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暮句本工事とオレ

喜乃下部長と僕の比位済×暮句本のビデオだってさ

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

AM7:00、俺は上機嫌でビルの玄関を跨いだ。
「暮句本の奴、ちゃんと働いてるかな♪っと」

前日の俺と粕賀さんのやりとりによって、倉庫整理の業務を早出で行う事になった暮句本。
昨晩のシミュレーションは完璧だ。

三時間の間に一人であの荒れた倉庫整理は集中も持たないだろう。
途方にくれる奴の前に現れる俺。普段はいけ好かない態度の俺が見せる優しさ。
いわゆるギャップってやつだ。
暮句本の気持を激しく揺さぶる事は確実。一歩前進。

あわよくば、手に触れてもいいかもしれない。
奴のあの細い目がハート型のおめめになるのも時間の問題。

ぶんぶんと鞄を回すようにして歩きながら、完璧な妄想にくふふと笑う。
浮かれ気分で倉庫のあるフロアに着いて、一回深呼吸。

足音をたてないように倉庫に近づくと暮句本と粕賀さんの声が聞こえる。

「―暮句本が倉庫整理が好きだからって言ってたわよ」

って、えええぇぇぇぇ、おいおいおいおい。
そこばらしたら意味ねぇだろ。使えねーぞ粕賀の局!

とりあえず作戦会議だ。便所だ便所。

お便器様に腰を落ち着け、一回深呼吸。
「うーん。このままじゃ悪者だ」
ハート型のおめめどころか、すわっちゃうよ俺を見る目。
カラカラカラ
なんにせよ、悪者のままは避けねばならん。
カラカラカラカラ
「やっぱお前一人じゃ始業に間に合わねーと思って、来てやった」
あいつの掲げた書類を奪い取って、この台詞。うんクール。
カラカラカラ
あぁ、暮句本よ可愛すぎるよ罪な奴
俳句も完成したところでって、「なんだこれは!」
盛大にトイレットペーパーがオンザ膝。
仕方ない、尻でも拭うか。
べ、別に必要だから拭いてるんじゃないんだからね!仕方なくだよ仕方なく!

豪快に大レバー捻って個室を飛び出す。
ちゃんと手も洗おうね。あいつに触れても良いように。

すたすたすたザザー

hey暮句本!
え?
あれはえーっとお岩さん?否違う、お清さんか
なんでお清さんが暮句本の目の前に?

「はい、暮句本くん」
資料の束を渡すお清嬢を見る暮句本の目!なんだあの蕩けるような眼差しは!

ゆ、夢だ
これは夢だ、悪夢だ

こんな早朝から、暮句本の為に出社なんて俺以外にいる筈がない!

*****

話は去年の3月に遡る。
グループ面接。五人対面接官。俺以外の学生はどいつもこいつも腑抜け顔に緊張を張り付かせて面接官の問に答えている。
もっとまともな返しは出来ないのかと、後からどついてやりたくなる。
その中でも飛び抜けて平々凡々な答えしかしないのが、暮句本。奴だった。
お前は面接対策マニュアルか!と、どんな奴かとそいつの方に目をやった。
俺は瞬間、凍りついた。

な、なんたる平均値!

ふにゃりとした顔も、佇まいも、胸に付けた名札に書いてある学校名も、全てが平凡。
マニュアル通りの回答が、全て真実に見える!

瞬間、俺の脳裏を家のPCに保存されていた、妹作であろう俺様×平凡のやまなしおちなしいみなしストーリーがかけめぐった。

きっと奴は、内定式に現れるだろう。
斬新でありながらも、万人に受ける物が必要とされる広告業界。
完璧な平均データのあいつを欲しがらない訳がない。

そして俺は誓った。

俺はこの就職戦線を勝ち抜き、内定式までに立派な俺様になる事を。
妹の俺様×平凡に勝る、萌えキュンストーリーを実践するために。

*****

「そいつは!暮句本は!俺様が先に見つけたんだ!誰にもやらないぞ!宣戦布告だお清嬢!」

俺は暮句本と良い雰囲気になってるお清嬢にバシりと言いつけて、その場を駆け出した。
誰かに聞かれたら、恥ずかしいので極々小さな声で!

「やまなしおちなしいみなしストーリーには、当て馬が必要なんだ。当て馬だ、ざまーみろお清嬢。待ってろよ暮句本工事!」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

比位済が変態ですみません

  • このCP大好きです(^q^) -- 愁琉? 2010-04-09 (金) 20:04:03

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