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芸人 オードリー 春日×若林 「続きを聞かせて」

ラジオでのツインお泊り発言と本スレの温泉旅行妄想から自家発電した完全妄想ロケ話

ナマモノ注意 エロやや濃い目

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「はい、お疲れ様でしたー!今日の撮影は終了でーす!!
 また、明日、よろしくお願いしまーす!!」
まだ年若いADが、声を張り上げている。

東京からは車で数時間かかる某温泉地でのロケ。
明日はココからさらに半時間ほど山道を入った所にあるという
紅葉の名所に行くそうだ。

「あー、やっと終わったぁ」
大きく伸びをして、和歌林が張りのない声で言う。
「ふむ。少々お疲れでございますな」
口調はふざけているけれど、体調をくずしやすい相方を本気で心配して覗き込んだ。

「疲れたっつーか、眠ぃ」
時刻はもう午後11時。そして明日は朝7時から撮りがあるという。

最近は、ありがたい事に次々と仕事が入り、なかなか休みも取れない。
毎日9時間寝たい彼にとっては、嬉しいけれども辛い状況なのだろう。
僅かでも彼の疲れがとれるようにと願いながら、傍らの小さな頭を撫でた。

「ホテルに移動しまーす!バスに乗ってくださーい!」
ADの声に促されて、俺たちはロケバスに乗り込んだ。
一番後ろの席に並んで座る。

「こうゆう仕事も楽しいけどさぁ・・・」
和歌林が他のスタッフに聞こえないように、声を落として喋りかけてきた。
「うん?」
続きを促すが、彼はそこで押し黙る。

そうね。お仕事に好き嫌い言っちゃぁ、いけませんね。
でも。
「・・・ちゃんと漫才がやりたいですね」
和歌林が飲み込んだであろう言葉を続ける。
だって、それは俺もずっと思っている事だから。

「そうだな」
満足そうに微笑って、俺の肩に凭れかかってくる。
俺はその茶色いふわふわの髪に軽く口付けた。

温泉街を抜けて、バスはなだらかな山道を上っていく。
しばらくして、高台にある一軒のホテルの前に止まった。
有名どころではないが、そこそこ立派な外観のホテルだった。

バスを降りてロビーに向かうと、フロントからマネージャーが慌てて走ってきて
申し訳なさそうな顔で一本のルームキーを差し出す。
「ホテルの手違いで、お二人の部屋はこちらに・・・」
おずおずと手渡された鍵を受け取って、和歌林と顔を見合わせる。
二人で一部屋ってコト?あら、嬉しい。
思いが顔に出てしまったんだろう、ニヤニヤすんなと軽く蹴りをいれられた。

エレベーターに乗ってかなり上の階に上がり、あてがわれた部屋のドアを開けると
そこはピカピカのスイートルームだった。

十畳ほどのリビングに一続きになったこれまた十畳ほどのベッドルーム。
恐る恐る覗き込むと、ダブルベッドではなくセミダブルがふたつ並んでいた。
少しほっとしつつ、それでも男ふたりで泊まる部屋ではないなぁと立ち竦んでいると
ワーっと歓声を上げて和歌林がベッドに倒れこんだ。
「すげぇ、すげぇ!」
スプリングのきいたベッドの上ではしゃぎ回る。
子供かね、あんたは。

こんなトコに泊まるなんて、もう無いかもしれないから色々見ておこうと
和歌林はあちこち探り出す。

「わぁ!シャンプーも石鹸も高そう!!」
バスルームでも歓喜の声をあげる。
まったく、可愛いなぁと眺めていたら、不埒な考えが浮かんできた。

いやいやいや。
だって、明日も朝からロケあるし。

ただでさえ、最近ご無沙汰なのに、こんなムードのある場所で
そうゆう事態になったら、今度こそ自分を抑えられない。

実のところ、お互いの想いを伝え合ってから何度か和歌林と甘い夜を過ごしたけれど
まだ一度も体を繋げてはいない。
翌日の仕事を考えると無理はさせられないし
何よりも自分自身が暴走するのを押しとどめるので精一杯だった。

色っぽ過ぎるんだよなぁ。
昼間のドSな和歌林からは想像すらできないほど、夜の彼は淫靡で卑猥で
それでいてこの上なく可愛らしい。
俺の愛撫に敏感に反応する躯、甘く啼く声、濡れる瞳。
快楽に染まる表情と全身の仕草の全てで俺を誘い、煽り、興奮させる。

記憶の中の和歌林に下半身が反応しかけたとき、突然の水音で我に返った。

「ちょっと、ちょっとっ!」
慌ててバスルームに飛び込む。
「なんだよ、入ってくんなよ」
いつの間にか服を脱いで、シャワーを頭から浴びていた和歌林が睨み付けてくる。
う。負けるもんか。

「先にシャワー使ってるんじゃあないよ!」
「いーじゃん、別に」
「良くないですよ!先に入ってアメニティ独り占めするつもりでしょう!」

ふと見れば、バスルームの前に脱ぎ散らかされた彼の服の上には
品のいいアメニティグッズが一式ちょこんと置かれていた。

もう一言ぐらい言い返そうと和歌林の目の前に立って、思わず息を呑んだ。
白く立ち込める湯気の中に立つ全裸の彼は、強烈な色香を放つ。

「なんだよ」
絶句している俺を、和歌林が見据える。ほんのり紅く染まった目元まで色っぽい。

射竦められて動けないでいる俺から、ふいっと視線を外してシャワーのコックを捻る。
大きくなった水音にかき消されそうな呟きが聞こえた。
「・・・入るんなら、服脱げよ」
「え・・・?」
和歌林の頬が紅潮しているのは、シャワーのせいだけではないようだ。

誘ってる・・・の?

俺は逸る気持ちを抑えながら身に着けているものを全て脱ぎ捨てると
和歌林のほうに歩み寄り、もうもうと立ち上る熱気の中で抱き寄せた。

俺の腕の中で、和歌林が囁くように話し出した。
「さっきさぁ」
「うぃ?」
「・・・お前が『漫才やりたい』って言ったとき、俺、本当に嬉しかったんだ」
「あぁ」

俺の体から余計な緊張が消える。
すこし顔を上げた和歌林が俺の目を見つめながら言葉を続ける。

 なんだか胸の辺りがじんわりしてきて
 すっげぇ疲れてるハズなのに、元気が出てきたっていうか
 なんかこう、湧き上がるものがあって・・・で

「俺、お前の事、やっぱ・・・その・・・」
肝心なところで言い淀んで、視線を逸らす。
「・・・ん?」
その続きが聞きたくて、顔を近づける。自然と頬が緩んでいく。

「ん~~??」
顎を突き出すようにして、ぐっと近づけると、背を反らせて離れようとするので
腰に回した腕で逃がさないように強く抱きしめる。
和歌林の顔がどんどん朱に染まっていく。
こめかみにわざと『ちゅっ』と音を立ててキスすると、口元を引き結んで俯いてしまった。

「・・・和歌林?」
続きを言って頂戴よ。粕賀の事・・・好き?

意を決したように和歌林が顔を上げ、強い瞳で俺を射る。
「・・・チョー、嫌い」
そう言って、こぼれるような笑顔を見せる。

天邪鬼な彼の、精一杯の愛情表現。
俺は鼻の奥がツンとなって、夢中で和歌林に口付けた。
俺よりも先にシャワーを浴びていた和歌林の唇はいつもより熱を帯びていて
狂おしいほど甘い。

舌を差し入れて口内を弄る。歯列をなぞっていると和歌林から舌を絡ませてきた。
ぬるりとした感覚に脳髄まで痺れそう。
柔らかい舌を強く吸い上げると、和歌林の眉根が寄る。
少し息苦しそうなので唇をわずかに離したが、一息つくとまた口付けた。
もっと、ずっと、和歌林を味わっていたい。

シャワーの熱と、直に感じる和歌林の体温で俺の熱もどんどんあがる。

俺の太ももに和歌林の昂ぶりが触れる。
少し膝を曲げて高さを合わせ、腰を揺すって俺のモノを擦り付ける。
手を添えてすらいないのに、快感が渦を巻く。
「・・・はっ・・・あ・・」
和歌林の方からも俺に摺り寄せてくる。
和歌林が快感を―――粕賀を欲しがっているのかと思うと、堪らなくて
たぎり立つモノが益々熱くなっていく。

俺の背に回された和歌林の手に力がこもる。
「・・・んっ・・・ふぁ・・あぁ・・ん」
艶かしい声が口付けの合間から漏れる。

興奮した芯は握っていないので、激しく動く反動でイイところが時折外れる。
「・・・くっ・・」
じれったさに、手で扱きたくなってしまう。
それでも和歌林を抱きしめる腕を解きたくなくて、もどかしい悦楽に耐える。

出しっぱなしのシャワーは二人の全身を打ち、肌を流れ落ちる。
ざあざあとうるさい水音にかき消されそうな、それでいて耳に直接届くのは
重なった熱い体から漏れるくちゅくちゅという厭らしい響き。

立ち上る湯気と体の奥から湧き上がる熱気で、全身が溶けそうな錯覚に捕らわれる。

――― このまま二人溶け合って、ひとつになってしまおうか。

いつが絶頂だったかも分からないままに、俺も和歌林も果てていて
二人とも力なくバスタブに座り込んだ。

自分の前髪から落ちる水滴をぼんやり見ていると、傍らの和歌林が倒れこんできた。
慌てて抱き上げると、真っ赤に上気した顔で
「のぼせた・・・」
と呟いて、俺に体重を預けてくる。

「ちょっっ・・・しっかりして下さいよっ」
抱き上げたまま急いでバスルームから出て、和歌林をタオルで包んでベッドに寝かせる。
カバンからペットボトルのお茶を出して手渡すと、和歌林はだるそうに起き上がって
ごくりと一口飲んだ。
「・・・ぬるい」
片眉をあげて、文句を言うので、胸を張って言い返してやった。
「仕方ないでしょう。冷蔵庫のを出したらお金取られるんですよ」
「こんなトコで、ケチってんじゃねぇよ」
和歌林は薄く笑ってペットボトルをまた口に運び、ゆっくり飲み干した。

空になった容器を俺に返して、和歌林はもう一度ベッドに横になった。
当然のように全部飲むんだもんなぁ、と半ば呆れながらゴミを捨てに行き
でもそういう所も好きな自分にも呆れて自然と笑みが漏れる。

「もう一本お茶あるけど、いる?」
私服に着替えながら話しかけたが返事が無い。
ふと視線を戻すと、ベッドの上の相方はもう小さな寝息を立てていた。

「ちょっと、ボーイ、パンツぐらい穿きなさいよ」
肩を掴んで揺り起こそうとしたら、不機嫌な呻きと共に振り払われた。
仕方が無いので下着とクローゼットから持ってきたバスローブを着せてやる。
和歌林はその間もくぐもった鼻息で不平不満を訴えていたが
着終わると、もぞもぞとベッドに潜り込んで本格的に寝に入った。

和歌林が眠ってしまうと、俺はすることが無い。
ま、一緒に寝ちゃいましょうか。

「お邪魔しますよ」
小さくご挨拶して、和歌林の背後からベッドに入り込んだ。
普段なら蹴り出されているところだが、愛しい人はもう夢の中。
想いのままに後ろから抱きしめた。

なんとも言えない幸福感に包まれて、そのまま俺も深い眠りに落ちていった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
お目汚し、失礼しました。
こんな拙いSSを好きだといってくれる姐さん方、本当にありがとう!!


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