愛のカタマリ
更新日: 2011-04-25 (月) 15:14:42
元気が爆発しているロボットアニメの赤×黄。
スパロボで見事に再々燃してしまったため、去年の四月馬鹿に書いたものに手直しして投下。
アニメから七年後設定。やっそんあるので一応注意。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
桜色の空から、風に舞う花弁が降ってくる。
けれど吹き抜ける風は穏やかで、さやかに鳴る梢も歌うように身を揺らしていた。
視界が行き届く限りには幼児用遊具が並び、けれど本来なら駆け回っているはずの園児の姿は見当たらない。遊戯室のガラス戸は硬く閉じられて、一時の貴重な休息を破られまいと静まり返っていた。
春休み、その穏やかな平日の昼下がり。そんな中、園内の隅に位置する桜木の下に座り込み、この幼稚園の園長の息子であり隣に隣接する忍者屋敷の跡継ぎである人間に膝枕を提供している自分の姿をふいに客観視し、力哉の口から思わず苦笑が漏れた。
「いい加減重いぞ、虎太郎」
額に乗った花弁を払いのけてやりながら、目を閉じたまま気持ち良さげに笑みを作っている幼馴染に呼びかける。
幼い頃は頭頂部で髷のように結われていた長い栗色の髪は今は項で一つに纏められ、撫でてやれば悪戯に指に絡みつき、言外に構えと誘いかけてきた。
多少硬くはあるもののしなやかな感触のそれを宥めるようにさらに撫で付ければ、閉じていたどんぐり眼が目を覚ます。
「誕生日くらいいいじゃん。オレ、今日でやっとお前らと同じ歳なんですけど」
「そうだな最年少」
年度末最終日、世に言う嘘つきの日エイプリルフール。自分達の学年で間違いなく最年少として生まれた虎太郎が、温かな陽光降り注ぐこの日を以って、ようやく十七歳の誕生日を迎えた。
「誕生日プレゼントもやっただろ」
「おう。いやぁー、アレ欲しかったんだよなー。感謝感謝」
「感謝してる態度じゃないだろこれ、どう見ても」
「してるって。相変わらず力哉は頭固ぇなー」
未だ膝上に頭を乗せたまま、にししと笑って見せる顔に小さな溜息が口をつく。その眼前をまた花弁が通り過ぎ、力哉ははたと思いついたように虎太郎に積もった桜を見た。
地面に着いていないその花弁は土や埃に汚れた様子も裂け目もなく、頭上で咲き誇っていた様子そのままで見ている間にもまた新たに降り積もる。
「……よし。んじゃあ虎太郎、俺からもう一個特別にプレゼントをやるから、それが終わったら退くんだぞ」
「マジで!? も一個くれんの!? 今日の力哉は太っ腹ぁー」
思いがけない申し出にはしゃいだ声音で笑いながら、それでもやはりまだ起き上がる気はないのか膝に頭を乗せている位置を微妙に直す。
そして一体なにをくれるのかと期待で輝くどんぐり眼からのプレッシャーを感じつつも、それを跳ね除けるべく一度軽く咳払いし、
力哉は虎太郎の肩や胸に落ちていた花弁を数枚集めた。
「…………うまく出来るかな」
呟き、一枚を唇に当てる。その仕草に虎太郎は察したように目を見開き、そして黙って瞼を閉じた。
力哉が息を吸う気配の数瞬後、高く澄んだ音が辺りに響く。
呼吸に強弱をつけることで音に高低差を出し奏でられる音の群れに、ただ吹き抜ける風だけが歌を添える。
奏でることで花弁が裂けるたびに集めていた他の花弁で音色を紡ぎ、その音は一曲終えるまで止むことはなかった。
「……昔、よく父ちゃんが吹いてた曲だ」
花笛が止むと、懐かしそうな声がぽつりと呟く。その声に力哉もゆっくりと目を開け無事演奏し終えた安堵感に息を吐くと、眼下には嬉しそうな笑顔が咲いていた。
「大魔界をやっつけた後、おじさんに教わっただろ。お前は全然出来なくって、鷹介と俺だけちゃんと吹けたんだよな」
「そうそう。鷹介の奴に、バイオリンじゃなくてこっちの方がよかったんじゃねぇかーなんて言ったっけ。そうだそうだ、思い出した。
あん時の鷹介の顔、おっもしろかったなー! オレ、ちっせぇ頃から父ちゃんがこれ吹いてくれるの好きでさ。でも自分じゃ吹けねぇんだよな」
「クラシックなんかは苦手なくせに、こういうのは好きなんだよな」
「にっしっし。意外だろー」
でもお前が未だに吹けたほうが意外だったと笑う顔に、力哉の顔が得意げに笑む。誰かさんと違って正常な記憶力だからなと鼻で笑うと、
虎太郎はおどけた悪餓鬼の表情で口笛を吹いた。
「ホントは、去年の春に思い出してたんだけどな。でもその時にはもうお前の誕生日も過ぎてたから」
「別にオレの誕生日じゃなくても、やってくれりゃよかったのに」
「バカ。どうせだったらそういう特別な日にびっくりさせてやりたいと思うだろ」
「ひゅーう。力哉くんってばオレのこと愛しちゃってるーう」
「殴るぞ。ていうか約束。退け」
「いやん、力哉ってばこわぁい」
茶化すように笑って、勢いをつけて起き上がる。唇の端を吊り上げて子供のように笑う顔に、力哉がまたひとつ苦い表情を浮かべた。
「先に告白してきたのはお前のクセに」
「おうよ!なんせ小学校のときから好きだったからな!中学になって若さが爆発しちまったぜい」
「そういう馬鹿な言い回しがお前らしいよ、まったく」
軽く頭を撫でてやると、猫のように身を縮めてくすぐったそうに笑って見せる。
中学一年の冬、いつものように遊ぶ目的で虎太郎が自分の部屋に泊まった日。一つしかない狭いベッドの上で、思い詰めた顔で告白されてキスの洗礼を受けたのが最初の始まり。
その告白に思考がパニックを起こしたものの、それでも随分とあっさりと返答を返した自分の過去も大概だと心の中で自嘲した。
「お前なんて、ただのめんどくさい悪餓鬼だったんだけどなぁ」
手はかかる厄介ごとは起こす悪戯はする我が儘は言う後始末を押し付ける。思い起こせば起こすほどに酷い悪餓鬼だったはずなのに、なにがどう化学反応を起こしたものか。
今は勿論のことだがその告白を受けた過去でさえ、今思い返せばどうやらそれなりにしっかりと、それすらも愛しく思っている始末。
人生なにがどう転がるか分からないよなと呟かれた言葉に首を傾ぐ姿に、独り言だと説明してまた頭を撫でた。
「力哉」
「なんだ虎太郎」
「えっちしてぇ」
潜めるでもない音量で吐き出された言葉に、思わず垂直に拳が降りる。
脳天に振り下ろされた拳の痛みに声を上げて転がり回る虎太郎を無言で捕まえて、とりあえず桜の木の下に詰め寄った。
「馬鹿力が自慢のレッドガンバーが、全力でオレの頭をへこませる気だった! 今!!」
「うっさい、ちょっと黙れ! ここがどこだと思ってる虎太郎……!」
「え。……うちんちの幼稚園の隅の桜の木の下……かな」
「そうだな? お前のおばさんがやってる幼稚園で、ここは外だな? 分かってるな!?」
「どうせ休みじゃーん?」
「外だって言ってんのが伝わんないのかお前の頭には……!!」
「いやぁ、だって塀あるし」
「幼稚園の塀は低いだろ考えてみろ! 立てば大人の顔は見えるくらいの高さしかないんだぞここの塀は!」
「じゃあ座ってやったらいいじゃん」
「道を歩いてる人から見えるかもしれないっていう思考は浮かばないのか……!」
「お? 見えるか? あー、なるほど。そりゃ駄目か」
見られて勃つ趣味はねぇなぁと頭を掻く姿に、力哉の体から力が抜ける。頭を抱え込んだその様子に虎太郎は可笑しそうに笑い、やめるやめると手を振った。
「そんな、人生間違ったー死にてー! って言ってるようなカッコすんなよー。ちゃんと分かったから今のナシナシ。後で部屋帰ってからにするって。
だからそんかし、ベロちゅーして。今はそれで満足すっから。そんだけだったら座ってても出来るし、覗き込まれたりしない限り見えねーだろ?」
お願いと手を合わせて首を傾ぐ姿に、肺の奥から溜息が出る。相変わらずこうと決めたらタダでは軌道修正させない奴だと小さく愚痴り、
一回だけだからなと念を押して、桜に凭れている虎太郎にまずは軽く接吻けた。
「んっ」
吸い付くだけの接吻けのはずが、自ら率先して侵入してきた舌によっておもむろに深いものへと切り替わる。
その問答無用な積極性に困ったように頭を撫でては舌先を玩び強く吸い上げ、肩が微かに震えるのを確認して、力哉も舌を差し出した。
「っふ、は……」
力の抜けた体は桜の木ではなく自分に寄りかかり、歯列をなぞれば投げ出された足が震えるのが分かる。
何度か唇を離して軽く接吻けるたびに、喘ぐように反らされた細首が目に痛かった。
「……虎太郎?」
呼ぶと、欲しがるように唇を寄せてくる。塞がれたそれに大人しく応じてやると、虎太郎は縋るように抱きついた。
その仕草に、つい手が細身の胸を弄る。
「ひゃう……っ!」
跳ねた体に、思わず力哉の目が見開く。上気した頬で潤んだ瞳が、恨めしげに自分を睨みつけて唸っていた。
「しねぇって言ったの、力哉じゃん……!」
「……いや、まさかこんなにする気全開だとは思わなかったから、つい……」
目を泳がせてバツの悪い言い訳を呟くも、恨めしげな目線は逸らされることなく、低い唸り声は次第に言葉に変換された。
「……知らねぇぞ、もうオレ知らねぇからな。本格的にシたくなったからなチクショウ……。部屋までなんて待たねぇぞ」
「いやいや、こら、待て、虎太郎」
「母ちゃんには悪いけど!! 幼稚園の教室入るぞ力哉!!」
反論の間もなく強引に手を牽かれて園庭を抜け、前のめりになりそうな勢いで教室に押し込められる。体勢を整えようと慌ててバランスを取るも、
体重をかけるように抱きついてきた虎太郎にそのまま押し倒され、力哉はしたたかに後頭部を打った。
「っつ……!!ちょ、おい、虎太……!」
「無理。待たね」
言うが早いか、唇を塞がれる。舌を絡めながら擦り寄ってくる体躯が、普段微塵も見せない色香を孕んで誘いかけた。
虎太郎の項から流れる長い髪が頬に触れ、冷たい感触で撫で上げる。息継ぎもままならない舌の動きに薄く目を開けると、苦しげに眉間を寄せながらも必死に求める表情が目に映った。
眩暈のするような誘惑に抗えず、力哉の腕が虎太郎を抱き締める。
「……久し振りにこういうお前もいいんだけどさ、なんなんだよホント。いきなりすぎるだろ」
「昔のこと思い出してるお前の顔になんかトキメキました。そんだけ。分かったら、早く」
頼むからと続いた言葉に、力哉の顔が紅潮する。昂って誇張したそれを力哉の太腿に押し当てて、細い腰が揺れていた。
「……お前のそういう声は、ホント、腰にクる……」
子供の頃の声をそのまま低くした声色がまさかこんなに艶を魅せるとは思ってもいなかった。そう独り言のように呟いて、接吻けとともに下腹をまさぐってやる。
すると、離れた唇の隙間で嬉しそうな溜息が漏れた。
「力哉の手で触られるの、好き」
目を細めて笑う表情と声音が、ぞくぞくと背中を駆け上がる誘惑に換えて理性を蝕んでいく。
纏められた髪を解く仕草も、自ら衣服を脱ぎ捨てる姿も、見慣れているはずの光景が熱量に浮かされて淫靡に見えた。
「力哉、一回抜いて。マジ無理」
そう言って、陸上部で鍛えられ引き締まった足を恥ずかしげもなく眼前で開く。羞恥の感情をどこかに置き忘れてきたかと思えるほど
あられもない誘い方と潤んだ瞳と荒い息で訴えかける言葉に、力哉はもはやここまでと腹を決め、今現在己が身を置く場所のことを意識から追いやり、
頬に接吻けて虎太郎の足の間に顔を埋めた。
「ふ……っ!」
指先と舌先で玩び、音を立てて吸い上げる。既にじんわりと溢れていた透明な液体を指で絡め取り、時折痙攣したように震える太腿を抱え込んでその奥へと指を伸ばした。
「ぅあ!」
入り口をやんわりと爪先でなぞられ、ぞくりと駆け上がる震えに虎太郎の体が跳ねる。口に含んだまま上目遣いに表情を窺うと、口元に手を宛がい声を抑えようと
小さく震えていた。
「声、聞かせろよ。こういうときのお前の声好きなんだから」
「なに、エロい、から?」
「…………身も蓋もないな」
悔しいから正解は言わないと呟くと、嬉しそうに腹が揺れる。そこに愛しさを込めて軽く舌を這わせ、もう一度モノを口に含み強く吸い上げながら入り口を押し解すと、
高い声が漏れ落ちた。
「や……! 力哉、それ、ひきょ……!」
所在無く彷徨っていた手が、足の間に埋もれる力哉の髪を力弱く掴んで僅かに震える。抱えた太腿が緊張で震え爪先が床を掻くのを確認すると、
口元だけの笑みを作り、力哉はそこに軽く歯を立てた。
「ひぁう……!!」
背筋が撓り、びくびくと痙攣が細い体を襲う。断続に溢れる白濁を飲み干し、僅か溢れたものを舐めとって、力なく横たわった虎太郎に接吻けた。
滲んだ汗が、肌に馴染む。
「少しはすっきりしたか?」
額や髪に接吻けを繰り返しながら話しかけると、閉じていた目が薄く開く。一瞬力哉の姿を探して彷徨うも、すぐ傍らに見つけて嬉しそうに笑んだ。
「ん。でも、やっぱ足りね」
後ろで感じるとかもうこれ女みてぇと笑う言葉に、反応も出来ずただ苦笑いだけが浮かぶ。続けていいんだなと確認した言葉に、言葉ではなく笑った顔が肯定を告げた。
抱き寄せた体に指を這わせ、双丘に手を伸ばす。頬を摺り寄せる虎太郎に笑いかけ、薄い胸を舐め上げた。
「ん……っ! り、きや、いっつも思うんだけど、オレ、女じゃないんだからさぁ」
「分かってるんだけど、なんか習性みたいなもんで気がついたらやってて……」
嫌ならやめるように善処すると囁くと、そこまで嫌なわけじゃないと答えが返る。目を合わせて笑い合い舌を絡めると、力哉の指先が先程軽く弄っていた場所を僅かに侵した。
「ぅんっ! や、ちょ、きっつい……!」
何度経験してもなかなか慣れることのない最初の違和感に、虎太郎の喉が反り返る。思わずそこに軽く歯を立てて舐め上げ、開いている腕で痩身を抱き締めた。
「もうちょっと解すから、足開いて」
「ん……」
おとなしく開かれた足の間から、ゆっくりと指を押し進める。本来挿入口ではない場所から入れる必要のないものを毎回入れられるのだから、
体には酷い負担がかかっているのではないかと毎回思う。けれど押し寄せる暖かい壁を何度も押し返すたび、虎太郎の表情は苦痛から言いようのない表情に色を代えた。
「っ、あ、あ、力、哉ぁ……!も、慣、れて、き、ぅあう……!!」
押し返し、推し進め、感覚で覚えた部分に指が当たる。途端、虎太郎の目が見開き涙が落ちた。
「ぅあ……!! そこ……!!」
「知ってる。もう一回イクか?」
「ヤ、だ、でも、そこシて……!!」
相変わらずとんでもないセリフを臆面もなく言ってくれる。
内心苦笑しながらもそこを繰り返し弄り、もはや声もなく快楽に震える虎太郎の体に唇を落とす。汗で濡れた肌がひたりと縋り付き、時折僅かに力哉の名前を繰り返し呼んだ。
「指抜くぞ」
もどかしく頷く仕草を確認し、今度は引き抜くのを邪魔するように締め付ける壁から抜き去った。
「なぁ、力哉の」
「分かってるから」
艶っぽい声と息遣いであれだけ煽られたらこっちだってもう限界だと小さく愚痴り、恥ずかしいほどに昂った自身を宛がい、一気に侵入する。
さすがに指とは違う質量に、虎太郎の体が震えた。
「ひぁ……!! ふ、ぅあ、んっ……!! や、動いて……!!」
「お前な……!」
聞いてるこっちが恥ずかしいんだよと内心で叫び、紅潮する頬に酷い熱を感じながらも抜き差しを繰り返す。細腰を捕まえた腕に縋る指が、力なく震えながらしがみついていた。
「あ、あ、あ、あ……!! だめ、そこ、も……!!」
「もうちょい、我慢しろ……!」
「ヤぁ、だ、力哉、も、無理ぃ……!」
あぁ、ホントにこいつのこういう声は腰にクる。
駆け上がる怖気にも似たモノに苦々しく舌打ちし、力の限り抱き締めて僅かに時をずらして互いに果てる。
虚脱感と言い様のない満足感、それに深く息を吐き虎太郎の額に額を合わせて体をかすかに動かすと、溢れて床を汚した白濁が、足を濡らした。
◇ ◇ ◇
「あー!きーもちよかったーぁ!!」
休憩を挟んだ虎太郎は、やけに元気で且つ上機嫌だった。
全裸の状態で床に胡坐を掻き、清々しいまでの笑顔で伸びをする。傍らにはオルガン脇に置かれていたウェットティッシュを備え、まるでタオルよろしく全身を軽く清めていた。
「…………おばさんに申し訳ない…………」
「だーいじょーぶだって。ちゃんと拭いて掃除すりゃあバレないバレない。なんなら消臭スプレーも撒き散らすから。心配性だなぁ力哉はー」
「いや、バレるとかバレないとかの話じゃなくて。場所とかそういうものに申し訳なさがだな」
自分達も過去に通っていたこの場所は、名称そのままにいわゆる幼児と呼ばれる子供達が様々なものを学び取っていく場所であって、決してこんなことをしていい場所じゃない。
雰囲気と気分に流されてしまった自己嫌悪を感じながら深い溜息を吐く。その姿を虎太郎が覗き込み、項垂れた頬に接吻けた。
「ホントに大丈夫だって。今うちの幼稚園も子供減っててさ、三年位前から、ここともう一個の教室は使ってねぇんだ。だから机とか椅子とか脇に退ける手間もなかったんじゃん?
それにさ、マジで嬉しかったし気持ちよかった。ありがとな、力哉」
「……どういたしまして」
昔からどんな我が儘を言われて怒っても、こんな顔で感謝されると許すしかない自分がいる。
自己嫌悪は、胸の内に秘めておこうと決めた。
「力哉」
「んー?」
「今日も、明日も、明後日も、来年もそのまた次の年も、大好きだからな!」
「…………お前が覚えてたらな」
「ひっでぇ!」
機嫌よく笑う声に笑みを返し、そういえばプレゼントと一緒に言うはずだった言葉をまだ言えていなかったと思い出す。虎太郎と小さく呼びかけ、首を傾げたところを抱き締めた。
「誕生日おめでとうな」
「……っ! おう!」
満面で笑った虎太郎が、また全体重をかけて抱きついてくる。それをやれやれと受け止めて、恐らくは明日も変わらぬ日常を思い、ほんの小さく苦笑した。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
黄は思いっきり誘い受けがいいと思っている。
そしてみんなスパロボで再燃して、このカプ増えて欲しいなと祈っている。
最初、改行が変なことになってて申し訳ない。今後投下することがあれば気をつける。
お目汚しさんでした!
- 勃っちまった・・・赤×黄いいね誘い受けいいね -- 2010-07-05 (月) 03:49:38
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