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君とクリスマスケーキ

 ____________        モデル(ナマ)はいるけど捏造すぎるから名前は出さないよ
 | __________  |        内容はホモホモしくないよ 
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 | | |> PLAY.       | |        
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世間はクリスマス・イブだというのに、今夜も二人でロードワーク。
別に二人でやる必要は無いんだけど、なんとなく習慣になってたから、
いつもの流れで並んで走ることに。
毎日走る道は、昨日までだってクリスマスのディスプレイに溢れていたけれど、
流石に今日は街の雰囲気が違う。
見慣れた街路樹さえ、浮かれてそわそわしているよう。

「今日は外でクリスマスケーキ売ってる。見てみ。サンタや」
隣人の視線の先を見ると道路の対岸。
常ならばけして繁盛しているようには見えない(失礼!)ケーキ屋さえ、
今日はサンタクロースの衣装に身を包んだアルバイトが店の軒下で
ケーキを求める客の相手をしている。
「コンビニでも売ってるもんなあ……」
今度は通りかかったコンビニの店内を走りながら覗き込んでやがる。
ガラス越しに赤と緑の箱がレジの前で小さなピラミッドを作っているのが見えた。
「お前、ケーキ食いたいだけやろ」
「甘いもん好きやから」
「知ってるよ」
すぐ先の赤信号に合わせてペースを緩めながら、二人で少し笑った。

「寮帰って、シャワー浴びたら、ケーキ買いに行こうかな」
信号が青になって、ペースを戻した時にぽつりと呟くのが聞こえた。
「一人で丸いっこ食う気か?」
「そこは、お前付き合うてくれよ」
「俺ら二人だけで?……クリスマスケーキ食うのかよ」
実は別に全然イヤじゃないけど。
男二人でそれは虚しい気分にならないといけない気がして。
「金無いし、一番ちっさいヤツしか買われへん。他の連中呼んだら、取り分少ななるやろ」
なんだか言い訳じみて聞こえるのは、たぶんコイツも同じ事を考えたからだろうな。
そう思うとちょっと面白くて、コイツ可愛いなんて思って嬉しくなって。

「お前がケーキ買うんやったら、俺が子供用のシャ…シャンパニー買ってやるよ」
「シャンメリーって言いたいん?」
「それそれ」
「シャンパンと混ざってもうてるやん」
また笑った。そしたら急に「あっ」と声を上げたからこっちは吃驚して。
なになに?
「あかん、やっぱ今日という日に男二人でケーキ買いに行くのはキッツイわ」
「あ~……うん。そうやな」
今度は二人で遠い目をして。
しばらく黙々と走る。
「はぁ、既にケーキ食えるモードやったのに」
残念そうにため息と共に呟いて、また見えてきたコンビニに視線を奪われている。
「しゃーないなー。カンパするから、1番でっかいケーキと酒とつまみ買いこんでくか。
そしたら、飲み会の買出しっぽいやろ。そんで寮でみんなで食おうや」
「えっ、マジで」
「ケーキ食いたいんやろ」
「どうしたん、ちょー優しい。お前あれか、サンタさんか」
そんな、少年のようにキラキラした顔で見つめられても。
まっ、悪い気はしないけどな。
……。なんか二人だけじゃなくなったのは残念な気がするけども。
そうだ、明日は1番小さいケーキを買って、こいつの部屋に押しかけよう。

翌25日。
いつものロードワークの後シャワーを浴びてから
シャンメリーと一番小さなホールケーキを持って訪れた部屋には
同じく一番小さなホールケーキが用意されていたのだった。
お互いの“言い訳”は「別の味が食べたかったから」。

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 | |                | |           この時期に二人きりでロードワークはしないダロとか思いつつ
 | | □ STOP.       | |           リアルのモデルらの方がよほどイチャイチャしている件
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