月光
更新日: 2011-04-24 (日) 22:17:10
タイガードラマ半ナマ…?
史実考証とか辻褄合わせはあきらめた!
トサ弁もあきらめた!
エロも(ry
なまぬるく許してつかーさい!
史実では13歳の涼真×19歳の先生ってとこだが
涼真15歳くらいでお願いしたい!
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「リョーマー!!リョーマー!!!」
おなごの声で稽古が中断して
ほどなく姉やんが道場に駆け込んできた。
「どうしたがじゃ姉やん血相変えてー」
「竹知さんの…お母上が亡くなったって…早うあんたも帰って支度しーや!!」
「は…?竹知さんとこはこないだお父上が亡くなったばっかりじゃないがか」
「ほれぼさっとしとらんで早う!!」
姉やんに急かされ竹知家に参じると、すでに竹知さんの嫁いだ姉様方やご親戚の手により弔問の準備が整っていた。
竹知さんの姿を探す…いた。弔問客に礼を述べる姿はいつもどおり凛として一分の乱れもない。
ついひと月前にも見た姿。お父上が亡くなり、消沈したお母上の代わりに立派に喪主を務めていた。
あれからたったひと月…竹知さんの悲しみを思うと何も言葉が出て来ない。
わしも姉やんに連れられ挨拶に行ったが口の中でごにょごにょ言うて頭下げるくらいしかできんかった。
竹知さんはそんなわしにも深々と頭を下げていた。
つと、竹知さんを見やる。
青白く表情のない顔はひと月前と同じだが…
(竹知さん…また痩せとる…)
お父上が倒れられたとき、お城に代勤していた竹知さんは急ぎ帰宅し、帯も解かぬまま献身的に看病していたとお医者が言っていた。
父の葬儀で悲しみを見せず、母を助け、気丈に振舞う姿が周囲の心を打ち、助力を申し出る者が後を絶たなかったという。
そして今度はお母上…。
わしの母上が亡くなったとき、竹知さんは酒元家に来て父上に頭を下げた。
いわく、「わしが涼真をちゃんとみていれば、わしがお母上に助けを求めなければ、お母上は死なずに済んだのだ」と。
竹知さんが自分を責めているなど思いもよらんかった。
襖の陰で聞いていたわしはびっくりして飛び出そうとしたが、姉やんに止められた。
部屋では父上が「おんしがおったから涼真は助かったがじゃ。幸もおんしに感謝しておる。」と諭していたが、
「わしが涼真からお母上を取り上げたんじゃ。わしにはもう涼真にあわす顔がない!!」っちゅう竹知さんの搾り出すような声にたまらず姉やんを振り切って竹知さんに飛び付いた。
「涼真…」
「竹知さんのせいじゃない!わしが…わしが」
わしは竹知さんが自分を責めていることも竹知さんに会えなくなるのも悲しうて悲しうて涙と鼻水でぐしゃぐしゃじゃったが、竹知さんの目からも一筋の涙が流れとった。
「竹知さん、涼真に会えないなどと言わんどいてつかーさい。あんたには涼真の手本になってもらわんといけんがじゃき」
父上がそう言うと、竹知さんはわしの背に腕を回し力強く抱きしめてくれた。
「涼真、おんしはわしが守るき」
通夜ふるまいの煮炊きの薪割りやら火起しやら雑用にこき使われてやっと座に着いたとき
竹知さんの姿が見当たらなかった。
「竹知さーん?」
中庭に出てみるが、いない。
一旦屋敷に戻って綿入れを失敬し、屋敷の裏手にまわってみた。
竹知さんが、いた。
薄着のまますっと立ち、月を見ているようだった。
そのまま月光に溶けて消えてしまうような危うさを感じてあわてて声をかけた。
「竹知さん」
「涼真」
「どうしたがかえ。寒いですろ。これ着てつかーさい」
「いや…わしはいい」
竹知さんの手を取った。氷のようだ。
「ほら、冷え切っとられます」
竹知さんが拒まないのでしばらくそのまま手をさすっていた。
沈黙が落ちる。
ぱたり…
手に冷たいものが落ちてきた。
はっとして竹知さんの顔を見る。
表情は硬く凍ったままだったが、深い色の瞳がゆれ、透明な雫がしたたっていた。
「わしはもう竹知家の当主じゃ。侍は泣いてはいかんのに」
隠さねば、と思った。この気丈な人がちゃんと泣けるように。
とっさに竹知さんの腰と肩に手を回し、抱きこんでいた。
こうしてしまえば自分の羽織った綿入れに竹知さんの姿が隠れてしまう。
「涼真…何」
「誰も見とらんけ、泣くんじゃ」
「え…」
わしはもうなにも言わんで、じっと竹知さんを抱きしめとった。
しばらくして、竹知さんの肩がかすかに震えだし、鼻をすするかすかな音がした。
肩口が少し冷たい。
ずっと堪えていたのだろう。いじらしく感じて抱きしめた腕に力が入った。
竹知さんの首筋が見える。やっぱり痩せた。月光に骨が浮いて見える。
腕の中の背と腰はしなやかに細かった。
猫のようじゃ…そう思ったとき、腰のあたりがズンと重くなった。
この感覚はまさか…
いかん!何を考えちゅうがか!わしは竹知さんに何を!
考えまいとすればするほど、白い首筋に歯を立てたい、細い腰をまさぐりたい欲求が湧き上がってつい前かがみになってしまう。
あわてるわしをよそに竹知さんの腕がそろそろとわしの背にまわる。
「ん?」
気づかれた!?
「なんか大きくないか?」
ばれた。
わしの肩口から顔をあげ、竹知さんがこちらを見ている。
泣いたせいで鼻の頭が赤い。黒曜石のような目が潤んで色っぽ…いやいやいや。
終わりだ。竹知さんに嫌われる。
暗澹たる気持ちで腕を解くと、竹知さんが力の抜けた顔で言った。
「おまえ…わしの背越したか?」
「すんません!!……は?」
「肩幅も。わしより広い?ばかな」
竹知さんはいやそんなはず…とぶつぶつ言っている。
はは…ばれてなかった。
「あんなこまかった涼真がいつの間に…もうおぶってはやれんな」
そう言うて竹知さんが笑った。
「これからはわしが竹知さんを背負うちゃるぜよ」
竹知さんは
「なまいきじゃ」
と笑って通夜に戻って行った。
わしが…竹知さんを守るき。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
改行ヘタいわエロないわでいろいろすみません。すみません。
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