il缶ウキョ
更新日: 2011-04-24 (日) 18:46:00
il缶×ウキョ 缶独白です
il続いてしまって申し訳ありません。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
最初はなんでこんな仕事、と思いましたよ。
僕にはやらなきゃいけない事がたくさん残っていたし
今するべき仕事なのか?ってね。
だけど必要な事だと言われればそういうものだと疑う事もしなかった。
こちらの方が必要な仕事で、FRSは部下が引き継いでくれている。
この仕事が終われば、僕もまたFRSの開発に戻るんだろうと思っていたしね。
庁/内Sを派遣されるような人物にも興味あったし?
ま、さっさと終わらせて早く元の部署に戻ろうと考えていたけど。
ところがあなたは最初から警戒心剥きだし、意地悪そうな顔してるし、
細かいし冷たいしすぐにどっか行っちゃうし僕の事無視するし
僕ほんとなんでこんな人の観察しないといけないんだろうってかなりいらついちゃいました。
でもあなたの観察が僕の仕事ですから?一生懸命やりましたけどね僕なりに。
もうほんと違法捜査ばっかりだしでっちあげとか考えられないですよ僕ら警察ですよ?
なのにえ?そんな所見てんの?みたいな。え?そんな事も知ってんの?みたいな。
誰もがあなたみたいに博識だと思わないでくださいね。
あなたみたいな人についていくのがどれだけ大変だったか。
だって僕だって負けてられないじゃないですか。
ミイラ取りがミイラに飲み込まれるわけにはいかないんですよ。
次の日に行く所がわかってたら一夜漬けで勉強しましたよええそれこそ朝方までね。
そのへんの苦労、今度たっぷり時間をかけてお話したいと思ってます。あなたの好きな鼻の里ででも。
あ、でも今度僕のいきつけのお店にでも連れてっちゃおうかな?
あなたが知らなそうなとこ、いっぱい知ってますからンフ
僕だってね、いつもいつも感心させられてばかりじゃ悔しいですから。
あなたのその鼻っ柱をへし折ってやりたくもなるんですよ。
ああ、我ながらなんでこんな道選んじゃったんだろー。
たくさん飲んじゃったな~。大高知さんどこ行ったんだろ。
未練?そりゃありますよ。あるって言ったらまたなんかうるさそうだから言わなかったけどね。
だってFRSの開発はそれこそ僕は企画から携わってきたんだから。
僕がこの仕事に就いて…一番力を入れていた、いわば…「夢」だったんです。
これで日本が変わるんだって。これでたくさんの犯罪が減るんだって。
そう信じてたのにな…。
良かれと思っていても、正しいと思っていても、結果がうまくいくとは限らない…か。
もちろん、うまくいかないとも限らない。
絶対にそんな事はあり得ないって思っているけど僕だっていざあのシステムを目の前にしたらもしかして…。
祝いさんだって打手さんだって、僕と同じ信念を持ってあの開発に携わっていたんだから。
だけど、あの杉舌警部をその主任捜査官に選んだのはすごいよねぇ…
そうじゃなかったら僕はあの人と会う事はなかったんだ。
こんな狭い世界で、一生会わなかった。
…ああ…なんで僕はこんなに…
いつからだろう。この半年間。たった半年、でも、十分な月日だった。
あなたのイメージは、孤独で異端で人と関わる事を嫌うような、いわゆる「厄介者」だった。
ところが実際のあなたは誰よりも人が好きで、他人の事に一生懸命で、できる事なら全ての人を守ろうと思っていた。
きっと、僕の事も。
僕が庁/内Sだなんてそれこそ会った瞬間にもう気づいてたんだろうなぁ。
それなのに。「ついてこなくていいですよ」、の次には「どうぞお好きに」がついてくる。
だから僕は好きにした。
出世だとか、僕の長年の夢だとか、その全てを捨てても構わない。
むしろどうしてもそうしたい。
この半年間、あなたを見てきた僕の答えです。
僕は…きっと言葉にできないほどあなたに惹かれているんだ。
憧れなのかな。僕はあなたのような警察官になりたい。
あなたの近くでずっとあなたを見ていたい。
もっとあなたの事を知りたい。
あなたの事を知れば知るほどのめり込んでいく自分を感じるんです。
こんな気持ちは初めてだな。
未練なんかタラタラだよ。
これからいや~な目にいっぱい会うんだろうし。あーあやだやだ。
でもなんでだろ。清々しい。
それになんだか嬉しい。
だってどんな事が起きても、彼は僕を裏切らない。
絶対に裏切らない。
そして…僕も彼を絶対に裏切らない。
こういう関係をなんて言うんだろう。
こういう関係を、なんて……
「寝てるのか
…まったく。これからの自分の立場を分かっているんだろうな?
…だがあの人なら………。
俺も、信じてみる事にした。
お前がそこまでして信じた…「相棒」ってやつを、な。」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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