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新顔カンサシ新顔

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  某ドラマの新顔さんとカンサシさんネタだよ。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  文章っぽいもの書くのが3年ぶりでお目汚しだよ。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

 行為の後の浅い眠りからふと目を覚ます。
 ホテルの効きすぎた空調のせいか、喉が張り付くように乾いていることに気付き、大小内はサイドテー
ブルで汗を掻いたように濡れているグラスに俯せたまま手を伸ばした。
 氷はほとんど溶けかかり、薄くなってしまったウィスキーを口に含んで顔をしかめつつ、先ほどまで隣
に居たはずの男の姿がないことに気付いて視線を巡らせる。
 ふとタバコの匂いが鼻について重い身体を起こす。ベッドの下に投げ捨てたバスローブを拾って羽織り
ながら窓際に向かうと、探していた男がゆるく煙を上げるタバコを片手に、じっと窓の外に視線を向けて
いた。
「タバコ、吸うのか?」
「え?……ああ、起こしちゃいました?すみません」
「いや、熟睡していたわけではないから」
 言いながら大小内は缶辺の手からタバコを奪い、深く吸い込んで紫煙を吐き出す。驚いたように缶辺が
その指先を見つめた。
「大小内さんてタバコ吸うんですか?」
「そっちはどうなんだ?」
「昔は。大学卒業と同時に卒業しましたけど」
「私も似たようなものだ。入庁した時に出世したければ禁煙しろと上司に言われてそれきりやめた」
「ああ、必ず言われますよね。ちなみにこのタバコは一家の板見刑事をちょっとからかったら怒って投げ
られたのを拾った物で、俺の物じゃありませんから一応」
「拾った物を勝手に?」
「しけたタバコ返しても仕方ないでしょ?後でちゃんと1カートン熨斗つけてプレゼントしますから」

 悪気もない様子でにっこり微笑む缶辺に思わず大小内も口元を緩ませ、ソファーに腰を下ろした。大小
内にタバコを取られた缶辺は新しいタバコに火をつけている。
「……なんでですかね、持ってると思ったら急に吸いたくなって」
「苛つくことでもあったのか?」
「そういうんじゃないんですけど。どっちかっていうと淋しくなったというかなんというか」
「淋しい?」
 つい数十分前まで身体を合わせていた相手にそう言われると何となく釈然としない。そんな微妙な感情
に気付いたのか、缶辺が慌てて釈明する。
「別に大小内さんがどうこうとかそういうんじゃないですよ?ただ、何となく……」
「何となく、か」
 指先で遊ばせていたタバコに再び口をつけた。ほろ苦い煙が口に広がると、その苦さが不思議と胸の隙
間を埋めてくれるような気がする。大きな荷物を背負い続けるのが辛くなった時に、その痛みにも似た苦
さを無意識に求めてしまうのかもしれない。だとすれば。
「……缶辺」
「はい?」
「おまえ、腹に何を抱えている?」
「どういう意味ですか?」
 さっぱりわからないといった風を装って首をかしげる缶辺の手からタバコを奪い、灰皿に押し付ける。
「簡単に人に言えるようなことなら悩みはしない、か」
「そう思うって事は、あなたも何かを抱えてるってことですね?」

 笑顔の形を作った口元と、笑顔のかけらもない目線。その二つを同時に向けながら、缶辺も大小内の手
からタバコを取り上げた。そのままゆっくりと顔を近づけ、軽く唇を合わせる。
「……タバコよりこっちのがいいですね、やっぱり。苦くないし、気持ちいい」
「かん……」
「黙って」
 後ろ手にタバコを揉み消すと、缶辺は大小内の頭を抱き寄せるようにして頬を擦り寄せ、そして口付け
た。
 ゆっくりと、深く。
「缶辺」
「なんでしょう?」
「抱え切れなくなる前に誰かと分け合うという選択肢があることを、おまえは忘れるな」
「大小内さん…」
「頼むから」
 囁くように呟いて、大小内は立ったままの缶辺の腰を引き寄せる。触れた胸から伝わる鼓動を感じ、大小
内は静かに目を閉じた。
 抱えた荷物の重さも知らせないままに、全て一人で持って行ってしまった男の顔を思い浮かべながら。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お付き合いありがとうございました。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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