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それを魔法と呼ぶのなら

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                     |  ナマ盤越え葡萄唄×恐竜唄「スメル」の続き
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ぬるいエロ・露骨な不倫及び浮気表現注意
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
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はじめに触れたのは、指先だった。
ゆっくりと包む。彼の右手がおれの汗で濡れた。
手はそのままに、おれはソファへのぼる。
無理矢理にのぼったので、馬乗りの状態になってしまった。もう後戻りはできない。
自分の足が震えていた。それすら疎ましくてならなかった。

正面から彼の顔を見ながら、放り出された左手をおれの右手で掴む。
この手から彼の音が産まれてくるのだと思うと、涙が出そうなぐらいに恋しかった。
そのまま、彼の首元に顔を埋める。あのにおいはしなかった。その代わりに、人間の肌のにおいがした。
彼のにおいを嗅いでいるようで、優越感しか感じなかった。

「恋人同士みたいやな」

恋人にするように言った。耳元で、彼にしか聞こえないぐらい小さな声で。
はにかむ声が聞こえて、おれも笑った。

「それ、言われたことあるから」

「そうだったっけ」ととぼけると、彼の指が動く。
掴むように握っていたお互いの手が、所謂"恋人繋ぎ"に変わる。
恥ずかしかった。そう考える余裕が、そのときにはあった。
目を伏せる彼を見て、彼も恥ずかしいのかな、なんて思う。
やっぱり、おれの目には麗しく見えた。

それから、彼の首元に唇を寄せた。触るように口付けた。
感触を楽しむように。何度も、同じ箇所に触れた。

顔をあげて、今度は唇に近付いた。触れた瞬間に、糸が切れたように、貪り合った。
体温を感じて、心地に触れて、唾液を飲んだ。閉じても見えるような厭らしさに脳が沸騰しそう。
息の仕方も忘れるぐらいに、互いの舌を食し合った。

離れると、目の前の現実に眩暈がした。
下にいる彼の口から、液体が零れていた。
掴んでいた彼の左手がおれから離れて、その手が液体を拭ってから、やっと、目が合った。
そこで感じる、罪悪と背徳。前者の方が強かった。
彼も感じているのかと思うと、ゾクゾクした。
まだ握ったままだった彼の右手を開放して、彼の頭に手を回す。栗色の髪が、指に絡みつく。
なんども触れたことがある。今後も触れるであろう。
けれども、その感触を忘れないように、何度も手を差し込んだ。
彼がはにかんだもんだから、おれもにやにやしてしまう。伝染。

しばらく見つめあった後、もう一度口付けると、今度は丁寧に感じるように触れ合った。
歯型をなぞり、舌の裏から、上顎まで、拭うように追いかけた。
彼の声が溢れる。それからおれの頭に回される手。体温が上がった。
おれのやったように、彼も舌を動かす。上顎を舐められたときは声が出そうなぐらい震えた。
最後に唇を舐めてから離れる。たかがこれだけの行為なのに、体の熱は十分すぎるほど発育していた。

「やらしいね」
「それはおまえや。あと、ちゃんと髭剃れ」

気が抜けるような笑い声。これだけでも充分に気が狂いそうだった。

首筋を見て、噛み付きたくなる衝動を感じた。
とりあえず、そこに口付けるだけ口付ける。ふと問う。

「なあ、痕つけてもええ?」
「うん。お好きなように」
「だって、お前、彼女おるんやろ」

彼の肌から体温が引くような気配がした。
そして、確かに沈黙は流れた。
傷ついているわけではなかった。それはお互いに。だけど、訊かなければよかったと思った。

「なんで知ってるの?囃子から聞いた?」
「見てれば分かるわ」

だって、おれと同じ顔をしていたから。
「お互い様やろ」と言ってから、首筋に噛み付く。
苦痛に耐える声がした。もしかしたら違う意味だったかもしれない。
でも、聞こえなかった振りをした。目の奥が痛んだ。眠い。
首筋から離れると、決して白くも無い肌に浮かぶ朱。
これさえも綺麗だと思えてしまうのは、罪なのか。罰なのか。

「おれにも付けてーな」

そう言ってから、もう一度そこを舐めた。唾液が糸を引く。まだ綺麗だ。

しばらく二人で黙り込み、見詰め合う。そして、やっとあのCDが掛けっぱなしだったことに気付く。
なんだか自分自身に視姦されているみたいで不愉快だった。
ただ、その音を止める程の余裕も持ち合わせていなかった。
彼のスラックスに手を掛ける。それは、彼の欲で熱く膨らんでいた。
静止の声が聞こえるだろうと思ったけれど、聞こえたのはおれの音だけだった。
ちらと彼の顔を伺うと、とろりとした目と合う。
急に迫る罪悪感。それは、前に感じた「自分への」とは違う、左手の疎ましさとは別の罪悪だった。
それが、余計に、おれを加速させた。

膝あたりまで彼のスラックスを下ろすと、その中心部へ手を這わす。
形をなぞるように布の上から触れると、溜め息のような喘ぎが聞こえる。
予想以上に自分が興奮していることに気が付いた。
耐え切れなくなって、ボクサーパンツとスラックスを一気に脱がす。
彼の体が震える。寒さからか、快楽からか。
直に触れると、その熱さがさらに興奮を呼ぶ。
扱くことで増す、彼の喘ぎ。その声が息が耳にかかると、今度はおれの方が熱くなって。
彼が感じるように、先端に親指を這わす。

「んあぁッ、ちょっ、やばっ、…」

はっきりとしたその声に、つい頬が緩む。更に手の動きを加速させると、また大きくなる声。
裏筋を強く擦ると、言葉にならないような声が聞こえた。

「あっ、うぁ、イく…から…!」

今まで抵抗を見せなかった彼が、扱いていた右腕を掴む。
おれは動きを止めて、ゆっくりと彼を見る。
目が合うと、彼がゆっくり首を横に振った。
はじめての抵抗。そこで理解。
彼は、最後まで為すつもりだ。

右手を離すと、粘液が手の平に。それを見詰めて、また彼の顔に視線を落とす。
顔が赤かった。その瞳が、おれを脅迫するようでも、懇願するようでもあった。

「ええの?」

今のおれは、ひどく情けない顔をしているだろう。
色々な言葉が浮かんだ。すべて、この行為を正当化するための言い訳にしかならないものだった。
アナルセックスは経験がある。男との経験も、ないことはなかった。
後戻りできないことは、重々承知している。
それなのに、今更、おれは、なにを恐れているのか。それさえ見失っていた。
このまま一緒に落ちれば、それだけでいいのに。

「もう、それしかしょうがないんじゃない?」

それでも、彼はひどく明るい。

後孔に指を這わせると、息を飲む声が聞こえる。
彼のものから出た粘液を指に絡ませ、そのままゆっくり挿し込む。

「あ、あ、うあぁ、」

耳には彼の声。彼の眉間が苦しみを物語る。そこを左手で撫でる。
耐えていたのであろう息が長く吐かれる。おれは閉じられた瞼ばかり見詰めていた。
二本目の指が入りきる頃には、喉仏に汗が浮かんでいた。
決して気持ちよさそうな表情には見えない彼。
なんでそうしたのか分からないが、彼の耳たぶを噛んだ。
身を捩る彼、おれはそのまま耳に舌を入れる。

「全然、気持ちよくなさそうやん」
「だって、苦しっ、」

また、深く息を吐く彼。耳に当たっておれの方が声が出そう。
どうにかして、彼の性感帯に辿り着きたかった。
ある種の使命のような焦りと、彼の渋い顔からの罪悪で押し潰されそうだった。
もしかしたら、ただぶち込みたいだけだったのかもしれない。
それでも、ふりだしに戻ろうなんて非道な事は吐けなかったし、今でさえ、考えることも許されていない。

「あっ、あっ、そこっ、んっ」

彼がやっと甘い声を出す。思わず指を引いたが、またその場所を目指して動かした。

「はぁ、あっ、やめっ」
「気持ちよおなってきた?」

髪を振り乱しながら頷く彼が、妖艶で仕方がない。
さっきまで力を失くしていた彼自身も、また硬くなっていた。
おれは指を抜いてそのまま、自分のベルトに手を掛ける。
自分で脱ぐのが恥ずかしいぐらいに、おれのそこは熱くなっていた。
ソファの上、無理矢理にジーンズとトランクスを脱ぎ、今度は彼の脚の間に収まる。
彼の膝の裏に手を入れて、脚を持ち上げる。
そして、彼の孔にそのまま押し込む。

「あ、んあ…!」
「はあ、ん、まだきつかった。すまん」

そこは息が止まるぐらいに狭くて、かつ深かった。
彼のものを扱くと、だんだんと孔が広がる。

「ひぁ、そ、れ、ムリだっ、んああ!」

右手で扱きながら奥深くまで入れると、彼が大きな声をあげる。それも、悲鳴のような。
何度か腰を動かしてみると、それは次第に快を帯びてくる。
性感帯に当たったのか。それとも、慣れただけなのか。

「あん、はぁ、んっ、ちょっ、と、もうイ、くっ・・!」

彼が、おれの首筋に噛み付く。痛くて痛くて、それでも止められなかった。

「反則やろ…」

そして、彼自身から液体。べとべとと、気持ちよくない。
おれは、彼から自分のものを抜き、彼の精液が付いたままの手で扱いた。
激昂。吐き出す。気持ちがいい。
彼のTシャツにかけた。おれが彼に興奮し、セックスをした証拠。

「なんか、俺だけ気持ちいい気がする」
「せやな。おれそんな気持ちようなかったわ」

汚い右手で彼の左手を握る。冷たいのか、温かいのか分からない。知らなくてもいい。

もう、落ちるところまで落ちた。あとは、後悔することだけしか残されていない。
反省なんてできる身分ではなかった。
それでも、世の中に転がる排他的な行為よりか幾分マシだ。
目の前で深呼吸を繰り返す彼に、ただ恋をしていただけなんだ。

こんなに苦しいのに、いくらでも繰り返せる。死ぬまで。今だけならそう言える。
それを

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |               色々失敗した…
 | |                | |           ∧_∧ お粗末様です…
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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