそれを伝えたのが失敗だった。

すんなりと僕の腕の中へ堕ちてきた彼の、間近で見る薄い皮膚の下で色付いた頬の滑らかさに息を飲んだ。
そして、伏せられていた瞼を彩る長い睫毛が揺れて、僕へと瞳が向けられた瞬間、考えるより先に体が動いていた。
舌先で震える睫毛を軽くなぞるようにして、彼の瞳を奪う。
震える程の愉悦を覚える自分と、何をしているんだと警鐘を鳴らす自分、結局勝ったのは、僕を盛大に突き飛ばしてくれた彼だった。

「……もういいよ」
思案の海に漂っていた僕を引き戻す、小さな言葉に逸らしていた視線を彼に戻す。
部屋の暖かさに色濃くなった赤い唇が笑みに上がるのを見て、身体を駆け抜けたのは安堵。
「僕も君を突き飛ばしたし、チャラにしよう」
いつの間にか空になっていた皿にフォークを戻しながら、肩を竦めた彼に異を唱えたい衝動に駆られたけれど、なかった事にしたくない、なんて事を言える訳もない。
「ヘイ、お二人さん、さっきから仲良しじゃないか」
どう答えたらいいのか迷っていると、先ほど彼と談笑していたカメラマンが再び戻ってきた。
「ペアだからね、当然だろ」
気楽に返す彼の声は、普段と変わらぬそれ。
何となく気まずくて笑い返しただけの僕の肩に、スルッと彼の腕が回される。
「一枚、頼める?」
「もちろん」
カメラを構えたカメラマンに、ポーズを決める彼につられるようにして、笑顔を作る。
たったそれだけなのに、触れ合った身体の体温や、ほのかに香るフルーツと彼のフレグランスの甘さが気になってしまうのは、一体なんなんだろう。

にこやかに離れていくカメラマンを目で追いながら、ぼんやりと考える。
「……隙だらけだよ、ミスターゼブラ」
「え?」
我に返るきっかけは彼だった。
チュッと高らかな音を立てて頬に触れて、すぐ離れた柔らかい感触。
そして、周りから上がる冷やかしの口笛に、呆然とする僕を婉然と見下ろした彼は、これみよがしに微笑んだ。
「さぁ、僕の可愛いパートナー、行こうか」
そう言って彼が差し出してきた手を取りながら、僕は自分の気持ちを半ば否定しながらも認めざる得なかった。
複雑に絡んだ気持ちはまだ理解を越えてるけど、唯一わかるのは、彼は天使なんて甘いモノではないって事だけだった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
銀行で知って画像や動画を漁るうちに積もった萌えを吐き出したかったので、こちらを利用しました。
後悔はしてませんが、反省はしてますので、これ以上、銀盤関連の投下はしません。
ありがとうございました。


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