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騎士と魔術師

オリジナル 騎士と魔術師 エロ描写一切無し 一応モトネタありだが、掛け離れてるのでオリジナルで

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

遠くを見て彼は言う。
「……それでも戦わなくちゃいけない」
一度ボロボロにやられた後回復した彼は、皮肉に笑う。
「多勢に無勢でも、いくら倒されても……」
彼は俺に向き合った。真面目な顔で手に持った盾を腰にぶら下げ、ランスを持つ。
「お前を護るのが……」
綺麗に笑った彼の笑顔が眩しかった。
「俺の使命」
ランスを構えて彼は俺を庇うために術を唱えた。俺は後ろから攻撃魔術を放つ。多勢に無勢……彼の言葉を思い出す。
『無駄な抵抗はするな』
敵の声が聞こえる。だけど、少しでも彼を助けたい、そう思った。彼の背中から声がする。
「無理すんな」
周りがうるさくても、不思議と彼の声だけははっきりと聞き取れた。
「……上手く逃げろよ」
「出来る訳ないだろ……見損なうな」
最初からそうだった。まだレベルの低かった俺に、なぜか彼は剣を捧げて、二人で色々な戦場を渡り歩いた。

「そうか」
いざとなったら、自分が犠牲になって俺を逃がしてきた彼。
「俺も最後まで戦う」
俺だってレベルも上がって、戦場を渡り歩く一端の傭兵として彼に認められたかった。
「……無理はするなよ」
彼はそれだけを言って口をつぐんだ。攻撃を仕掛けてくる敵に、意識を集中させているのが解る。俺も意識を集中させ、次の魔術に備える。
彼の小さな息遣いまで、なぜか綺麗に俺の耳に届いた。その瞬間集中が切れ、雑念が沸き上がる。
この戦場の仕事が終わったら聞いてみよう。なぜ、俺に剣を捧げたのか、俺を庇ったのか……どんな気持ちを俺に感じているのか。不意に彼が振り返った。
「お前の中に有るのと一緒だよ」
口だけが動いて、少し目に笑いが滲み出た。彼の視線が、俺の上に一瞬留まる。
「集中しろよ」
つい、口から出た言葉に彼は面食らったらしい。切れ長の目が少しだけ大きく開かれた。

そうだな、と言うふうに彼は頷いて前に視線を戻す。
「お前も集中しろ」
……何だろう、少し照れ臭そうにしている彼が見えるような声。声をかけようとしたら周りの敵が動きはじめる。……生き延びられたら、沢山聞こう。気持ちも、なにもかも。
「生き延びような」
彼は俺の言葉に答えなかった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ジョブは違うけど若干、師匠と弟子っぽい。ID変わってますが同一人物が書いてます。


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