あなたのかげをおいつづけ。
更新日: 2011-04-25 (月) 07:51:24
行き場の無いGCCX萌えまったりパーマ野郎→お助けメカ。
ひたすら片想いですでもメカ殆ど出て来ません。妄想と捏造の塊です。
ナマモノ注意でお願いします。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・;)ジサクジエンガ オオクリシマース!
「何か、詰まりそうですね・・・」
不安そうな後輩の声。確かにさっきから同じ箇所で躓いて全く進んでいない。
今日の挑戦ゲームはアクション要素も強いし罠も多いから、其れは皆想定していた事だけども。
しんとした空気。
皆から漏れていた笑いは既に消えていた。
もっとこうすれば良いのに、そう考えては打ち消して。唯ひたすら見ているだけ。
「もういい加減助っ人に入った方が良いですか?」
「・・・・・」
もうそんな時間がどれだけ続いたのか。
焦りの混じった問いに、如何答えればいいものかと思う。
此処で手助けをすればきっと抜けるだろう。クリアは目前なのだから。
でも、もう少し。後少し。
そんな思いが口を塞ぐ。
収録時間にももう余裕が無い。
其れならば手助けして一気に突破してしまった方が。
有埜さんの体調も考えると其れが最善なのかもしれない。
どうするか。
「・・・・・」
ああ。
こんな時、あの人なら如何するだろう。
ふと以前の事を思い出した。
未だ自分が手助けをする立場。あの人は、側に立って見守っている。
時には真剣な表情で。時には微笑みながら。
そんなあの人を、俺はずっと見ていた。
そういえば、あの時の方が今よりもずっと焦っていた様な気がする。
暫く停滞すれば直ぐ手助けしなければ、と。時間も状況も全く読めない侭。
其の余裕の無さも今は笑い話に出来るものなのだが。
きっと後輩達もそんな感じなんだろう。
「裏川さん」
「ん・・・」
今でも覚えている。
あの頃の自分も、あの人もあの頃の事も。
『もう行った方が良かですよね?』
『助っ人?』
『はい・・・時間は、どげん、ですか』
『時間・・は、ヤバいよ』
『じゃあ、』
だから、今度は。
「もう行きましょうか?」
俺が。
「・・・大丈夫」
「え?」
「奇跡が起こるから」
『だから、大丈夫』
目を丸くした後輩を尻目に視線を移す。
停滞ムードは変わらないけど。
大丈夫。
もう、揺らがない。
溜息混じった落胆の声と、諦めた様な空気。
この数分後、起こった奇跡。
驚く人と、本人よりも盛り上がる周囲に安堵の息を吐いて笑う。
喜ぶ皆の中。其の刹那。
笑う、あの人の影を見た。
俺は、ほんの少し位。貴方に近付けているでしょうか。
今はまだ遠い道程だとしても、俺は。
いつか。
□ STOP ピッ ◇⊂(-∀-;)イジョウ、ジサクジエンデシタ!すいませんでした・・・
判断を下すのはPとかなんじゃないかと思うんですけども。
どうも有難う御座いました!
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