鬼霧丸 幻雄×鬼切丸の少年
更新日: 2011-04-24 (日) 20:18:24
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「これで俺の首を斬れ。お前ならできるだろ」
少年は今までの情事がなかったことのように、冷酷な視線をしていた。
自分がいったん死ねば、哲童も死ぬ。
自分は身体の一部である鬼切丸で斬られても死なないが、首を切られたとなると再生するのにずいぶん掛かるだろう。
「出来るわけ、ねーだろ…」
「さっきは哲童に隙を与えてこうなった。お前なら哲童がでてこようが平気だろ?」
「お前はどうする」
「俺は死なない。鬼切丸は俺の身体の一部だからな」
!!まさか!!
意識下で、余裕ぶっていた哲童が突然あわてだした。
散々ためらって、幻雄は鬼切丸を手に取る。
「早く、哲童がでないうちに」
す、と彼は目を閉じた。
「鬼切丸」
「なんだ」
「再生するまで俺が面倒見てやるよ。もちろんその後もな」
わずかに笑うと、ざ、と、鬼切丸が振り下ろされた。
あああああああああ!!
少年は、哲童が意識下で消滅したのを聞いた。
鬼切丸と、少年の身体と首をもって帰ってきた幻雄に驚いた後藤が、彼の『死体』に上着をかける。
そうして家におのおの戻ったときも、幻雄は少年から離れず、首と身体が繋がるように、固定した。
きっと固定しなくても繋がったのだろう。
後藤はそんな二人を心配していたが、鬼切丸の身体が温かくなっていくのを感じ、幻雄はとても嬉しそうだった。首は完全に繋がっていた。
後は少年の意識が戻るのを待つだけだ。
(寝顔も案外幼いんだな)
そんなことを考えながら、布団に寝かせた鬼切丸と少年を見ながら、考えていた。
「う…」
と、幻雄がソファにいたとき、寝室から声が聞こえてきた。
そのことを聞き逃さず、あわてて少年のそばによる。
「おいっ、鬼切丸!!」
そっと肩を揺らす。すると目が開いて、少年は居場所の確認をしだした。
「後藤の家だ。俺は後藤の家に居候してる。お前もな」
「…幻雄…」
熱い視線でも見つめられて、困ったように顔をそらした。
今は昼で、後藤はおそらく仕事に出かけたのだろう。
「…哲童の意識はない。…感謝する」
「鬼切…」
「悪いが鬼がいるかもしれない。斬りに行きたいんだが…」
控えめに言うと、幻雄に抱きすくめられた。
「なら組もうぜ?後藤は仕事で鬼の仕事を仕入れてくる。俺らは俺らで鬼退治と食料狩りだ。今度こそだめとは言わせないからな」
「…勝手にしろ」
少し頬が赤くなった少年の唇を、幻雄は奪った。
よく晴れた日のことだった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
正直思ったより短くなりました。
幻ちゃんに惚れさせてみた。
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