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鬼/龍

原作のシチュ一部改変。
設定もちょっと捏造。ネタバレあり。

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  ハンチョウとかの原作の人の別のシリーズだよ。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  初投稿ドキドキ。失敗しませんように。
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「ちくしょう。起っちまったじゃないか……」
 富/野は心の底から舌打ちをしたい気分だった。
 隣にいる鬼/龍は笑いを押し殺している。いや、押し殺そうとしているが成功していない。おそらく、危険な亡者から命からがら逃げ出すことができたばかりで少しばかり気持ちがほっとしていたせいかも知れない。
 亡者とは世の人間の陰の気が固まったもの。この固まった陰の気に取り付かれた人間は亡者となり、淫楽と暴力の虜となってしまう。その亡者の親玉は女だった。富/野と鬼/龍/光/一はその女から陰の気を祓うために出かけ、逆襲にあった。
 富/野は亡者の陰の気に、淫楽の気に飲み込まれそうになったのだ。何とか脱出はしたものの、このありさまだ。
 タクシーに乗っている間に何とか下半身はおさまったものの、部屋にたどり着いて洗面所で顔を洗ってももやもやした気分は消えてくれない。
「富/野さん」
 洗面所からリビングに戻ると鬼/龍/光/一が話しかけてきた。
 鬼/龍は祓い師と名乗っている。亡者を祓うのが仕事だと言っている。警察官である富/野にとっては胡散臭い以外の何者でもないが、実際にそうとしか解釈できない現実に出会ってしまっては、胡散臭いとも言っていられない。
「気分は大丈夫ですか」
 大丈夫なわけがない。唇をゆがめて返事をした。
「ありゃあ……大したもんだ。あんなのにアテられたら若造なんざひとたまりもないな」
「ええ。ですから亡者の親玉を放ってはおけないんです。手下の亡者がどんどん出来てしまう」
「ああ……そうだな」
 彼女を何とかしなければいけないのは判っている。
「出直すと言ってきたが、出直すなら早い方がいい」
 二人は、亡者の巣窟から脱出する際に出直すと捨て台詞を吐いてきた。
「わかってます。でも、その前に」
 いつの間にか間近に寄ってきた鬼/龍の長い指が、つ、と富/野の頬を撫でた。

「あなたの体にたまった陰の気を発散させないと」
「……発散?」
 鬼/龍の指がするりと富/野の胸に降りてくる。血まみれになったワイシャツは先ほど脱ぎ捨ててしまっていた。
「どういうことだ」
「発散といえばやることはひとつですよ。……本当はこういうことをすると孝/景に怒られるんですけどね。でも別に怒られる筋合いではないですし」
 鬼/龍の指は止まらない。胸をすぎ腹をすぎ、気づくとベルトを抜かれている。
「ちょっと……ちょっと待て。孝/景がどうしたって? いや、問題はそこじゃなくて」
「いいから黙って」
「黙ってられるか! というか、こんなことはそう、なんだ、陰の気を強めるんじゃないのか?」
「全然違いますよ。溜め込むために交わるのではなくて、発散させるために交わるのです」
 とうとう、富/野はソファに押し倒されてしまった。
「淫楽の気に飲まれかけたあなたは今、交わった気を溜め込むようになってしまっています。出直す前にその状態を正さなければいけない。わかりましたか」
「わかるか……!」
 わかるわけがない。しかし、鬼/龍に触れられた場所から何ともいえない快感がわきあがってきていて富/野の抵抗する気力を奪っていく。
「もういい加減あきらめなさい」
 いいざま、鬼/龍の手が富/野のそれを握りこんだ。
「う……」
 もともと淫楽の気にあてられたばかりだ。男の手でされている手淫なのに簡単に追い上げられてしまう。しかし放出は許されなかった。
 ゆるゆると撫でられ、リズムをつけて握りこまれ、口を刺激される。
 そして限界に近づくと唐突に刺激が遠ざかる。その繰り返しだった。

 下半身に熱がたまっていく。さきほど味わった淫楽の気が徐々に富/野の全身を満たしていく。
「もう……許してくれ……」
 このまま続くと淫楽の気に飲み込まれてしまう。なのに既に許しを請う以外に富/野に出来ることはなかった。思うように体を動かせない。完全に鬼/龍に支配されていたのだ。
「そうですね。そろそろいいでしょう」
 妙にはっきりした鬼/龍の声に富/野は閉じていた目をあける。ぼやける視界の中で鬼/龍が黒ずくめの衣服を脱ぎ捨てるのが見えた。
「何……」
「もう少しがまんしてください」
 ゆっくりと鬼/龍が富/野の上に乗り、腰を落とした。
 富/野のそれが暖かくきついものに包まれていく。
「鬼……龍……」
 鬼/龍は富/野を完全に飲み込むと動き始めた。
 ゆっくりと、時には激しく動き、締め付ける。
 放出を許されないままの快感を持て余していた富/野はひとたまりもなく、嵐の中に引きずり込まれた。
 まったく自分の意思で動けなかった体が、さらなる快感を得るためにはなぜか自然に動く。
 腕が上がり、すがるように鬼/龍の腕をつかんだ途端。
 全身を満たしていた淫楽の気が爆発した。
 許されなかった放出が鬼/龍の中でようやく起こった。

「う……あ……」
 そして、鬼/龍の腕をつかんだ手から何かが流れ込んでくる。
 いや、違う。
 鬼/龍に包まれたところから吸い上げられた何かが浄化され、富/野の中に戻されているのだ。
 まさしく吸い上げられているようだった。
 放出は止まる気配がない。
「……まったく」
 少し息が上がったような鬼/龍の声が降ってきた。
「それじゃあ効率が悪いんですよ。手を離してください」
 言われても自分ではどうしようもないのだ。富/野はゆるゆると首を振った。
「仕方ないですね」
 声が近づいた。
 そして、口付け。
 炎のように熱い唇だった。
 あわせた唇から、入り込んだ舌からさきほど腕から流れ込んで来た何かが、より強い奔流となって流れ込んでくる。
 富/野は夢中になってそれをむさぼった。いつしか手は鬼/龍の腕を離れ、より強い交歓を求めて鬼/龍の頭を引き寄せている。腰から下は別の生き物のように勝手に動いていた。

 そして。
 富/野が鬼/龍によりいっそう締め上げられた時。
 終わりが来た。
 富/野から離れた鬼/龍が声をかける。
「……気分はどうですか」
「気分……」
 ふと富/野は体から何かが抜けているのに気づいた。もやもやと下半身に溜まっていたものがなくなっている。
「ああ。……ああ、大丈夫だ」
「それはよかった」
 さすがに少し疲れたような声に、富/野は眉をひそめる。
「鬼/龍」
「なんですか」
「いや、その。もしかして、こういうのは……その……しょっちゅう」
「そんなにしょっちゅうやってたら体が持ちませんよ」
「それは……そうなのだろうが」
「これはあくまで緊急処置。急ぎだからです。普通はね、放っておいても普通に発散されいくものなのですよ」
「だったら……!」
 富/野は抗議の声をあげる。だったら放っておけばいいのだ。
「でも、今日また出直すのでしょう? だったらそのままにしておくことは出来ません。それだけのことです」
「それだけって……」
 それだけのこと。そう言われても富/野の中には男と交わって、しかも快感を得てしまったという事実がどんどん大きくなってきている。
「それだけなんです。さあ身支度をしてください。孝/景を呼びましょう。出陣です」
「孝/景って、なぜ」
「俺一人の手には負えそうにないですから」
 鬼/龍は何事もなかったかのように身づくろいを始め、携帯電話を取り出した。
「さあ、早く準備を」
 うながされ、慌てて富/野は起き上がった。
 確かにぼんやりしている場合ではない。急がないといけないのだ。
 情交の余韻を振り払うように、富/野は自分の頬をぴしゃりと叩いた。

一番最後のナンバリング間違えました・・・すみません。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ オソマツサマデシター
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